コード記号は、音楽の和音とそのハーモニーを表す省略形です。
MuseScore は次の記譜をサポートしています:
6m
コード記号を終えると、入力されたすべての文字が自動的に正しい形式に変換されます。小文字で入力された ルート音 は大文字に変わります (代替オプションについては、自動大文字化 を参照してください)。また、臨時記号 に入力された文字は、自動的にプロフェッショナルな字体に変わります。たとえば、"#" (ハッシュ文字) は自動的にシャープ記号 (♯) になります。 U+266F (シャープ記号 ♯) や U+266D (フラット記号 ♭) などの Unicode 文字を入力したり、コピー アンド ペーストしたりしないでください。MuseScore はそれらをコード表記で正しく可視化できないためです。
以下は、コード記号入力モードでカーソルを移動するために使えるキーボード ショートカットの概要です。
アクション | コマンド (Windows) | コマンド (macOS) |
---|---|---|
カーソルを次の音符、休符、または拍に移動 | Space | Space |
カーソルを次の拍に移動 | ; (セミコロン) | ; |
カーソルを前の音符、休符、または拍に移動 | Shift+Space | |
カーソルを前の拍に移動 | : (コロン) | : |
カーソルを次の小節に移動 | Ctrl+→ | Cmd+→ |
カーソルを前の小節に移動 | Ctrl+← | Cmd+← |
音価 の数値でカーソルを移動 | Ctrl+1-9 | Cmd+1-9 |
コード記号の入力を終了 | Esc | Esc |
MuseScore は、コード記号で使用される略語のほとんどを認識します:
既存のコード記号は、通常のテキストと同じ方法で編集できます。詳細については、テキストの入力と編集 を参照ください。
Figured bass と混同しないように。
ローマ数字分析 (RNA) システムは、コードを大文字と小文字のローマ数字 (I、ii、III、iv など)、上付き文字、下付き文字やその他の修飾記号で表す音楽分析の一種です。調に関係なく、作曲のハーモニーを記譜し分析するために使われます。
注: MuseScore は RNA の正しいフォーマットを提供するために、専門のフォント Campania を使います。これは無料でオープンソースです。
RNA 入力は、コード記号と同じナビゲーション用のキーボード ショートカットを提供しています (上記 参照)。
次のように入力すると、
こうなります。
ナッシュビルナンバー システム(NNS) は、コード文字ではなく音階に基づいてコードを表す便法です。これにより、同じコード表を任意のキーで演奏できます。
ナッシュビルナンバー システムの入力を始めるには:
標準的なコード記号と同じように、ナッシュビルナンバー システムを普通に入力することができ、MuseScore は記号を認識して適切にフォーマットするために最善を尽くします。標準のコード記号 (例: Space、上記 を参照) を入力する際のナビゲーションに使するショートカットは、ナッシュビルナンバー システムでも使えます。
全ての コード記号 のデフォルトの垂直方向の配置は、スタイルメニュー、フォーマット→スタイル→文字スタイル→コード記号、で設定できます。
または、プロパティ パネルの 見た目 セクションから同じことを行うことができます。(デフォルト設定の保存と復元 を参照)
これによりコード記号の行が不規則になる場合は、(フォーマット→スタイル→コード記号 の Max shift above/Max shift below を変えて、記号を整列させてみてください。
見た目 をクリックして "オフセット" 値を変えることで、選択したコード記号を揃えることができます。および/または プロパティ パネル の テキスト セクションで "整列" や "位置" を変更します。
移調楽器の譜表にコピーされたコード記号は、同じ小節で自動的に移調されます。たとえば、フルート パート (移調なし) から B♭ クラリネット パート (記譜された音より1度低い) にコピーされた A7 のコードは、B7 のコードに移調されます。
ただし、ギターのフレットボード ダイアグラムに関連付けられたコードは、自動的には移調されませんので、注意ください。
移調 ダイアログを使うと、デフォルトでコード記号が自動的に移調されます。これが必要ない場合は、同じダイアログで "コード記号を移調" オプションのチェックを外すことができます。
カポのフレット位置 プロパティは、スコア内のコード記号を (再生に影響を与えずに) 自動的に移調し、既存のコード記号の後に括弧で囲みます。目的は、カポ楽器で別の伴奏を提供することです。
適用するには、フォーマット→スタイル→コード記号 を選んで、カポのフレット位置 スピン ボックスで数値を入力します。
デフォルトでは、MuseScore はコード記号に文字名を使用します。他の音名スキームが使われている地域のユーザーは、スコア内のすべての コード記号 を変更できます。
メイン メニューから、フォーマット→スタイル→コード記号 を選びます。次に、スペル セクションで次のラジオ ボタンのいずれかを選びます。
* 標準: A、B♭、B、C、C♯、…
* ドイツ語: A, B♭, H, C, C♯,…
* 全てドイツ語: A、B、H、C、Cis、…
* ソルフェージュ: ド、ド♯、レ♭、レ、…
* フランス語: Do, Do♯, Ré♭, Ré,...
デフォルトでは、MuseScore は、大文字または小文字のどちらで入力されたかに関係なく、終了時にすべての音名を自動的に大文字にします。メイン メニューから、フォーマット→スタイル→コード記号 を選び、次のオプションから選択します。
自動大文字化を完全にオフにすることもできます。この場合、音名は入力したとおりに表現されます。
[To do]
再生コントロール の右側にある歯車アイコンをクリックし、コード記号を再生 を解除/選択することで、スコア内のすべてのコード記号の再生を無効/有効にできます。
プロパティ パネル の 一般 セクションで 再生 のチェックを外す/チェックすることで、選択したコード記号の再生を無効/有効にすることもできます。
スコア内のすべてのコード記号のデフォルト再生設定は、フォーマット→スタイル→コード記号 の 再生 セクションで利用できます。 .
プロパティ パネルの _一般__ タブで、選択したコード記号の再生をカスタマイズすることもできます。
MuseScore では、選択したコード記号から譜表にコードを生成できます。これらコードのボイシングは、コードの 再生設定 (上記) に依存します。
コード記号の選択を実現するには:
コード記号に固有のプロパティ (つまり再生) は、上記の コード記号の再生を変える の説明の通りです。
その他の固有ではないプロパティについては、プロパティ で詳しく説明しています。
スコア内のすべての コード記号 のデフォルト プロパティは、フォーマット→スタイル→コード記号 から編集できます。
コード記号のスタイル メニューには、次の見出しが含まれています。
標準 スタイルでは、コード記号テキスト スタイルによって決定されるフォントを使用し、コード音は単純にレンダリングされます。
ジャズ スタイルでは、MuseJazz フォントが手書き風に使用され、独特の上付き文字やその他の書式設定特性を備えています。Jazz テンプレートのいずれかを使う場合、Jazz スタイルがデフォルトで選ばれます。
カスタム スタイル オプションを使うと、独自のカスタマイズされたコード記号スタイル ファイルを使えます (上級ユーザーのみ)。
上記の コード記号のスペルを変える を参照ください。
フレットボードダイアグラムまでの距離: フレットボードダイアグラムと上記のコード記号との間の距離
コードの最小間隔: コード間で許される最小距離
最大の縦線の距離:
Maximum shift above/Maximum shift below: 垂直方向の配置が不規則なコード記号を並べるために使われます。必要な外観が得られるまで実験してください。
上記の 再生をカスタマイズ を参照ください。