Space で、エディターは次の音符・休符に進み、そこで数字付き低音を加えることができます。 中間点へ移動したり、長く継続した数字付き低音に拡張したい場合には、下の グループ長さ を参照してください。
Tab エディターを次の小節の最初に移動
Shift+Space エディターを前の音符・休符に移動
Shift+Tab エディターを前の小節の最初に移動
数字は直接入力します。複数の数字をグループとして積み重ねるには、文字を一つ一つ直接入力し、都度 Enter キーで積み重ねてゆきます。:
臨時記号は通常のキー操作で入力できます。:
入力 | タイプするのは: |
---|---|
ダブルフラット | bb |
フラット | b |
ナチュラル | h |
シャープ | # |
ダブルシャープ | ## |
これらの文字は、エディターを終える時点で、本来の記号に自動的に変換されます。臨時記号は求められるスタイルに従い数字の前あるいは後ろ(3度の音を変化させる場合には、もちろん、3の数字が入るべき場所)に入力すれば、臨時記号は左あるいは右に "ぶら下がって" 表示されます。
スラッシュや斜線付き数字は \, / や + を数字の 後ろ に加える (合体接尾辞) ことで入力でき、エディターを終える時点で、適切な合体記号に変わります。:
組み込まれているフォントは、組み合わせをより普通な形に取り扱います。:
1+, 2+, 3+, 4+ の結果 (もしくは )
そして 5\, 6\, 7\, 8\, 9\ の結果は (もしくは )
/ は 5 とだけ組み合わすことができ、他のスラッシュ付き数字はクエスチョンマークとなるのを、覚えておいてください。
+ は数字の 前 でも使えます。その場合には合体されることはありませんが、そのまま数字の左にぶら下がったの表示となります。
丸い括弧 '(', ')' 四角い括弧 '[', ']' のどちらも、臨時記号、数字、継続線の前後に挿入できます。括弧を加えても、主となる文字の配置には影響しません。
注:
継続線の入力は、その行の終わりに '_' (下線) を一つ加えます。グループ内の各数字に各々の継続線を設けることができます。:
継続線は数字付低音のグループが継続する全体に描くことができます。(ただし、現在は次の段に続けることはできないのは、歌詞の継続線と同じです。)
'拡張' 継続線
時に依り、コードディグリーが2つのグループを跨いで維持されなくてはならず、継続線を次のグループの継続線に続けたいことがあります。例 (両方とも J. Boismortier, Pièces de viole, op. 31, Paris 1730):
1つ目のケースは各グループには各々独自の継続線があります。2つ目は、最初のグループの継続線が2つ目の "中 " に持ち込まれています。
そうするには、最初のグループの文字行の終わりで下線 "__" を2度以上入力します。
数字付低音のグループには長さがあり、薄い灰色の線で表示されます。(もちろん、この線は情報用のみで、印刷されませんし PDF へもエクスポートされません。)
初期的に、グループはそれが付属する音符と同じ長さです。一つの音符に複数のグループを対応させたい場合や、グループを複数の音符に広げたい場合に異なった長さが必要になります。
そうするには、次のキーの組み合わせで行います。
数字付低音の文字を入力することなく、それらのキー組み合わせを何度も押して、前のグループを繰り返し延長させる。
Type: | to get: |
---|---|
Ctrl+1 | 1/64分音符 |
Ctrl+2 | 1/32分音符 |
Ctrl+3 | 1/16分音符 |
Ctrl+4 | 1/8分音符 (quaver) |
Ctrl+5 | 1/4分音符 (crochet) |
Ctrl+6 | 2分音符 (minim) |
Ctrl+7 | 全音符 (semibreve) |
Ctrl+8 | 倍全音符 (breve) |
(数字は、音符の長さと同じです。)
次の2つのケースでは、数字付低音グループの長さを正確に設定することが必須です。:
しかし、プラグインと MusicXML を念頭に、長さは常に所定の値に設定しておくのが実務的に良いでしょう。
既に入力された数字付低音の表示を編集するには:
通常のテキスト編集ボックスが開き、編集を簡単にすべく普通に戻された文字 (臨時記号は 'b', '#' や 'h' に、合体接尾辞は分離して、下線、など) が表示されます。
編集が終われば、Space を押して次の音符に移動して新たな入力をするか、編集ボックスの外をクリックしてそれを抜けます。
Style → 一般... メニューコマンドで、数字付低音のありかたを設定することができます。左側の一覧表から "数字付低音" を選ぶと、次のダイアログボックスが表示されます。
フォント のドロップダウンリストには数字付低音で使える全てのフォントが含まれています。標準インストールでは "MuseScore Figured Bass" の一つだけで、これが既定値のフォントです。
サイズ はフォントのサイズです。それは sp 値であり、: 入力した sp 値が既定値としたて用いられます。; sp 値を小さくしたり大きくするとそれに応じたサイズとなります。
垂直位置 は、譜表の上から数字付低音のテキストの上側余白迄の (sp 値での) 距離です。負の数値であれば (譜表の上の数字付低音が) 上がり、正の数値であれば下がります。 (譜表の下の数字付低音: 譜表を超すには4より大きな数値が必要です。)
行の高さ は各数字付低音のベースライン間距離です。: フォントサイズに対する% で表現します。
各数値パラメーターの関係を、次の図に表します。:
位置合わせにある 上 Top / 下 Bottom のラジオボタンで、垂直方法の位置を選びます。: 上 Topであれば、グループの上の線は主垂直位置に合わせられ、グループはそれに "ぶら下がる" 形になります。 (これが通常の数字付低音記譜であって既定値です); 下 Bottom であれば、グループの下の線が主たる垂直位置に合わせられ、グループはその上に "座る" 形になります。 (ある種のハーモニー分析のための記譜で使われることがあります。):
スタイルの現代 Modern / 古典 Historic ラジオボタンで合体記号の印刷上のスタイルを選びます。2つのスタイルの違いは、次の通りです。:
関連する代替方法と記号の組み合わせが効果を表し適切な配置となるには、数字付低音のテキストが次のルールに従うことが必要です。
これらルールに反した文字入力は処理の対象とはならず、あるがままに保存され表示されますが、レイアウトからは外れます。
Type: | to get: |
---|---|
Ctrl+G | 選択した音符に新しく数字付低音グループを加える |
Space | 編集ボックスを次の音へ進める |
Shift+Space | 編集ボックスを前の音へ進める |
Tab | 編集ボックスを次の小節に進める |
Shift+Tab | 編集ボックスを前の小節に進める |
Ctrl+1 | 編集ボックスを64分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+2 | 編集ボックスを32分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+3 | 編集ボックスを16分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+4 | 編集ボックスを8分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+5 | 編集ボックスを4分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+6 | 編集ボックスを2分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+7 | 編集ボックスを全音符 (semibreve) 分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+8 | 編集ボックスを倍全音符 (breve) 分進める、前のグループの長さの設定 |
B B | ダブルフラットを入力 |
B | フラットを入力 |
H | ナチュラルを入力 |
# | シャープを入力 |
# # | ダブルシャープを入力 |
_ | 継続線を入力 |
_ _ | 拡張継続線を入力 |