このハンドブックは MuseScore version 2.0 以降に向けたものです。MuseScoreコミュニティによって支えられています。 Find out how you can help.
※2015.4月現在、各項目は翻訳中のため、一部英語のページとなります。
この章では、初めてMuseScoreをインストールして実行するのに役立つ情報と、新しいスコアを作成する方法を紹介します。
MuseScoreは、Windowsやmac OS、Linux ディストリビューションやBSD バリアントを含む様々なOSに対応しています。
Windwos 版インストーラは ダウンロード ページから入手できます。リンクをクリックするとダウンロードを開始します。ブラウザから、ダウンロードすることを尋ねられたら 保存 をクリックしましょう。
ダウンロードが完了したら、そのファイルをダブルクリックすればインストールが開始されます。ソフトウェアの実行前にセキュリティの確認画面が表示される事があります。実行(R) をクリックすれば続行し、次のような画面が表示されます。
そして、
このインストーラーが表示されない場合は、ファイルに異常を生じている可能性があります。
こちら(英語フォーラム) を試すか、ポータブル版 MuseScore を使うと良いでしょう。
すると次の画面に変わります。
ここで、Cancel をクリックすると次のような表示になります:
そうではなく、Next をクリックして続行すると、画面にこのソフトウェアのライセンス条項が表示されます。
ここでは「I accept the terms in the License Agreement」をチェックし、Next をクリックして進みます。次に MuseScore のインストール先について確認を求めてきます。
もし、古いバージョンをそのままにして新しいバージョンをインストールする場合、フォルダを変更する必要があります(MuseScore 2 は MuseScore 1 に変更を加える事無く共存することができます)。Next をクリックして次に進みます。
Install をクリックして続行します。
インストールには少し時間がかかります。
すると、
Finish をクリックしてインストーラーを終了します。ダウンロードしたインストーラーは削除しても構いません。
MuseScoreを開始するには、
スタート → すべてのプログラム → MuseScore 2 → MuseScore 2
を選択してください。
Windows XP と Vista では、システムがインストーラーをブロックすることがあります。MuseScore をインストールできない場合は、ダウンロードしたファイルを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。「このファイルは他のコンピュータ―から取得したものです。このコンピューターを保護するため、このファイルへのアクセスはブロックされる可能性があります。」というメッセージが表示されたら "ブロック解除", "OK" をクリックし、ダウンロードしたファイルをクリックします。
DMG (disk image) ファイルは ダウンロード ページから入手できます。リンクをクリックするとダウンロードを開始します。ダウンロードが終わったら DMG ファイルをダブルクリックしてそのディスクイメージをマウントします。
アプリケーションフォルダアイコンに MuseScore のアイコンをドラッグ・アンド・ドロップします。
管理者としてログインしていない場合、macOSがパスワードを要求する場合があります。認証 をクリックし、パスワードを入力して続けます。
アプリケーションがコピーを完了したらディスクイメージを取り出します。これで、アプリケーションフォルダー、スポットライト、ローンチパッドから MuseScore を起動できるようになりました。
アプリケーションフォルダから削除するだけで簡単にアンインストールできます。
アップル・リモート・デスクトップ の "Copy" 機能を使って、すべてのコンピューターに DMG をコピーします。次に ARD の "Unix"機能 を使って Unix コマンド を使い、MuseScore をインストールします。
hdiutil mount <Path to where you copied .dmg>/MuseScore-2.2.dmg cp "/Volumes/MuseScore-2.2/MuseScore 2.app" /Applications hdiutil unmount /Volumes/MuseScore-2.2 rm -rf <Path to where you copied .dmg>/MuseScore-2.2.dmg
If you want to deploy a PKG, you can make one with pkgbuild or with https://github.com/scriptingosx/quickpkg
ダウンロード ページから Linux用ソフトウェア をダウンロードすることでWindowsとMacのようにMuseScore 2.2を使用することができます。
これは、ほぼ全ての Linuxディストリビューション で動作する AppImage形式 のおかげです。
他の手段を好むなら、ディストリビューションのパッケージマネージャー を通してインストールすることができます。(ただし関連するメンテナがパッケージ化されるまで待たなければなりません)。もちろん、いつでもソースコードからビルドすることも可能です。
AppImage形式 は、Linuxアプリケーション をパッケージ化する新しい方法です。AppImages形式は移植性があるのでインストールする必要はありません。ほとんどの Linuxディストリビューション で動作します。(1つのAppImageファイルに依存関係が含まれています。)
AppImage をダウンロードする前に、あなたのプロセッサのアーキテクチャを知る必要があります。下記のコマンドを入力してください。
arch
または、
uname -m
"i686"、"x86_64"、"armv7" のいずれかが表示されます。
ダウンロード ページに行き、あなたのアーキテクチャに最適な AppImage を見つけることができます。
ダウンロードしたファイルの名前は " MuseScore-X.Y.Z-$(arch).AppImage" となります。
AppImage を使用する前に、プログラムとして実行するための許可を与える必要があります。
ターミナルから
このコマンドは、ユーザー(u) に AppImage を実行する権限(x) を与えます。これはすべてのLinuxシステムで動作します。
cd ~/Downloads chmod u+x MuseScore*.AppImage
注意:cdAppImage を保存した場所にディレクトリを変更するには、 " "コマンドを使用してください。
ファイルマネージャから
コマンドラインの使用を避けたいのであれば、ファイルマネージャの内部から実行許可を与える必要があります。
GNOMEファイル(Nautilus)では単純に、
AppImageを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[アクセス権]タブを開きます。
「ファイルをプログラムとして実行する」というラベルの付いたオプションを有効にします。
このプロセスは、他のファイルマネージャでは若干異なる場合があります。
ダブルクリックするだけでプログラムを簡単に実行できます。
AppImage をダウンロードすると、ダウンロードフォルダからいつでも他の場所に移動することができます(デスクトップに置くなど)。
削除する場合は、そのまま削除するだけです。
AppImage をインストールせずに実行することはできますが、デスクトップ環境と完全に統合したい場合は、インストールする必要があります。下記を参照してください。
インストールするには、「インストール」オプションを使用してターミナルから AppImage を実行します(下記を参照)。
デスクトップファイルとさまざまなアイコンがコンピュータにコピーされます。
削除する場合は、AppImage を削除する前に「削除」オプションを実行する必要があります。これは、MuseScoreで作成したスコアには影響しません。
ターミナルから AppImage を実行すると、さまざまなコマンドラインオプション を使用できます。AppImage には MuseScore の通常のコマンドラインオプションやいくつかの特別なオプション があります。
ディレクトリ (cd) を AppImage がシステムに保存されている場所に変更する必要があります。たとえば、次のようになります。
cd ~/Desktop ./MuseScore*.AppImage [option...]
また AppImage へのパスを与える場合は、
~/desktop/MuseScore*.AppImage [option...]
使用可能なコマンドラインオプションについては、 "--help" および "man" オプションを使用してください。
./MuseScore*.AppImage --help # コマンドラインオプションの完全なリストの表示 ./MuseScore*.AppImage man # マニュアルページの表示(オプションの機能について説明されています)
su rpm --import http://prereleases.musescore.org/linux/Fedora/RPM-GPG-KEY-Seve
MuseScore の ダウンロード ページに移動します。Fedora の安定版のダウンロードリンクをクリックし、アーキテクチャに適した RPMパッケージ を選択してください。
それぞれのアーキテクチャに応じて、2つのコマンドセットのうち1つを使用して MuseScore をインストールします
su yum localinstall musescore-X.Y-1.fc10.i386.rpm
su yum localinstall musescore-X.Y-1.fc10.x86_64.rpm
音の再生に問題がある場合は Fedora 11の再生について を参照してください。
ダウンロード ページのさまざまなディストリビューションのヒントも参考にしてください。
MuseScore は Chrome OS そのままに動作するわけではありませんが、別の解決方法に依っています。
Crouton 経由: Linux ベースのオペレイティング・システムをインストールし、それが Chrome OS と並行して動作するので、 Linux の MuseScore をインストールします。
Rollapp 等ソフトウェア・オン・デマンド経由: このウェブサイトに行くと、ブラウザーで MuseScore を作動させることができます。でも、スコアは第一歩から始めなくてはなりませんし、保存はメニュー File → Save Online... を通してあなたのオンラインMuseScoreアカウントに限られ、音やプレイバックの機能はありません。
初期状態のMuseScoreはインストールされた環境のシステム標準言語に自動設定されています(ほとんどのソフトウェアで優先的に表示される言語です。一般的にはお住まいの国の言語かアカウントで指定した言語です。)。
1.メインメニューの編集 → 環境設定... (Mac: MuseScore → 環境設定...)と進みます。
2. 一般タブを選択し、言語(Language)の部分を見ます:
ここで好みの言語に変更できます。翻訳の更新(Update Translations)を押すと、新しいウィンドウが現れシステム標準言語(基本的には自分の言語)が最上位に表示されます。アップデートボタンを押すと翻訳を更新することができます。- 下記ご参照.
