スコアに音符を入力した後、ピッチ、長さ、位置などを変更したい場合があります。MuseScore にはこの目的のために多くのコマンドが用意されています。 最も強力なコマンドの多くは、音符入力モードを終了して通常モードに戻った後にだけ使えますが、音符入力モードのままでもいくつか即時の編集が可能です。
音符や休符を入力した直後はそれが選択されている状態であり、音符入力モードのままでも選択した音符または休符を操作するいくつかのコマンドがあります。これらのコマンドは、カーソル キーを使用して以前に入力した音符や休符に移動する場合にも機能します。
音符入力モードで、既存の音符または休符の長さを変える 2 つのコマンドがあります。
どちらのコマンドも、場合に応じて最初に付点を追加または削除し、次に大きいまたは小さい音価に移動します。 たとえば、四分音符で Shift+W を押すと付点四分音符に変わり、そのままでもう一度 Shift+W を押すと 2 分音符に変ります。
音符入力モードで選択した音符のピッチを変更するコマンドは次のとおりです。
MuseScore でのほとんどの音符入力は、ワープロで"置換"や"上書き"モードと呼ばれるものです。 つまり、音符を別の音符に置き換えたい場合、最初に古い音符を削除する必要はなく、新しいメモを直接入力するだけで以前の音符が自動的に上書きされます。
注: 場合によっては新しい音符を加え、後続の音符の一部を後に移動してスペースを空けたい場合があります。 MuseScore では、カット アンド ペースト を使って後続の音符を直接移動することによって行われます。
音符を削除して休符に置き換えるには、Del を押します。
注: 削除した音符の代わりに後続の音符を前に移動したい場合は、最初に元の音符を削除する必要はありません。 カット アンド ペースト を使って後続の音符を直接移動するだけです。
ほとんどの場合、音符を別の時間位置に移動するのは通常モードで行われますが、音符入力中に特定の場合に音符または休符の時間位置を変更するために使用できるコマンドのペアが 1 つあります。 同じ長さの 2 つの音符または休符があり、音符入力モードの中にそれらを交換したい場合は、Shift+← または Shift+→ を使います。
すでに入力されている音符や休符に加える変更のほとんどは、通常モード (音符入力またはその他のモードを終了したときのモード) で行うとより簡単に実行できます。
特に断りのない限り、以下で説明する方法は、選択された 1 つの音符または休符、複数の音符または休符で構成されるリスト選択、または範囲選択全体のいずれにも機能します。 詳細については、要素の選択 のページを参照ください。
通常モードで選択した 1 つまたは複数の音符を特定の音価に変更するには、求める長さの音符 アイコンをクリックするか、キーボード ショートカット 1–9 を使います。
選択した音符の長さを増すには、Shift+W コマンドが [上記のように](#duration-note-input )使えます。これにより、付点が付いていない場合は加えられ、付点が付いている場合は次に長い音価に変更されます。 たとえば、8 分音符は付点 8 分音符に、付点 4 分音符は 2 分音符に変更されます。 W を使用して長さを 2 倍にすることもできます。これにより、8 分音符を直接 4 分音符に変更したり、付点 8 分音符を付点 4 分音符に変更したりできます。
コマンド Shift+Q と Q は、逆の操作を実行します。 同じように長さを短くしたり、半分にします。
8 分音符と 16 分音符を使用してパッセージを入力したが、すべての音符と休符の長さを 2 倍にしたい場合、つまりパッセージ自体の長さを 2 倍にしたい場合は、半分/2 倍の長さで貼り付け のセクションを参照ください。 .
音符入力でピッチを変更するのと同じコマンドが、単一・リスト・および範囲選択を含み、通常モードでも機能します。 これらのコマンドは次のとおりです:
* ↑ - ピッチを半音上げる (シャープ付き)
* ↓ - ピッチを半音下げる (フラット付き)
* Alt+Shift+↑ - ピッチを音階で 1 ステップ上げる
* Alt+Shift+↓ - ピッチを音階で 1 ステップ下げる
* Ctrl+↑ (Mac: Cmd+↑ ) - ピッチを 1 オクターブ上げる
* Ctrl+↓ (Mac: Cmd+↓ ) - ピッチを 1 オクターブ下げる
さらに、通常モードでは音符入力 ツールバーの臨時記号ボタンと対応するキーボード ショートカットが、選択した音符の臨時記号を切り替え (追加または削除) するため、ピッチが変更される可能性があります。 臨時記号 パレットを使用して選択した音符に臨時記号を加えることもできます。
音符を削除して休符に置き換えるには、Del を押します。
複数の音符がリストとして選択されている場合、Del はそれらを個別に休符に置き換えます。
範囲選択では、Del はパッセージ全体を拍子に従って正しい休符に置き換えます。
通常、休符は削除できません。休符を削除すると、本来あるべきよりも少ない拍数の小節が残るためです。 ただし、必要に応じてこれを行う方法は、下の 音符・休符とそれに関する拍を削除する を参照ください。 また、声部 2-4 の休符は、小節から拍を削除することなく削除できます。
選択した音符や休符を完全に削除する、言い換えれば、小節全体が選択されている場合は少ない小節に、小節の一部が選択されている場合は小節内の拍数が少なくなるようにするには、ツール→選択範囲を削除またはキーボード ショートカット Ctrl+Del (Mac: Cmd+Del) を使います。
通常モードではタイを追加できますが、タイ コマンドが自動的に音符を追加してタイを作成する音符入力モードとは異なり、通常モードでは、両方の音符が既に存在している必要があります。
通常モードでタイを追加するには:
1. 同じピッチの次の音符に結びたい音符を選択し、
2. タイ ボタンをクリックするか、ショートカット T を使います。
これは、同じピッチの次の音符が別の声部にある場合でも機能します。
複数の音符を選択すると、MuseScore はそれぞれの音符でタイを開始します。 このテクニックを使用して、和音全体を一度に結ぶことができます。
このテクニックを使用すると、ピアノでの アルペジオとホールド・パターン を表示するなど、隣接していない音符を結ぶこともできます。
特定の声部に入力された音符は、音楽的に可能であれば別の声部に移したり、2 つの声部の内容を交換したりできます。
選択した 1 つまたは複数の音符を別の声部に移動するには、ツールバーの声部 ボタンの 1 つを押すか、キーボード ショートカット Ctrl+Alt+1–4 (Mac: コマンド+オプション+1< /kbd>–4) を使います。移動先の声部の現在の内容を損なうことなく、可能な範囲で音符が移動されます。
移動する音符の持続時間の間、その時間位置で目的の声部が現在無音 (休符があるか、まったくない) である場合、音符を別の声部に移動できます。その場合、音符は単に新しい声部に移動されます。
その時間位置から始まる同じ長さの音符またはコードが既に存在する場合、音符を別の声部に移動することもできます。 その場合、音符は既存の音符またはコードと結合されます。
MuseScore は、2つの声部の内容を交換することもできます。 これらのコマンドは、個々の音符ではなく小節単位 (または複数の小節) でのみ機能します。
任意の 2 つの声部の内容を交換するには、ツール;声部 で対応するコマンドを使用します:
* 声部 1 と 2 を交換
* 声部 1 と 3 を交換
* 声部 1 と 4 を交換
* 声部 2 と 3 を交換
* 声部 2 と 4 を交換
* 声部 3 と 4 を交換