譜表/パートのプロパティ

最終更新は 11 ヶ月前
この翻訳は古くなっています。英語版を見て参考にしてください: Staff/Part properties

    概要

    譜表 /パートのプロパティ ダイアログを使うと、特定の譜表の表示を変更できます。 対応する パート の楽器名、チューニング、移調、楽器を調整します。

    ダイアログを開くには:

    • 譜表内の空の領域または楽器名のいずれかを右クリックし、譜表/パートのプロパティ…を選びます。

    楽器の パート は多くの場合 1 つの譜表 (バイオリン、トランペット、フルートなど) のみですが、注目すべき例外もあります。 たとえば、ピアノには高音部と低音部の 2 つの譜表が必要です。 ギターには 8vb 高音譜表とTAB譜の2つが必要な場合があります。

    譜表のプロパティ

    ダイアログの上部セクションでは、個々の譜表の外観のさまざまな側面を調整できます。 次のオプションは、すべてのタイプの譜表に共通です。

    • 譜線: 譜表を構成する線の数。
    • 譜線の間隔: 2 本の譜線間の sp. 単位での距離です。
      : この値をデフォルトから変更することはお勧めできません。 譜表を大きくしたり小さくしたりする必要がある場合は、代わりに ページ設定 ダイアログを使ってください。
    • 譜表上の余白: すべての段で、選択した譜表とその上の譜表との間の距離を増減します。
      : (1) この設定はシステムの最上部の譜表には適用されません。これは段の間隔の最小/最大によって制御されます (Formatting を参照)。 (2) 特定の段で 1 つの譜表のみ上の譜表との間隔を調整するには、譜表スペーサー を参照してください。
    • 大きさ: 選択した譜表と関連するすべての要素のサイズをパーセンテージで変更します。(楽譜全体のサイズを調整するには、フォーマット→ページ設定… で "スケーリング" を使います。)
    • 空のときに非表示: フォーマットスタイル…スコア の "段内で空の譜表を隠す" 設定と併用します。これは空のときに譜表を非表示にするかどうかを決定します。
      • 自動 (デフォルト): 譜表が空で、"空の譜表を隠す" が設定されている場合、譜表は非表示になります。
      • 常に: "空の譜表を隠す" が設定されていない場合でも、空の五線は非表示になります。
      • 確認しない: 空の場合でも譜表は決して非表示になりません。
      • 楽器: 複数の譜表を含む楽器の場合、その楽器のすべての譜表が空の場合にのみ譜表が非表示になります。
    • 音部記号を表示: 音部記号を表示するかどうか。
    • 拍子記号を表示: 拍子記号を表示するかどうか。
    • 縦線を表示: 譜表の小節線を表示するかどうか。
    • 組段の縦線を非表示: 譜線の左端の縦線の表示/非表示を切り替えます。
    • 一致する休符を結合: 異なる声部の一致する休符を別々ではなく結合するかどうかをチェックします。
    • 段が空の場合は非表示にしない: 段全体が空の場合でも、この譜表を決して非表示にしない。 これは、フォーマットスタイル…スコア の "段内で空の譜表を隠す" 設定を無効にします。
    • 小譜表: 縮小されたサイズの譜表を作成します。 フォーマットスタイル…サイズ のメニューからデフォルトを設定できます。
    • 不可視の譜線: 譜線を非表示にします。
    • 譜線の色: カラーピッカーを使って譜線の色を変えます。
    • 五線の切り取り: 音符を含む小節のみが表示される切り取り譜表を作成するために使われます。 (例: Ossia (Wikipedia); または切り取り楽譜)。 これは、"空の場合は非表示"や "空の譜表を非表示" とは独立して使用できます。
    • 高度なスタイルのプロパティ: (下記を参照)

    高度なスタイルのプロパティ

    高度なスタイルのプロパティ… をクリックすると、五線譜の詳細表示オプションにアクセスできるダイアログが開きます。 これらのオプションは、選択した譜表のタイプによって異なります。

    テンプレート (すべての五線)