設定を反映するにはMuseScoreを再起動する必要があります。
上述したように環境設定から翻訳を更新することができますが、別の方法もあります:
アップデートボタンをクリックします。
設定を反映するにはMuseScoreを再起動する必要があります。
アップデートをチェック方法の説明です。
"新バージョンのチェック" にチェックを入れます...
これでMuseScoreが起動するたびに自動的にアップデートをチェックするようになります。
メインメニューからヘルプ → 更新の確認 を選択します。
少し待つとアップデートの状態について次のようなメッセージボックスが表示されます。:
"アップデートは利用できません"または"アップデートが利用できます:"
後者の場合、リンクに従うと最新版をダウンロードできます。
前章の"はじめに"のガイドにそってインストールと新しいスコアの作成まで行ってください。この章ではMuseScoreの概要と、基本的な使い方を紹介します。
編集モード はスコア上に加えられた要素を編集する目的で使用されます。例えば、:
[編集モード] に入るには、次のどの方法でも行えます:
[編集モード] を抜けるには、次のどちらかの方法を使います:
* Esc を押す
* ドキュメント・ウィンドウの空き領域をクリック
テキストの [編集モード] については、テキスト編集 を参照ください。
例えば、スラー、タイ、ヘアピン、反復記号など 線 の [編集モード] では四角い 調整ハンドル が表示され、選択範囲が青色表示になります。例えば スラー の場合にはこんな具合です :
端のハンドルは線の長さを変更するのに用います。中のハンドルは線の上下位置の調節に使います。それに加え、スラーとタイに関しては、カーブの形を調整できるよう3つのハンドルが用意されてます。
ハンドルを動かすには、そえをクリックして下記 キーボードショートカット を使うか、マウスでハンドルをドラグします。
端のハンドル は点線で譜表上の アンカー に繋がっています。 開始と終了のアンカーは、その線が影響するスコアの範囲の境界を示しています。初期設定では、終端のハンドルは、それに対するアンカーの 直上 に位置するようにしています。
1つの音符を他の要素を邪魔したり符頭の共用 をすることなく右あるいは左に移動するには、符頭を選択し、インスペクター の コード 水平位置 を使います。もしくは、音符編集 モードで次の操作を行っても同様です。
あるいは、符頭を選択し、インスペクター の "コード" の項で "水平位置" のオフセットを変更することでも行えます。
注: 符幹を 再配置 するには、それを選択し インスペクター で "水平位置" オフセットを調整してください。
次のキーボード・コマンドを使って、現在選択しているハンドルの位置を調整することができます:
パレットとは、関連する音楽記号をグループ毎に保存している場所です。パレットを集めたものを ワークスペース と呼び、画面左端に位置する初期設定になっています。
表示 → パレット や ショートカット F9 (Mac: fn+F9) で、ワークスペース表示のオン・オフを切り替えることができます。
ワークスペース はパレットを集めたものです。MuseScore には予め 2 つのワークスペースが用意されていて、初期設定で選ばれている 基本 と、より多くのパレット・記号を含んでいる アドバンス です。この 2 つを切り替えるには、ワークスペースのパネル下方にあるドロップダウン・メニューを使います。
ワークスペース内のパレットの名前は、"パレット" の文字の下に明示されています。パレットを開いたり閉じたりするには、その名前か付随する矢印をクリックします。
予め用意されているワークスペースのパレットには、追加したりや編集することはできません。そうするには、まず、カスタムワークスペースを作成する必要があります (下記 参照)。
一度には一つのパレットのみが開くようにしたいという場合には、ワークスペースの一番上のところを右クリックし、"シングルパレット" にチェックを入れます。
ワークスペースを定位置に着けたり離したりするには、サイドパネル を参照ください。
カスタム・ワークスペース を作るには:
メニューを使う次の方法もあります:
作成したカスタム・ワークスペースでは、パレットの挿入、削除、名前の変更、順番の変更が自由ですし、新たな記号を加えたり、既存の記号を削除したりすることもできます。詳しくは下の カスタムパレット と パレットメニュー を参照ください。
パレットの表題をクリックすると内容が表示されます。パレットの記号をスコアに適用するには、次のどちらかの方法を使います:
例として、テヌート記号 (-) を一連の音符に一挙に加えるには:
スコアに加えれば、そのオブジェクトをコピーしたり、ペーストしたり、複製を作ったりできます - コピーと貼り付け を参照ください。
予め用意されている既定のワークスペースのパレットを編集することはできません。そうするには、まず、カスタムパレットを作成します。
フル装備に近い アドバンス ワークスペース は、次のパレットを含んでいます:
カスタムワークスペース(上記 参照) を作り、下の パレットメニュー に従って編集できるようにすれば、その中のパレットを好み通りにカスタマイズできます。
例えば線、テキスト、強弱記号、フレットボードダイアグラムなどスコアにある要素をカスタムパレットに加えるには、Ctrl+Shift を押したまま、その記号をパレットにドラグします。同じようにして、マスターパレットの記号もカスタムパレットに加えることができます。
カスタムワークスペースのパレット名を右クリックすると、オプションのメニューが表示されます:
パレットのプロパティ...: これを使えば開いたパレットの表示を調整することができます:
新しく空のパレットの挿入...: 新たに空のパレットを作成
パレットが編集可能となっていれば、中の要素を右クリックすると、次のオプションのメニューが表示されます:
注: パレットの "セルのプロパティ" に変更を加えると、そのパレットの中の要素についてののみ、表示に影響が現れます。スコアに表示されるサイズやオフセットは変化しません。
アドバンスワークスペースのパレットに無い記号は マスターパレット にあり、Z や Shift+F9 (Mac: fn+Shift+F9) を押すと表示されます。
パレットからスコアに加えた記号がテキスト要素(例: 譜表テキスト、強弱記号、運指記号、1番・2番括弧など)を含んでいる場合、フォント名、フォントサイズ、文字色や配置などのプロパティは次のようになります:
ユーザーが変更を行わなかったテキストプロパティは、テキストスタイル が規定するところに従う。
ユーザーが変更したが未だカスタムパレットに保存されていない記号であるカスタムテキストプロパティは、カスタマイズされた通り。
線 を加えた場合、線のプロパティは変わることはなく、ユーザーがカスタムワークスペースに保存する前に設定した通りか、基本/アドバンスワークスペースに予め規定されている通り。
スコアの要素の多くにプロパティがあり、それを次のいずれかの方法で編集できます:
既定値では、インスペクタ は画面の右側に表示されます。表示・非表示は、メニューの 表示 を開いて インスペクタ にチェックを入れ・外しするか、キーボードショートカットの F8 (Mac: fn+F8) を使います。
インスペクター には、選択した対象のプロパティが表示され、編集することができます。音符、テキスト、縦線、アーティキュレーションなど、スコアウィンドウに表示されるほとんどの要素に使えます。同じタイプであれば複数の要素を 選択 し、同時に編集することもできます。対象が 異なる タイプの場合には、インスペクターで編集可能なのは色と表示・非表示のみになります。
インスペクター パネルは移動可能で、山形を2つ合わせた記号をクリックするか、パネルの一番上をダブルクリックします。
元の位置に戻すには、もう一度、パネルの一番上をダブルクリックします。 サイドパネル を参照ください。
1つあるいは複数の要素を選択すると、インスペクタには編集に便利なように、区分分けされます。区分は太文字で中央揃えで表示されます。縦線を選択するとインスペクタの上部には次のように表示されます。
様々なスコアの各要素の調整に関しては、ハンドブックの該当セクションを参照ください。以下、全般について記載します。
フレームを除くスコアの要素全てについて、選択した対象の区分がインスペクタに表示されます。表示、色、水平位置 と垂直位置 オフセット値が設定できます。グリッドにスナップ するボタンも用意されています。次の各種オプションがあります。
表示 のチェックを外すとその要素は非表示になります。非表示の要素は、印刷や PDF などのイメージとしてエクスポートする際には表示されません。画面上は非表示であることを示す灰色で示されます。(画面上でも完全に非表示とするには、メニュー 表示 → 非表示属性を見せる のチェックを外します。V のキーボードショートカットを使えば、選択した要素の表示・非表示を順次切り替えることができます。
色 の四角をクリックすると "色の選択" のダイアログが表示され、色や明度が選べます。
水平位置 と 垂直位置 に、既定位置からのオフセット値を入力して、その要素の位置を細かく調整できます。
この区分は異なるタイプの要素を一緒に選択した場合に表示され、色と表示のみが編集可能です。
