概要
打楽器の記譜での譜表の線と線間は、異なるピッチではなく、異なる楽器に割り当てられ、さまざまな形の符頭が使われます。
以下の例は、五線譜での単純なドラムセットのビートを示しています。慣例により、バスドラムのリズムは譜表の一番下の線間に、スネア ドラムは 3 番目の線間に、クローズド ハイハットはクロスヘッドの符頭を使って、譜表の一番上の線上に書かれます。
ドラムセットの楽譜は、多くの場合、2 つの 声部 を使って記されます。ドラムとシンバルなど手で演奏する楽器は 声部 1 (上向き符幹)、バスドラムやハイハットペダルなど足で演奏する楽器用には 声部 2 (下向き符幹) が使われます。
打楽器譜の種類
打楽器の楽譜は通常、楽器に応じて 5 線、3 線、または 1 線の譜表で書かれます。 新しいスコアのダイアログ を使って打楽器譜を作ると、MuseScore は自動的に最適な譜表タイプを選びます。これは、必要に応じて、楽器パネル の "譜表の種類" を使って後で変えられます。
打楽器譜をスコアに加える
スコアの設定 や 楽器パネル を参照ください。
打楽器譜に音符・休符を入力
打楽器譜に記譜するには、いくつかの方法があります。
* マウス (およびドラム入力パレット) を使って
* キーボード ショートカット経由で
* 外部 MIDI キーボードを使って
* 仮想ピアノ鍵盤を使って
音符や休符を入力するたびにカーソルは自動的に進み、次の入力に適した位置に移動します。
ドラム入力パレットを使ってマウスで入力
- 打楽器の譜表で入力を始める位置を選びます。
- 音符入力モード (ショートカット N) に入ります。 Drum Input Palette ( DIP ) 「ドラム入力パレット」がウィンドウの下部に表示されます。
これには、さまざまな打楽器と、それらが譜表でどう表示されるかを表します。楽器にキーボード ショートカットがある場合、譜表の上に表示されます。
DIP で楽器をクリックすると、その名前がパレットの左側に表示されます。符頭の色は、その楽器に事前に割り当てられた声部を示します。ボイス 1 は青、ボイス 2 は緑などです。
- 次のどちらかの方法を使います。
- DIP の楽器をクリックします。目的の 音符の長さ を選び、目的の位置の譜表をクリックします。
- 音符の長さ を選び、DIP で目的の楽器をダブルクリックします。カーソル位置に音符が入力されます。
注: その声部の既存の音符はすべて上書きされます。
- 同じ声部に別の楽器を入力するには、Shift を押してから、DIP 内の楽器をダブルクリックします。
- 選択した長さの休符を入力するには、0 (ゼロ) を押します。
キーボード ショートカットを使って
この方法は、ドラム入力パレット に表示されるキーボード ショートカットを持つ楽器を加えるのに適しています。
- 打楽器の譜表の音符、休符、または小節を開始点として選びます。
- 音符入力モードに入ります (ショートカット N)。 上記のように Drum Input Palette ( DIP ) 「ドラム入力パレット」 がウィンドウの下部に表示されます。
- 音符の長さ を選びます。
- 目的の楽器のキーボード ショートカットを入力します。これは、DIP の五線の上に表示されます。カーソル位置に音符が入力されます。
注: その声部の既存の音符はすべて上書きされます。
- 同じ声部で別の楽器を入力するには、Shift を押しながらショートカットを入力します。
- 選択した長さの休符を入力するには、0 (ゼロ) を押します。
注: ドラムセットを編集 ダイアログでショートカットを変更できます。
MIDI コントローラーを使って
MIDI キーボードから打楽器譜に音符を加えるには:
- MuseScore を起動する前に、MIDI キーボードがコンピュータに接続されていること、正常に機能していることを確めてください。
注意: 通常モードで打楽器譜をクリックすると、MIDI キーボードから打楽器の音を "プレビュー" できます。
- 開始場所の音符・休符をクリックします。
- 音符入力モードに入ります。
- 音符を入力したい 声部 を選びます。
- 音符の長さ を選びます。
- 楽器のキーを押して、スコアに音符を加えます。同じ声部に別の楽器を追加するには、最初のキーを押したまま 2 番目のキーを押します。
- 選択した長さの休符を入力するには、0 (ゼロ) を押します。
注: どの MIDI キーボード キーがどの打楽器に対応するかについての詳細は、GM2 ドラム マップ を参照してください。
オンスクリーン ピアノ鍵盤を使って
仮想 ピアノ鍵盤 から打楽器譜に音符を加えるには:
- ピアノ鍵盤が表示されていることを確かめます。P を押すか、メニューから 表示 → ピアノ鍵盤 を選びます、
注: 音符入力モードに入らずに打楽器譜をクリックすると、ピアノ鍵盤から打楽器のデモを行うことができます。
- 開始場所の音符・休符をクリックします。
- 音符入力モードに入ります。
- 音符を入力したい 声部 を選びます。
- 音符の長さ を選びます。
- ピアノ鍵盤のキーをクリックして、スコアに音符を加えます。既存の音符に別の音符を追加するには、Shift を押したまま、新しい音符を押します。
- 選択した長さの休符を入力するには、0 (ゼロ) を押します。
注: ピアノ鍵盤のどのキーがどの打楽器に対応するかについての詳細は、GM2 ドラム マップを参照ください。