    [詳細スタイル プロパティ] ダイアログの下部には、別のテンプレートを選択して譜表の表示を変更できるボタンが多数あります。

    注意: ここで使用できるオプションは、標準、撥弦五線/TAB譜、打楽器など、五線の種類によって異なります。

    テンプレートを変更するには:

    1. "テンプレート" というラベルの付いたドロップダウン リストから選びます。
    2. < テンプレートの設定にリセット をクリックします。
    3. OK をクリックして変更を受け入れ、ダイアログを終了します。(または キャンセル と操作をキャンセルします。)

    標準および打楽器五線のオプションのみ

    • 譜線
    • 譜線の間隔:
    • 音部記号/拍子記号を表示 / 縦線を表示 / 調号を表示 / 加線を表示: 譜表に希望する表示を行うよう、設定します。
    • 符幹なし: チェックすると、譜表の音符にはには符幹、符尾、連桁が付きません。
    • 符頭スキーム: Notehead scheme. を参照ください。

    TAB譜のオプションのみ

    • 譜線: この数値は通常、弦を設定 ダイアログの "弦の数" と一致します。 (ラインよりも弦の数が多いバロック リュートやテオルボなどは例外です。)
    • 譜線の間隔:
    • 音部記号を表示/拍子記号を表示 / 縦線を表示: 譜表が求める表示となるように設定します。
    • 上下逆: チェックされていない場合、タブ譜の最上部の線は最高音の弦に対応し、TAB譜の最下部の線は最低音の弦に対応します。 (これが最も一般的なオプションです。) チェックして上下を逆にすると、上のタブ譜の線は最低音の弦に対応し、下のTAB譜の線は最高音の弦に対応します。 (イタリア式リュートのTAB譜など)
    • プレビュー: 現在のプロパティが適用された状態で見られるように、サンプルスコアの短いセクションを表示します。

    フレットの表示形式 タブ

    フレットマークは、指板上の音符の位置を示すために使われる数字または文字です。 次のプロパティのグループは、フレット マークの見た目を定義します。

    • フォント: フレットマークを描画するために使われるフォント。 現代と歴史の両方の 8 つの異なるスタイルで必要なすべてのシンボルをサポートする 8 つのフォントが用意されています。
    • 大きさ: フレットマークのフォントサイズで印刷ポイントで表します。 組み込みフォントは通常、9 ~ 10 pt のサイズで適切に表示されます。
    • 縦オフセット: MuseScore は適切な方法でシンボルを配置しようとします。通常、組み込みフォントの場合はこの値を変更する (0 に設定する) 必要はありません。 フォントのシンボルがベースラインに揃っていない場合 (または MuseScore が予期しないその他の方法で)、このプロパティを使ってフレットマークを上 (負のオフセット) または下 (正のオフセット) に移動して、縦方向の位置を改善することができます。 値は sp 単位です。
    • 表示形式: フレットマークを数字 (「1」、「2」…) または文字 (「a」、「b」…) から選びます。 文字を使用する場合、文字「j」は省略され、9 フレットには「k」が使われます。
    • 記号の描画: フレットマークを 線に重ねる線の上側 に配置するかを選びます。
    • : 連続 (線がフレットマークを通過する) または 分断 (フレットマークが表示される線に小さなスペースが表示される) かを選びます。
    • タイで繋がれたフレットの数字を表示: チェックを外すと、タイで繋がれた音符の最初の音符のみが表示されます。 チェックを入れると連続する全音符が表示されます。
    • TAB譜に運指を表示: パレットから適用された運指記号の表示を許可する場合にチェックします。