この区分は、譜表の要素の前/後の間隔の増減に使います。前後の間隔を調整すると、付属する歌詞の文節にも影響します。
この区分は音符が選択された場合にだけ、表示されます。コード の下で符頭のプロパティを変更した場合、選択した音符のみならずその位置の全ての音符に影響します。コードの中の一つの音符だけに変更を加えたい場合には、上記の 要素 区分を使います。
この区分では選択した音符に変更を加えることができます。(但し、音符の位置を除きます。 要素 を参照ください。)
次のプロパティが含まれます:
この区分は、行った選択により異なった表示となります:
1つ以上の連桁を選択するとこのセクションが表示され、連桁の角度と位置を微調整することができます。インスペクタで連桁を調整 を参照ください。
ある種の要素のプロパティは、その対象を右クリックして表示されるメニューの "プロパティ" を選ぶとアクセスでき、インスペクターに表示されるプロパティ以外のものが表示されます。
(注: プロパティ を スタイル と混同しないように。プロパティ の変更は、選択した要素だけに有効であり、スタイル での指定はそのスコア全体に適用されます。
アーティキュレーション記号を右クリックして アーティキュレーションのプロパティ... を選択します。詳細は アーティキュレーションと装飾 を参照ください。
フレットボードダイアグラム を右クリックし フレットボードダイアグラム... を選択します。新たなフレットボードダイアグラムを作ることが可能です。詳細は フレットボードダイアグラムを編集する を参照ください。
線 を右クリックし 線のプロパティ... を選択します。始点、中間、終点に分けて設定します。テキストを加え、削除し、位置を調整したり、フックを加えたりその角度を調整したりできます。... ボタンをクリックすると線に加えるテキストの テキストプロパティ にアクセスできます。詳細は カスタム設定の線のプロパティ をご参照ください。
小節の空白部分を右クリックし、小節のプロパティ... を選択します。表示、小節の長さ、反復カウント、小節幅の伸長、小節番号を調整します。詳細は 小節のプロパティ を参照ください。
小節の空白部分か楽器の名前を右クリックし、譜表のプロパティ... を選択します。ダイアログが開き、その譜表と、その楽器ののプロパティを調整することができます。詳細は 譜表のプロパティ を参照ください。
文字の要素を右クリックし、テキストのプロパティ... を選択します。詳細は テキストスタイルとプロパティ を参照ください。もしその要素が文字を含む線である場合、→ 上記 を参照ください。
拍子記号を右クリックして 拍子記号のプロパティ... を選択し、拍子記号の表示、や、音符グループを調整します。詳細は 拍子記号 を参照ください。
添付 | サイズ |
---|---|
Note inspector.jpg | 67.14 KB |
Staffproperties.jpg | 91.41 KB |
Buttonstaffproperties.jpg | 1.03 KB |
Staffproperties2ndaccess.jpg | 22.51 KB |
View_en.png | 25.03 KB |
Note inspector.png | 133.85 KB |
Measure Properties 1.png | 53.21 KB |
notes.png | 2.65 KB |
inspector_select.png | 3.25 KB |
Barline inspector.png | 10.85 KB |
Measure Properties 2.png | 60.54 KB |
inspector-top-bar.jpg | 3.08 KB |
Previous_Next_Buttons.png | 7.36 KB |
Staff_Properties_en.png | 30.14 KB |
clef_inspector.png | 2.09 KB |
注: 小節の 挿入 や 追加 を適切に表示するには、 長休符を表示する 機能を切っておかなくてはなりません。(M がトグルスイッチです)
次のどちらかの方法を使います:
次のどちらかの方法を使います:
次のどちらかの方法を使います:
次のどちらかの方法を使います:
注: 複数の譜表からなるスコアの場合、一つの譜表で小節を削除すると、選択の対象としていない他の譜表の同じ位置の小節も削除されます。
小節ではなく音符・記号・テキストなどの要素のみを削除したい場合には、小節を 選択 した後に Del キーを押します。選択した小節には全休符が充当されます。
小節のプロパティを編集するには、小節内の何もない所を右クリックし、表示されたコンテクストメニューから 小節のプロパティ...を選びます。:
画面左下に表示される ボタンを利用すると、前あるいは次の小節に移動できます。
このセクションで、拍子記号による表面上の長さを、より短くあるいは長くすることができます。セクションの始まりに弱起の小節を作ったり、スコアの途中にカデンツァやアドリブなど、拍子を外した小節を作ることができます。
下の例では、4分音符分の弱起から始まるため、最初の小節は見かけ上の表示を4/4拍子、実際の拍子を1/4拍子に変更します。次の小節では通常の4/4拍子となり、見かけ上も実際も同じ値になります。最後の小節は弱起の影響で短く表示されているため、実際の拍子の部分を3/4拍子に変更します。
"小節カウントから除外"_ は不規則な小節のために使います。 例えば、小節がカウントから除外されているとその小節は小節番号に影響しなくなります。通常は弱起の小節で使われます。
"このオプションを使うと、小節番号の部分が影響を受けます。増減する小節数をここに入力してください。この変更はこの小節以降のすべての小節に影響しますのげご注意ください。"-1"と設定するのは"小節カウントから除外"を有効にしているのと同じ効果になります。
このオプションを使うと、要素(音符や休符など)同士の水平方向の間隔を広げたり狭めたりできます。これは、メニューコマンドや 間隔を広くする/間隔を狭くする ({ and }) のキーボードショートカットで行うよりも細かい調整が可能です。
反復 範囲の最後の小節であれば、それを再生する回数を定義できます。
このプロパティで 長休符 をの最初の小節として分離することができます。このオプションは、スタイル → 一般... の "スコア" タブで "長休符の作成" をオンにする前にチェックしておかなくてはなりません。
長休符は、リハーサルマーク、拍子記号の変更、複縦線、非標準な小節 などで、中断します。デフォルト設定は、スコアでは オフ、パート譜では オン になっています。
MuseScoreでは段ごとの最初の小節に自動的に小節番号を付加します(1小節目を除く)が、いろんな小節番号付けの方法が可能です。メインメニューから、スタイル → 一般...と進み、左の欄から "ヘッダ, フッタ, 番号" タブを開きます。そして、右下が "小節番号" のセクションになっています。
"小節番号" にチェックを入れると、自動的に小節番号が振られます。
"最初の小節に表示" にチェックを入れると、1小節目に小節番号が表示されます。
"すべての譜表"にチェックを入れると、すべての譜表に小節番号が表示されます。チェックを入れない場合は、各段の一番上にある譜表に番号が表示されます。
"段毎" を選ぶと、段ごとの最初の小節に小節番号が表示されます。"間隔" を選ぶと決まった間隔で小節番号が表示されます。例えば、間隔を1にすればすべての小節に、5にすれば、5小節ごとに小節番号が表示されます。
拍子記号を変えることなく長い小節や短い小節にしたいといった場合があるでしょう。小節のプロパティから小節カウントと拍子記号を変更することができますが、小節の分割と結合に新しいオプションが加わりました。(連桁は自動的に変更されます。)
注: 複数の譜表から成るスコアの一つの譜表だけを選択した場合、その段の各譜表でも同じ小節が結合されます。
例えば次の図は、一番上の譜表で4つの小節に対して 結合 コマンドを適用した場合の結果を表しています。
注: 一つの譜表から一つの音符を選択した場合、段の中のそれぞれの譜表の同じ位置に分割されます。
声部とは一つの音の流れ、あるいはパートであり、同じ譜表上の他の声部から独立したリズムを持つことができます。他の記譜ソフトでは、声部が "レイヤー" と呼ばれることもあります。
1つの譜表に4つまでの声部を使うことができます。ポリフォニーの小節では、声部1を上向きの符幹の音符、声部2を下向き符幹の音符とするのが普通です。
注: MuseScore での "声部" (1, 2, 3, 4) は、声楽でいうソプラノ・アルト・テナー・バス (SATB) といった "声の順" と異なります。SATB を一体とした スコアを作成する場合、上の譜表でも下の譜表でも声部1と2だけを使います。MuseScore での声部3と4は、同じ譜表に2つを超えるパートがないのであれば使う必要はありません。
2つの声部にフレーズを記譜する方法を、次に示します。
声部1の音符を最初に入力: 音符入力モード にあって: ツールバーの声部1のボタンが青く表示されていることを確かめます。最初に、上の声部に音符を入力します。入力時、符幹が下向きになるものがありますが、2つめの声部を加えると自動的に反転します。
