デフォルトの音符入力方法 ステップ タイム に加えて、MuseScore には音符を入力する方法がいくつかあります。これら別の音符入力方法を使うには:
1. 音符入力ツールバー の 音符入力 ボタンをクリックしたまま、
2. 利用可能な音符入力方法を 1 つ選びます。
キーボード ユーザーは、スコアから Shift+Tab か Shift>+F6 を何度か押すと、音符入力 ボタンにアクセスできます。スクリーン リーダーは "音符入力: 'デフォルト (ステップタイム)' モード切替" のように表現するでしょう。このボタンを右クリックすると、利用可能な音符入力方法すべてを含むメニューが開きます。
各音符入力モードは、割り当てられたキーボード ショートカットを使って直接に利用することもできます (これらの割り当て方法については、キーボード ショートカット を参照ください)。
選んだ音符入力方法はその音符入力モードを終了しても有効で、次に音符入力モードに入ったときに起動します。したがって、1 つのパッセージで例えば リピッチ メソッドに変更した場合は、完了したら必ず ステップタイム メソッドに戻しましょう。
リズムのみ の音符入力方式では、キーを 1 回押すだけで長さを入力できます。これは、単一の音色を使うピッチのない打楽器に特に役立ちます。さらに特定の状況では、リズムのみ と リピッチ を組み合わせることで、効率的な作業の流れになります。
デフォルトでは、音符は中央の譜線に入力されます。 カーソルキーを使って直前に入力した音符のピッチを変更でき、その後の音符もそのピッチで入力されます。 リピッチモードを使えば、リズムを入力した後にパッセージのピッチを素早く入力することもできます。
リピッチ 音符入力メソッドを使うと、長さを変更することなく一連の音符のピッチを変えられます。
リピッチメソッドは、リズミカルなパターンが繰り返される音楽で音符を入力するのに非常に効率的な方法です。新しいパッセージと同じリズムを使用する既存のパッセージをコピーして貼り付けるだけで、リピッチ モードを使用してピッチを変更できます。同じテクニックを使用して、同じリズムを共有するがピッチが異なる複数の楽器またはボーカル パートを入力できます。
リアルタイム音符入力メソッドでは、基本的に MIDI キーボード (または MuseScore の 仮想ピアノキーボード) で曲を演奏し、記譜を追加できます。ただし、現在適用されている次の制限に注意する必要があります。
これらの制限は、MuseScore がこの方法を正確に保つのに役立つよう、入力をどのように記譜すべきかを判断する際の推測がほとんどないことを意味します。
リアルタイム (メトロノーム) 音符入力メソッドでは、メトロノームのクリックで示される一定のテンポで演奏します。 メニューからクリック間の遅れを変更することで、テンポを調整できます。 メニュー:編集→環境設定...→音符入力 (Mac: MuseScore→環境設定...→音符入力)
キーを放すとすぐにスコアの進行が止まります。休符を入力する必要がある場合は、リアルタイム アドバンス ショートカット を使ってメトロノームを開始させます。同じアクションでメトロノームは再び止まります。
リアルタイム (フット ペダル) 音符入力メソッドでは、キーまたはペダルをタップして入力テンポを指定します。好きな速度で操作ができ、一定である必要はありません。 テンポを設定するためのデフォルトのキー (「リアルタイム アドバンス」と呼びます) は、テンキーパッドの Enter (Mac: Fn +Return) ですが、これを MIDI キーまたは MIDI ペダルに変更することを強くお勧めします (下記 を参照ください)。
"リアルタイム アドバンス" ショートカットは、リアルタイム (メトロノーム) メソッドでメトロノームを開始するか、リアルタイム (フット ペダル) メソッドでビートをタップするために使われます。これは、スコアでの入力位置をさらに先に移動、つまり「進める」ため、「リアルタイム アドバンス」と呼ばれます。
リアルタイム アドバンスのデフォルトのキーは、テンキーの Enter (Mac: Fn+Return) です。 ただし、これを MuseScore の MIDI リモート コントロールを介して MIDI キーまたは MIDI ペダルに割り当てることを強くお勧めします。 MIDI リモート コントロールは、メニューから利用できます。 メニュー: 編集→環境設定...→MIDI マッピング (Mac: MuseScore→環境設定...→MIDI マッピング)
あるいは、キーボードのキーをシミュレートできる USB フットスイッチまたはコンピュータ ペダルをお持ちの場合は、テンキーの Enter をシミュレートするように設定することもできます。
音符を入力すると、選択した開始要素の直前に配置され、青い四角いマーカーで強調表示されます。 同じ小節内の開始要素と後続の音符・休符は前方にシフトされます。 矢印キー → や ← を使って挿入ポイントを前後に移動でき、新しい挿入ポイントが強調表示されます。
挿入音符入力メソッドを使うと、小節内で音符・休符を挿入・削除し、後続の音符・休符を小節内で前後に自動的に移動できます。 実行すると 小節の長さ は自動的に更新されます。
音符・休符を挿入するには:
また、挿入する音符・休符が 1 つか 2 つしかない場合は、デフォルトの ステップ タイム 音符入力方法を使って直接行うことができます。 Ctrl+Shift (Mac: Cmd+Shift) を押しながら、マウスかキーボード ショートカット (A-G) で音符を追加します。
休符を挿入するには、まず希望の長さの音符を挿入してから、Delete を押します。
音符・休符を削除するには、ショートカット Ctrl+Shift+Delete を使います。 それに対応するよう小節の長さが短くなります。 このショートカットは、ステップタイム と 挿入 の両方の音符入力方法で機能します。
音符や音符を挿入・削除により、拍子記号で指定された長さを超えて小節の長さが増減することがあり、その場合には小節の上に小さな「+」または「-」記号が表示されます。