    音価 タブ

    このプロパティのグループは、音価を示す記号の見た目を定義します。

    • フォント: 音価記号の描画に使用されるフォント。 現在、異なる 5 つのスタイル (モダン、イタリア語タブ譜、フランス語タブ譜、フランス語バロック (ヘッドレス)、フランス語バロック) で必要なすべての記号をサポートする 5 つのフォントが提供されています。 音符記号オプションでのみ用います。
    • 大きさ: タイポグラフィ ポイント単位のフォント サイズ。 組み込みフォントは通常、15pt のサイズで適切に表示されます。 音符記号オプションでのみ用います。
    • 縦オフセット: 注記記号が選択されている場合にのみ適用されます (下記を参照)。 音価記号を上げるには負のオフセット値を使用し、音価記号を下げるには正の値を使用します。
    • 表示は次のように:
      • なし: 音価は描画されません。 (上記の例のように)
      • 音符記号: 音符の形をした記号が五線の上に描画されます。 このオプションを選択すると、音価が変化した場合にのみ記号が描画され、すべて同じ値の音符の連続に対して (デフォルトでは) 記号が繰り返されません。
      • 符幹と連桁: 音符の符幹と連桁 (または符尾) が描画されます。 値は、通常の譜表と同じ印刷メカニズムを使って、各音符に示されます。 標準の連桁パレットのすべてのコマンドは、これらの連桁にも適用できます。
    • 繰り返し: 連続する複数の音符の長さが同じ場合、同じ音符記号を繰り返すかどうか、またどこで繰り返すかを指定できます。 つまり、確認しない / 新しい段 / 新しい小節 / 常に。 : このオプションは、「表記: 音符記号」が選択されている場合にのみ使用できます。 (上記を参照)
    • 符幹の形式:
      • 譜表の外: 符幹は譜表の上下に固定された高さの線として描画されます。
      • 譜線を貫通: 符幹は譜表を通ってフレットマークに達します。 : このオプションは、「表記: 符幹と連桁」が選ばれている場合にのみ使用できます。 (上記を参照)
    • 符幹の位置:
      • : 符幹と連桁は譜表の上に描画されます。
      • : 符幹と連桁は譜表の下に描画されます。
        注意: このオプションは、「表記: 符幹と連桁」および「符幹の形式: 譜表の外」が選択されている場合にのみ使用できます。 (上記を参照)
    • 2分音符: なし・短い符幹・スラッシュ付き符幹
      注意: このオプションは、「表記: 符幹と連桁」および「符幹の形式: 譜表の外」が選択されている場合にのみ使用できます。(上記を参照)
    • 休符を表示; 休符を示すために音符記号を使うかどうか。 休符にも使う場合、音符記号は少し低い位置に描画されます。 音符記号 オプションでのみ使用されます。

    パートのプロパティ

    楽器

    ここには楽器名が表示されます。 楽器を変えるには、
    * 楽器を置換 をクリックし、"楽器を選択" ダイアログで選びます。

    名前

    • 長い楽器名: スコアもしくは "セクション" の、最初の段の譜表の左側に表示される名前
    • 短い楽器名: スコアの後続の段で譜表の左側に表示される名前

    使用可能な音高の範囲

    • アマチュア: アマチュアの範囲外の音符は、スコア内でオリーブ グリーン/ダーク イエローで色付けされます。
    • プロフェッショナル: プロフェッショナル範囲外の音符はスコア内で赤色に表示されます。

    : 音符の範囲外の色付けを無効にするには、メニューから 編集環境設定… (Mac: MuseScore環境設定…) を選んで「音符入力」タブをクリックし、「使用可能な音域外の音符に色をつける」のチェックを外します。

    移調

    移調楽器が正しく記譜されるように、オクターブと音程の上下を設定します。 これは、ほとんどの機器のプログラムによって自動的に行われます。

    楽器を移調する場合は、「移調された調号にはシャープまたはフラットを優先する」という追加オプションが表示されます。 次の 3 つのオプションがあります。

    • デフォルト: MuseScore が決定
    • フラット: フラットを好む
    • シャープ: シャープを好む

    弦とフレット

    フレット付きの撥弦楽器の譜表には、上記に加えて追加のオプションがいくつかあります。

    • 弦の数: 楽器の弦の数を表示します。
    • 弦の設定...: このボタンを押すとダイアログ ボックスが開き、弦の数とチューニングを設定できます。 チューニングを変える を参照ください。