次の例は、声部1にのみ音符入力をした状態を表しています。:
カーソルを入力開始位置に戻す: 声部1の音符入力が終わったら、← キーを繰り返し押して音符毎にカーソルが移動し入力開始位置にもどります。; あるいは Ctrl+← (Mac:Cmd+←) を使えば一小節単位で戻れます。また、Esc を押して 音符入力モード を抜け、最初の入力位置の音符をクリックするという直接的な方法もありますね。
声部2の音符を入力: 音符入力モードにあって、入力する範囲の声部1の最初の音符が選択されていることを確かめます。 ツールバーの右にある "声部2" ボタン をクリックするか、Ctrl+Alt+2 (Mac: Cmd+Option+2) のキーボードショートカットを使います。下側の声部に音符を入力すると、下向き符幹で表示されます。
次の例は、前述の例に声部2の音符が加えられた後の状態を表しています。:
必要であれば、休符は全て見えない状態にすることができ、V を押すか、; インスペクタ の "表示" ボックスのチェックを外します。声部2、3、4の休符は削除することが可能ですが、通常はお勧めしません。それに替え、非表示とすのが良いでしょう。声部1の休符は削除できません。
声部2~4で休符を削除した場合、その声部のその拍に音符を入力する前であれば、復旧できます。ただし、(XML や MIDI ファイルでは問題を生ずるやも知れません。) 一番簡単な方法はその声部を声部1と2度交換することです。詳しくは、下の 声部の音符の交換 を参照ください。
2つの声部間で音符を交換するには:
注: (a) 選択対象はすべての声部ですが、一度に交換できるのは2つの声部のみです。(b) 選択したのが小節の一部分であっても、その小節全体が対象となります。
音符を交換するのではなく、他の声部に移動することができます。
注: 次の条件に合う場合に、移動を実施できます。:
MuseScore は標準的な コピー、切り取り、貼り付け の機能をサポートしており、version 2.1 から クリップボードと交換する 機能が加わりました。これらのコマンドが適用できる範囲は:
線 はコピーできませんが、複製は可能です (→下記ご参照)。
コピー、切り取り、貼り付け、クリップボードと交換する作業を始める前に、音符入力 や 編集 モードではなく"通常" モードにいなくてはなりません。 Esc を押し、"通常" モードにしましょう。
コマンド | KBDショートカット (Win) | KBDショートカット (Mac) | 右クリック Menu | メイン メニュー |
---|---|---|---|---|
切り取り | Ctrl+X | ⌘+X | 切り取り | 編集 → 切り取り |
コピー | Ctrl+C | ⌘+C | コピー | 編集 → コピー |
貼り付け | Ctrl+V | ⌘+V | 貼り付け | 編集 → 貼り付け |
クリップボードと交換 | Ctrl+Shift+X | ⌘+Shift+X | クリップボードと交換する | 編集 → クリップボードと交換する |
注: "右クリック menu" でのオプションは予め選択した要素・範囲の要素に適用されます。
フレーズやコードのコピー、切り取り、貼り付け、クリップボードとの交換は、次の手順で行います。
__ 一つ のコードをコピー/切り取りするには__
ある 範囲 のコードをコピー/切り取りするには
version 2.1 から クリップボードと交換する 機能により2つの操作が1つになりました:
(1) 1つ目はスコアの選択した範囲をクリップボードの内容で置き換えるというもので、貼り付けの役割です:
(2) 2つ目はそうして置き換わったスコアの部分の元のデータをクリップボードに移動させることで、コピーの役割です。
例として、同じスコア上にある同じ長さのセクションA とセクションB をスワップするには:
他の属性を除き、一つの音符の音高だけをコピーすることができ、その音符の符頭をクリックしてから、通常のコピーと貼り付け、あるいはコピーと交換の手順を行います。コピー先の音高はコピー元と同じですが、音価は変わりません。
譜表テキスト、強弱記号、運指記号、フレット図などスコアの他の記号は、一度に一つ、切り取り、コピー、貼り付けが可能です。スフォルツアンドやスタッカートなどのアーティキュレーションは、一度に複数を選択できます。
アーティキューレーションは、選択した元の要素と同じ連続・間欠の順に従って貼り付けられます。
クリップボードとの交換は単一の要素というより、音楽フレーズを対象に用いられます。単一の要素にこの機能を使った場合、結果が想定とは異なるのが通常であり、お勧めしません。
音符、小節やフレーズを速やかにコピーし貼り付けるには:
MuseScore は選択された内容を選択範囲の最後の音符の後ろに即座に貼り付けます。貼り付け先の既存の記載は上書きされます。
テキスト、線や他のオブジェクトを簡単にコピー・貼り付けするには:
コピーをする前にフィルタを使って、コピーし張り付ける対象を厳密に選ぶことができます。
選択フィルタを有効にするには、 F6 (Mac: fn+F6) キーを押すか、メニューから表示 → 選択フィルタ を選びます。
デフォルト設定ではパレットの下に選択フィルターが表示されます。そこからどこへでも移動でき、パレットやインスペクタの上にドラグすると同じ場所を共有する形になり、下に表示されるタブで利用することができます。
コピーしたくないもののチェックを外ずせば、選択から除外できます。
例: アーティキュレーションとスラーを除外
コピーして以前と同様に貼り付けます。
(次の例では、4~5小節目をコピーして 12~13 小節目に貼り付けます。)
貼り付け結果を見ると、スラーが除外されているのが分かります。:
クリップボードと交換でも選択フィルターを利用できます。クリップボードと交換のコマンドを行う前に、クリップボードにコピーしたい範囲の対象を選択します。 通常のコピーコマンドでそれらをコピーできます。クリップボードとの交換コマンドでは選択フィルターは影響を及ぼしません。クリップボードの内容が常に用いられます。
リズムを変更しないで音符を変更する場合は、移調 と 音高の再配置(リピッチモード) をコピーおよび貼り付けと組み合わせることができます。
スコアをズームイン・アウトするには複数の方法があります:
キーボードショートカット
表示メニュー:
マウス
ドロップダウンメニュー: 特定の倍率にするには、標準ツールバーのページビュー・連続ビューの左にあるドロップダウンメニュー使えば 25–1600 % とでき、あるいは、"ページの幅"、 "全ページ"、 や "2ページ"、を選ぶこともできます。
MuseScore 2.1 からこのメニューオプションが加わり、ドキュメントウィンドウの上のツールバーを表示・非表示するこkとができるようになりました。: [ファイル操作、再生のコントロール、コンサートピッチ、イメージキャプチャ、音符乳両区 (下記 ツールバー を参照ください)]
画面下の ステータスバー は、スコアの要素に関する情報を表示します。表示・非表示を切り替えるにはこのオプションのチェックを付け・放します。
表示領域を分割して 2 つスコアや、1 つスコアの異なる 2 か所をを同時に見ることができます。タブを使ってそれぞれに表示するドキュメントを選びます。スコア間の境界線をドラグすると、表示範囲を調整することができます。
画面間を移動するにはタブキーを使います。
このセクションを使って、印刷されない要素を表示・非表示することができます。:
フルスクリーンモードでは MuseScore が画面一杯に広がり、より多くの内容が表示されます。
ツールバー にあるドロップダウンリストを使えば、スコアを2つの異なる表示にすることができます。
スコアをスクロールするには:
* 垂直に: マウスホイールを上下に動かす
* 水平に: Shift を押しながらマウスホイールを上下に動かす
ページビュー では、印刷した場合や、PDF・画像ファイルにエクスポートした場合のフォーマットで表示され: ページ毎で、余白を含みます。、区切りは自動的で、画面スペースに表示できる大きさで。譜表や段の 区切り は自由に独自の設定にできます。MuseScore 段やページの区切り を、ページの設定 と スタイル: 一般 の設定に従って自動的に適用します。それに加え、ユーザー自身の段・ページ・セクション区切りを設定することができます。
ページをスクロールを 水平・垂直 のどちらにするかは、環境設定: キャンバス (ページをスクロール) を参照ください。
連続ビュー では、スコアは一つの連続した譜表として表示されます。開始位置が表示範囲外となる場合は、小節番号、楽器名、音部記号、拍子記号、調号が画面左に表示されます。
注: ページビューより連続ビューのほうがレイアウトが簡単なので、MuseScore の処理がより高速です。
ツールバー は メニューバー と ドキュメントウィンドウ の間に位置しています。特定の機能を果たす記号が表示され、次のように分けられています。:
どのツールバーを表示するかを選ぶには、ツールバーの空白部分(あるいはインスペクターのタイトルバー)を右クリックし、表示されるメニューで各オプションをチェック・アンチェックします。このメニューで ピアノキーボード や 選択 サイドバー、パレット、と インスペクター を表示・非表示することもできますし、(既に表示されているのであれば)ドラムツール ( ドラム入力パネル)。
これらの表示オプションは [表示] → [ツールバーで利用することもできます。
ワークスペース、インスペクタ と 選択フィルタ は サイドパネル としてスコア画面の左や右に表示すると便利です。所定の位置から動かすには、次の方法を使います:
パネルを所定の位置にするには、次の方法を使います:
あるいは、そのパネルのタイトルバーをダブルクリックすると、元あった位置に戻ります。
スコア上の移動をするのに役立ついろんなコマンドがあり、キーボードショートカット: ナビゲーション を参照ください。
スコアが長くて今どこにいるかを確かめたかったり、特定のページに移動したい場合には、ナビゲータを画面の下に表示させて利用します。表示・非表示するには、表示 メニューから、ナビゲータ を選ぶか、キーボードショートカット F12 (Mac: fn+F12) を利用します。ページを横にスクロールする場合にはドキュメントウィンドウの下に、縦にスクロールする場合にはドキュメントウィンドウの右に、表示されます。(環境設定: キャンバス をご参照ください)
青い四角はウィンドウに表示されているスコアの範囲を示しています。青い四角かスクロールバーのどちらかをドラッグするか、行きたい場所をクリックします。
検索 機能を使うと、そのスコアの中の小節、リハーサルマークやページを指定し、速やかに移動することが可能です。
注: 検索アルゴリズムとの混同を避けるため、リハーサルマークには "R", "r", "P", "p" とそれらの文字に整数を組み合わせた記号 ("R1" や "R3") を使わないのが良いでしょう。
音符、小節、アーティキュレーションなどのスコア上の対象を選択するには: (1) 一つの対象、(2) ある連続した範囲、表 などの方法があります。
ほとんどの対象は、音符入力モードではない "普通" の状態であれば、それ自体をクリックして選択します。
注: 音符を一つ選択し、それをコピー・アンド・ペーストすると音高はコピー・アンド・ペーストできますが、音価や他のプロパティはできません。全てのプロパティを含んで音符をコピーするには、Shift を押し、下記のコード選択をします。
注: 連続した範囲の小節を選択するのは、下記 shift + クリック 選択 を参照ください。
_連即した__ 範囲の音符、コード、小節の選択には何種類かの方法があります。
ある範囲の 音符 あるいは 休符 を選択するには:
注: 最後に選択する要素は同じ譜表、あるいは最初の音符・休符を選択した直上・直下の譜表のものです。選択全ての要素は青い四角の中に表示され、それら要素に不随する線(但し、1番・2番括弧は除きます)やアーティキュレーションも含まれます。この操作を繰り返し、選択範囲を広げてゆくことができます。
注: 音符の選択と同じく、範囲は上下左右に延長することができます。
この方法は、複数の音符あるいは休符を選択したり、スタッカートや歌詞などの音符以外の記号を個別に選択する場合に使います。:
音符、休符や付属する 全て の要素を選択します。次のどちらかの方法で行います。:
これは、スコアの最初から セクション区切り で終了する セクション を選択する方法です。:
注: 選択した範囲にあって選択したくないタイプの要素を無効に設定するには コピーと貼り付け: 選択フィルター を参照ください。
スコア上の要素で不連続な範囲を リスト 選択するには:
注: 小節を選択するのにこの方法は利用できません。それに替え、一つ あるいは 範囲 の選択を使います。
全ての縦線、すべてのテキスト要素、すべてのスタッカートなど、特定のタイプの要素全てを選択するには:
オプションが表示されます:
選択
アクション
MuseScoreでは、元に戻す/再実行を無制限に行うことができます。
標準の ショートカットキー は、
もしくは、ツールバーのボタンを利用します。
MuseScore のファイルメニューには、次のオプションがあります:
* 開く、最近開いたファイル
* 保存...、 名前を付けて保存...、コピーを保存...、選択内容の保存...、オンライン上にアップロード...
* エクスポート...、パートのエクスポート...
* 印刷...
独自フォーマットのファイル (*.mscz and *.mscx) 以外に、MuseScore 他の フォーマット によるファイルを開けます。
サポートされているフォーマットのファイルを開くには:
最近開いたファイル… では、最近開いたスコアの一覧表から選べます。
保存...、名前を付けて保存...、コピーの保存... と 選択内容の保存... では、MuseScore の独自フォーマット (.mscz、 .mscx) で保存できます。
エクスポート... と パートのエクスポート... では、MuseScore 形式のファイルではない PDF, MusicXML, MIDI や 様々なオーディオとグラフィックのフォーマット のファイルを作成できます。エクスポート ダイアログで、エクスポート先のフォーマットを選ぶことができます。
MuseScore は前回行ったフォーマットを記憶し、次回の初期値とします。注: Windows XP と Vista では、前回と異なるフォーマットを選んだ場合、ファイル拡張子を手で入力しなくてはなりません。
印刷... ではスコアを MuseScore からプリンターへ直接印刷することができます。プリンタ機種による差はあるでしょうが、一般にはページ範囲、部数と印刷順を指定することができます。
PDF プリンタがインストールされていればそれを使って 印刷 からPDFに "エクスポート" することもできますが、エクスポート で PDF を選んで行う方がより正確であるのが通常です。注: Adobe PDF を使って印刷から PDF 化を行う際には、"Rely on system fonts only, do not use document fonts" というプリンタ設定は外しておきましょう。
musescore.com/sheetmusic に行き、MuseScoreから他のスコアを見ることができます。
あなたのスコアを MuseScore.com にオンライン保存して共用することができます。スコアを個人用として保存してどのコンピュータからでもアクセスしたり、公開して共用したりすることもできます。MuseScore.comでは、ウェブ・ブラウザーからスコアを閲覧しプレイバックすることができ、追加機能として VideoScores でスコアと YouTube ビデオのシンクロが可能です。ウェブ・ブラウザー以外で使えるように、スコアを各種のフォーマット(PDF, MIDI, MP3, MusicXML, や MuseScore の独自ファイルを含む) でダウンロードできます。
ファイル → オンライン上にアップロード... でスコアをオンラインで直接に保存できます。
まだMuseScoreのアカウントをお持ちでなければ、まず最初に、アカウントの作成のリンクをクリックして作ります。
するとブラウザーが起動し、 https://musescore.com/user/register に移動します。
次に、あなたのEメールアドレスもしくはMuseScoreでのユーザー名、それにパスワードを入力します。ログインに成功すると、あなたのスコアの情報を入力することができるようになります。
MuseScore.comにスコアを直接アップロードすることができます。
注:アップロード制限の5スコアに達した場合でもMuseScoreから直接スコアをアップロード出来ますが、最後の5つのみ閲覧可能です。その制限を超えたい場合、まずプロ・アカウント Pro Account に格上げしてください。
MuseScore.comにあるあなたのスコアを編集したい場合、ご自身のコンピュータでMuseScoreファイルを編集して保存した後、次のステップを行います。
それ以降はいつでも、ファイル → オンライン保存... でオンラインスコアを更新することができます。
オンラインスコアを MuseScore の中で直接更新できれば、スコアページに行って手動で更新するよりとても便利です。最初の段階でスコアを Upload page で行ったのであれば、次の手順に従って直接の方法に変更できます:
これにより、オンラインスコアを更新したい場合はいつでも、ファイル → オンライン保存... で出来ます。
スコアの表示を、記譜された音高 か 合奏調(実音) かを選ぶことができます。これにより 移調楽器 について、異なる調号で記譜された音高か、実際に演奏される音高かいずれで表示されるか影響を受けます。
スコアを 合奏調(実音) で表示するには:
ツールバー の右上の方にある 合奏調(実音) のボタンをクリックします。
メニューバーで 音符 を選び、合奏調(実音) を選択します。
スコアの印刷、PDF へのエクスポート、オンラインでの保存といった場合には、各パートが正しい調号となるよう 合奏調(実音) ボタンを オフ にしておきましょう。
前章 "基本" で音符の入力と、インタラクティブな パレットについて学びました。「記譜」の章ではより高度な記譜法を含む、異なる種類の記譜を詳細に説明します。
参照 "高度なトピック"
拍子記号 は基本とアドバンス ワークスペース のどちらにも、同名のパレットにあります。
拍子記号をスコアに 加える には、次の方法のいずれかを使います:
拍子記号はその小節の始めに表示されます。
拍子記号を 入れ替える には、次の方法のいずれかを使います:
スコア上の拍子記号を削除するには、それを選択して Del を押します。
既存の パレット に求める拍子記号がない場合には、次の方法で作ることができます:
また、マスターパレットの拍子記号をカスタムパレット に移すには:_
* その拍子記号を カスタムワークスペース にドラグ・アンド・ドロップします。
拍子記号のプロパティ ダイアログを表示するには:
ある拍子記号に関連して音符の連桁を調整するには:
リセット ボタンは、直前に加えた一連の変更を元に戻します。
注: version 2.1 から、"且つ小さい音符に変更" のボックスをチェックすると、そのレベルに加えた連桁の変更は、より短い音符に関しても同じになるよう自動的に設定されています。version 2.1 以前では、個別に設定する必要があります。
変(複合)拍子は、一つの小節の中で拍を仕分けるのにつかわれます。変(複合)拍子を作るには:
注: マスターパレットの 拍子記号 セクションで変(複合)拍子を作ることもできます。
(上記ご参照)
(訳者注: additive (composite) meters を「変(複合)拍子」としましたが、適切な用語についてフォーラムにご投稿をお願いします。)
別の譜表で異なる拍子記号が使われることがあります。次の例は、バッハのゴルトベルク変奏曲の第26変奏です:
全体の拍子記号 は 3/4 ですが、それとは異なり上の譜表の拍子記号は 18/16 に設定されています。
1つの譜表に 局所的な拍子記号 を設定するには:
小節の実際の長さが拍子記号の定めるものとは異なる場合があります。弱起小節とカデンツァが一般的な例です。異なる拍子記号を使わず小節の実際の長さを変えるには、小節の操作:プロパティ、小節の長さ を参照してください。
拍子記号の変更により 長休符 は中断します。また、 セクション区切り は、直前の小節の最後に慣例の拍子記号が表示されるのを妨げます。
縦線の記号は 縦線 パレットに用意されています。
既存の縦線を変えるには、次のいずれかの方法を使います:
既存の縦線の間に新しい縦線を挿入するには、次のいずれかの方法を使います:
縦線は インスペクタ の中でも変更できます。その他、次のオプションも用意されています:
縦線を非表示とするには、それを選択し V キーを押すか、インスペクターで 表示 のチェックを外します。
ピアノの大譜表やオーケストラスコアで楽器群を纏める際のように、複数の譜表にまたがるように縦線を伸ばすことができます。縦線を連結するには:
下側の青いハンドルをクリックして、接続する譜表まで下にドラグします。ハンドルは位置を細かく指定する必要はなく、適切な位置に収まります。
Esc を押して 編集モード を抜けます。それにより、関連する全ての縦線が更新されます。
調号 は、基本あるいはアドバンス ワークスペース の調号パレットに用意されています。マスターパレット (Shift+K を押すと表示されます) の 調号 セクションを使って、標準ではない独自の調号を広範に作成することが可能です。
他の譜表を変化させずに1つの譜表の調号だけを変更したい場合には:
他の譜表を変化させずに1つの譜表でだけ調号を入れ替えたい場合には:
調号を選択すると、"慣例の調号を表示する" オプションがインスペクタに表示されます。加えて、メニューを スタイル → 一般... → ページ と進むと、表示したところにも"慣例の調号を表示する" オプションがあります。インスペクタは選択した対象にだけ影響し、スタイルでの設定はスコア全体に影響します。
MuseScore の初期設定は、臨時記号の無いハ長調/イ短調に変更された場合にのみナチュラルを表示することになっています。それ以外の場合には、単に新しい調号を表示します:
調号を変更した際、どういった場合にナチュラル記号を表示するか選ぶことができます。 メニューを スタイル → 一般... → 臨時記号 と進むと、次のオプションが表示されます:
変更したら適用 または OK クリックします。本体スコアではなく抽出したパート譜を編集している場合には、全要素に適用 ボタンを利用して、全てのパート譜に適用することができます。
2つ目のオプションは、より少ない数の♯/♭の調号に変更となる場合に、新しい調号の前にナチュラルが表示されます。
3つ目のオプションは、より少ない数の♯/♭の調号に変更となる場合には新しい調号の後ろに、や♯系と♭系間で変更となる場合には新しい調号の前に、ナチュラルが表示されます。
調号が変更されると、長休符が中断します。
参照: 長休符
慣例の調号は、セクション区切りの直前には表示されません。
参照: 区切りとスペーサー
Shift+K を押すと、マスターパレットの調号パレットが表示されます。
左側パネルは既存の調号の一覧です。右側は 調号作成 のパネルで、パレットから譜表の適切な位置に臨時記号をドラグして調号をカスタマイズすることができます。終わったら 追加 をクリックし新しく作成した調号を一覧に加えます。クリア をクリックすればその調号は取り消しとなり、新たな作成を開始することができます。
通常の臨時記号に加え、1/2半音フラットや1/2半音シャープなど、全ての臨時記号が使えます。
注:但し、現在は、独自に作成した調号での再生はできません。
マスターパレットの調号をユーザーのワークスペースにあるカスタムパレットにドラグ・アンド・ドロップすることができます。マスターパレットから直接に調号を適用することもでき、小節を選択して調号をダブルクリックするか、その調号を小節にドラグします。
よく用いられる音部記号(ト音記号、ヘ音記号、アルト記号、テノール記号)は基本ワークスペース の音部記号 パレット に用意されています。より広範囲なものは(次の図)、アドバンスワークスペースの音部記号パレットを見てください。
注: カスタムパレット を利用して、あなたの要望に応じる音部記号の表示にすることが可能です。
方法 1 - 段の最初の小節であっても、あるいはそうではなくても、その小節の始まりに音部記号を加えるには
方法 2 - 段の開始にある音部記号を変更するには
小節の中に音部記号を加えるには、
注: その譜表の最初の小節でない場合には、音部記号は小さく表示されます。
次の図では、上の譜表はト音記号で始まり直ぐにへ音記号に変わって、音符一つと休符一つの後、ト音記号に戻っています。
注: 音部記号を変えても各音符の音高は変わりません。なので、音符は音高を維持すべく動きます。必要なら、音部記号の変更と変更して 移調 することもできます。
段の頭で音部記号の変更を行うと、慣例の音部記号 が前の段の最後尾に加えられます。
慣例の音部記号を表示するかどうかについては、 スタイル → 一般... → ページ と進み、"慣例の音部記号を作る" の指定を利用します。
音部記号を選び Del を押します。
全ての譜表の最初の小節にだけ、音部記号を表示する
特定の譜表について、最小の小節にだけ音部記号を表示する
注: このオプションは TAB を利用するユーザーで、各段で音部記号を繰り返したくない場合に便利です。
特定の譜表で、音部記号を全て非表示とする
アルペジオ と グリッサンド の記号はアドバンス ワークスペース の "アルペジオとグリッサンド" パレット にあります。掻き鳴らしの矢印、アルペジオの括弧、アーティキュレーションやスライドイン・アウトの記号も含まれています。
記号をスコアに加えるには、次のどちらかの方法を使います:
インスペクタ の中でプロパティを調整することにより記号をカスタマイズできます。多くの記号では 編集モード でハンドルによる長さやカーブ具合の編集が可能です。編集を加えた記号を カスタムパレット に保存すれば、後刻それを使うこともできます。
アルペジオや掻き鳴らしの矢印をスコアに加えると、当初は1つの 声部 だけが対象となります。他の声部にも拡げるには、記号をダブルクリックし、ハンドルを上下すれば簡単にできます。上下の微細な調整にはキーボードの矢印キーが便利です。その記号の再生について、インスペクタ の中でオン・オフの切り替えができます。
グリッサンド、砕けた言い方では スライド は、同じ譜表上の連続した2つの音符を跨いでいます。
コードのグリッサンドもできます。
この方法で、別の声部や別の譜表にハンドルを移動することもできます。
ハンドルに位置調整には、キーボードの矢印キーや Ctrl + 矢印キー も使えます。
グリッサンドをあなた好みにカスタマイズするには、それを選択し、インスペクタ で次のプロパティを調整します:
Fall, Doit, Plop と Scoop 記号が用意されています。長さやカーブ具合を調整するには、その記号をダブルクリックして 編集 モードに入り、 編集モード: 線 の説明に従い、ハンドルを調整します。
スライド・イン と スライド・アウト の記号は "アルペジオとグリッサンド" パレットにあります。線の長さを編集するには、記号をダブルクリックしハンドルをドラグします。微細な調整にはキーボードの矢印キーが便利です。
該当する記号は、アドバンス・ワークスペースの アーティキュレーションと装飾 の パレット にあります。:
その省略版が基本・ワークスペースにあります。
アーティキュレーション はスコアに加えられる記号で、音符やコードの演奏方法を示します。このグループの主な記号には次のものがあります。:
擦弦楽器、撥弦楽器、管楽器などに特有のアーティキュレーションも含まれています。
装飾 には次のものが含まれています。:
注: 前打音/長前打音 は 装飾音符 のパレットにあります。
次のどちらかの方法を使います:
* 一つあるいはある 範囲 の音符を 選択 してから、パレットの記号をダブルクリック
* 記号をパレットから符頭にドラグ
既に加えたトリルなどの装飾に臨時記号を適用するには:
1. その装飾を加えた音符を選択し、
2. マスターパレット の 特殊文字 セクションを開き、
3. 該当の臨時記号を検索してスコアに適用します。(小さい臨時記号は、"figured bass" の用語で検索できます。)
4. その臨時記号を必要な場所にドラグします。あるいは キーボードショートカット や インスペクタ を使います。
小節線を選択してパレットにあるフェルマータをダブルクリックすれば、小節線 に直接フェルマータを加えることができます。
マルカート (トグルスイッチです): Ctrl+Alt+O (Mac: Cmd+Option+O)
短前打音 (装飾音符)を加える: /
MuseScore でのキーボードショットカットは、カスタマイズすることが出来ます。環境設定 を参照ください。
アーティキュレーションや装飾をパレットから加えた直後はその記号は自動的に選択された状態になっていますから、キーボードでの次の操作で 上 や 下 に移動できます:
キーボードで 上下左右 へ移動するには:
インスペクター を使って水平位置や垂直位置のオフセットを変更することもできます。複数の記号を一度に移動するには、それら記号を選択し、インスペクターでオフセットを調整します。
注:記号をクリックしてドラグすれば位置を変更することができますが、細かく調整するには上記の方法が良いでしょう。
アーティキュレーションのプロパティを設定するには、その記号をクリックし、インスペクタ で設定値を変更します。どのプロパティが画面に表示されるかは、アーティキュレーションの種類に異なります。方向やアンカー位置など他のプロパティは、その記号を右クリックして表示される 「アーティキュレーションのプロパティ…」を選択すれば設定できます。
また、スコア全体の調整は、「スタイル…」→「一般…」→「アーティキュレーション、装飾記号」で行うことが出来ます。
アドバンスワークスペースの アーティキュレーションと装飾 パレット にある ベンド・ツール を使えば、簡単なものから多段に複雑なものまで、通常の楽譜でもタブ譜でもベンドを作成できます。
ベンド記号を適用するには、次のどちらかの方法を使います:
ベンドを編集するには、次のどちらかの方法を使います。
ベンドが選択されていることを確かめてから、インスペクタ の "ベンド" セクションの "プロパティ" をクリックします。
ベンドプロパティ ウィンドウの左手側に、予め用意されているオプションが表示されています。上の図のようにベンドはグラフで表示され、濃い青色の四角は 操作点 で、それが灰色の線で結ばれています。グラフの傾きはベンドのタイプを表しています;
縦の線 はベンドの程度をピッチの上下で表し、 1 単位は 1/4 音のベンド、2 単位で半音、4 単位では1音といった具合です。グラフの 横の線 はベンドの長さを表します。
グラフ上に操作点を加えたり削除することで、ベンドを変化させられます。
* 操作点を加えるには、空の交点をクリックします。
* 削除するには、今あるポイントをクリックします。
操作点を加えると、ベンドは 1 sp 分長くなり、削除すれば 1 sp分短くなります。ベンドの 開始 と 終了 のポイントは上下にだけ移動可能です。
ベンド記号は譜表のすぐ上に表示されるよう、上下位置が自動調整されます。必要に応じて高さを減らすことができ:
位置を調整するには、次のいずれかの方法を使います:
スコアでベンドを作成した後に、それを将来使えるように保存しておくことができます。Ctrl+Shift (Mac: Cmd+Shift) を押しながら、その記号をパレットにドラグ・アンド・ドロップします。カスタムパレット を参照ください。
オクターブ線 は、記載された音高のオクターブ上あるいは下で演奏するよう指定するために使われます。線は点線でも実線でも構いません。オクターブ線は、基本あるいはアドバンス ワークスペース の線 パレットに用意されています。
8─────┐/ 8va─────┐: 記載された音高の1オクターブ上で演奏(ト音記号のみ)
8─────┘/ 8vb─────┘: 記載された音高の1オクターブ下で演奏(ヘ音記号のみ)
8va/8vb の記号は特にピアノ譜で一般的ですが、他の楽器でも用いられることがあります1。15ma (2オクターブ上) や 15mb (2オクターブ下) も時折用いられます。
(Debussy. Études, Book II, X)
次のいずれかの方法を使います。
* 該当範囲の音符を選択してから、パレットのオクターブ線をダブルクリックする。
* 該当の小節を選択してから、パレットのオクターブ線をタブルクリックする。
* 音符を一つクリックしてからパレットのオクターブ線をダブルクリックし、オクターブ線を小節の終わり迄延長する。
* 音符の上にパレットからオクターブ線をドラグ・アンド・ドロップし、オクターブ線を小節の終わり迄延長する。
線: 垂直位置の調整 も参照ください。
線: 長さの変更 を参照ください。
他の線と同様、オクターブ線をカスタマイズできます。線: カスタム設定の線と線のプロパティ を参照ください。
Gerou/Lusk. Essential Dictionary of Music Notation (Internet Archive). ↩︎
クレシェンド・デクレシェンド は 線 オブジェクトです。作成するには、対象とする一連の音符を選択し、
> でデクレッシェンドを作成します。
音符を選択し、線パレットのクレッシェンド・デクレッシェンド記号をダブルクリックすることでも、作成できます。
入力したクレッシェンド・デクレッシェンド記号の調整、延長、移動が可能です。 長さを調整するには:
クレッシェンド・デクレッシェンド記号をダブルクリックして 編集モード に入り、動かしたい終点をクリックして選択します。
Shift+→ や Shift+← で選択した端末のアンカーを移動し、再生時に対象とする音符を定めます。譜表の折り返しをまたいで延長することが出来ます。
→ や ← と Ctrl→ や Ctrl+← (Mac: Cmd+→ or Cmd+←) で、対象とする音符を変えることなく、選択した端末位置を移動します。この方法は、見た感じを変える小さな調整に使います。対象とする音符の範囲を広げたり縮めたりするには Shift+→ や Shift+← でアンカー位置を変えます。Ctrl+R (Mac: Cmd+R) のリセットコマンドで小さな調整は元に戻せますが、アンカー位置は戻りません。
クレッシェンド・ディクレッシェンド記号に加え、 cresc. _ _ _ と dim. _ _ _ が同じ機能であり、線のパレットに用意されています。例えば cresc. poco a poco, や dim の役割の decresc. といったテキストを変更するには、それを右クリックし、線のプロパティ... で選択します。
クレッシェンド・ディクレッシェンド記号をテキスト線に変えるには:
クレッシェンド・デクレッシェンドは音符からその次の音符へと進行する間では有効ですが、一つの音符の音量を次第に変えることは現在は出来ません。クレッシェンド・デクレッシェンド記号の前と後ろに 強弱 記号が指定されていれば、再生時に効果があります。
但し、
p と f の強弱記号で示された音符間に設定されたクレッシェンド記号は1つであれば再生時に音量が変化します。
連続する2つの強弱記号の間では、最初のクレッシェンド・ディクレッシェンドのみが利用できます
p と f 間の diminuendo は無視されます
p と f 間に2つ以上のクレッシェンドがある場合、最初のものが無視されます。
強弱記号を使わないでクレッシェンド・デクレッシェンドを使うこともできる場合があり、インスペクター で "ベロシティの変更" を 0~127 の範囲で調整することで可能となります。
スラー とは2つあるいはそれ以上の音符に渡る曲線で、それらの音符を区切ることなく演奏することを示します。 同じ高さの2つの音符を繋ぐことについては、タイ を参照ください。
スコアにスラーを加える方法はいろいろありますが、状況により便利な方法があります。スラーを 線パレット を使って加えることもできますが、お勧めではありません。
音符の入力
モードを抜け、スラーにしたい最初の音符を選択します。
S キーでスラーを作ります。
Shift+Right でスラーの最後を次の音符に広げられます。
X キーでスラーの上下方向を変えることができます。
Esc キーで スラー編集モード を終えます。
音符の入力
モードに居ないことを確かめます。注: 最後の音符を Shift-選択 した場合、ステップ4 の後、範囲にある 全 声部 にスラーが付きます。
スラーの位置だけを調整したのであれば:
長さ、形や位置など、スラーの各種プロパティを調整するには:
注: 一番外の2つのハンドルがスラーの開始と終了位置を表し、曲線上の他の3つのハンドルが曲がり具合を示します。直線の中央のハンドルはスラー全体を上下左右に移動するのに使います。
.
スラーは段やページを超えて延長できます。スラの開始と終了は音符・コードあるいは休符に位置します。レイアウト・伸縮・スタイルの変更に伴い音符は再配置され、スラーまそれに応じて移動しサイズが変わります。
ヘ音譜からト音譜へ広がるスラーの例です。マウスを使ってスラーの最初の音符を選択し、 Ctrl (Mac: ⌘) を押しながらスラー部分の最後の音符を選び、S を押してスラーを加えます。
X で選択したスラーの上下方向を変えることができます。
スラーが詩の韻律により変化する場合、点線のスラーが使われることがあります。また、点線のスラーは(作曲者自身の記載とは異なる)編曲者の案を表わすために、使われることもあります。既存のスラーを点線あるいは破線に変えるには、そのスラーを選択してインスペクター (F8) での 線のタイプ
を 接続
から 点線
あるいは 破線
に変えます。
タイ とは同じ高さの2つの音符に架かる曲線で、その2つを加えた長さで演奏することを示します。(下の 外部リンク ご参照) 同じ声部にある直近の音符間で使われるのが一般的ですが、MuseScore は直近ではなかったり、異なる 声部 の音符間のタイもサポートしています。
音符の入力 モードにあるように、音符やコードを入力した直後にタイを指定した場合には、プログラムは自動的にタイで繋ぐべき音符を加えます。そうでない場合、既に入力されている音符を、"現状を踏まえ" 、タイとすることが出来ます。
注: 同じ音高の音符をつなぐタイを スラー と混同しないように。スラーは異なる音高の音符をレガートにつなぎ合わせることを示します。
選択した音符とそれに続く同じ音高の音符間にタイが作られます。
コードの音符すべてを一挙にタイで繋ぐには:
+ キーか タイボタンを押します。
選んだコードの音符全てから続く同じ音高の音符間がタイで結ばれます。
音符の入力 中に一つの音符でタイを作成するには:
注: 上記のようにこのショートカットーキーは有効ですが、選択した音符に続くコードが無い場合に限ります。もしコードがある場合、音価は無視され、続くコートにタイでつながる音符が加えられます。
注: 上記のようにこのショートカットーキーは有効ですが、選択した音符に続くコードが無い場合に限ります。もしコードがある場合、音価は無視され、続くコートにタイでつながる音符が加えられます。
タイで繋ぐコードがユニゾンの音符を含む場合、正しい記譜を行う方法は:
X キーで選択したタイの上下方向を変えられます。
トレモロとは、一つの音符を素早く繰り返して、もしくは、複数の音符を素早く次々に、演奏することです。音符の符幹を貫く斜線で表されます。複数の音符のトレモロは、その間に棒線を引きます。また、ドラムロールを表す場合にもトレモロの記号が使われます。
アドバンス ワークスペース のトレモロ パレット には、1音のトレモロ(次の表示の符幹のあるもの)と、2音のトレモロ(次の表示の符幹の無いもの)があります。
一つの音符の符幹にトレモロを加えるには、符頭を選択して、トレモロのパレットのお望みの記号をダブルクリックします。
2音のトレモロは、いずれの音符ともトレモロが継続する全期間の長さです。二分音符の長さ(最小限度)のトレモロを入力するには、四分音符を2つ入力し、トレモロ記号を加えると、それら音符は自動的に倍増され二分音符になります。
ブレス と 休止 の記号は、アドバンス ワークスペース の ブレスと休止 パレット に用意されています。
ブレスと休止の記号(後者は "caesura" や "tram lines" とか "railroad tracks" と呼ばれることもあるそうです) をスコアに加えるには、次のどちらかの方法で行います。
スコアの音符に、ブレスのパレット(アドバンス・ワークスペース)から記号をドラッグします。
スコアでのブレス記号 (フォントは Emmentaler)
記号は音符の後ろに加えられます。
後刻、その位置を調整したい場合には、(Ctrl+E, Mac: Cmd+E を使って) 編集 モードに入り、矢印キーを使うか、マウスでドラグするか、インスペクタ.の中でオフセット値を変えることで行います。
version 2.1 から、休止の長さを秒単位で調整することができるようになりました。インスペクタ の中の "ブレス" セクションを使います。
MuseScore で利用できるのは標準的な 括弧 や 波括弧 で、アドバンス ワークスペース の 括弧 パレット に用意されています。
段に括弧を加えるには、2つの方法のいずれかを使います。
最初に括弧を追加した時点では、一つの譜表にだけ適用された状態です。他の譜表に括弧を展張するには、その括弧をダブルクリックし (あるいは、その括弧をクリックしてから Ctrl + E を押し) て 編集 モードに入り、それから延ばしたい譜表までハンドルを下にドラグします。ハンドルは決まった位置に収まるので、きちっとした位置にしなくても構いません。
線の太さと段・括弧間距離の規定値は、スタイル → 一般... → 段 で調整することができます。
アドバンスワークスペースの 線 パレットには、次のタイプの 線 が含まれています。
スラー、反復括弧、音域記号 を除き、ほとんどの線はパレットから次の方法で適用できます。:
次のどちらかの方法を使います:
線の垂直位置を調整するには:
注: 編集 モードで垂直位置を調整することもできます。
マウスを使って線の長さを変える場合には、線が対象とする音符や小節のアンカー位置は変わりません。それで、次の方法で線の始まりや終わりを調正するよう、推奨します。
音符入力モード にいる場合は、 Esc を押します。
変更したい線をダブルクリックし、編集モード に入ります。
次のショートカットキーを使って、アンカーを動かします:
線が対象とする音符や小節は変えないで 見た目の線の長さを変えたい場合は、マウスや次のショートカットキーを使ってハンドルを動かします。
テキスト線 とは テキスト を含む線で、反復記号(1番括弧、2番括弧)、 オクターブ線、ギターでのバレー線などがあります。
テキスト線をパレットからスコアに適用した時点で、線のプロパティ(下記ご参照)に変更はありませんが、それに含まれるテキストのプロパティは状況により変化します。詳しくは 該当するテキストや線のあり方 をご参照ください。
オクターブ and 反復記号(1番括弧、2番括弧) といった線は、それに付随するテキストや線の終端のフックなどの機能を使います。スコア上でカスタマイズした線を、パレットに加えて次の機会に利用することもできます。
線を右クリックして 線のプロパティ... を選びます。
線にテキストを加える:
対象とするそれぞれの ... ボタンをクリックし テキストプロパティ を調整します。
フック の長さと角度を設定できます。
"位置" のオプションを選び: "上" "下" では線とテキストが並行し、"左" では線の左にテキストが位置します。
注: 上記ステップ2のように、"テキストプロパティ" には位置に関する別のオプションがあります。
OK を押し、線のプロパティを抜けます。
インスペクタ の "線" セクションで、線の色、太さ、_スタイル__ (破線や点線など) の指定ができます。
作り上げた線のプロパティをパレットに保存する方法は、カスタムパレット を参照ください。
スコアに適用した線は、通常の コピーと貼り付け の手順ではコピーできません。でも、同じスコアの中であれば 複製 が可能で、Ctrl + Shift (Mac: Cmd + Shift) を押したまま、線をクリックし、複製したい場所へドラグします。
トリル線など、拡張した装飾に臨時記号を加えるには、その線を選択し臨時記号パレットの記号をダブルクリックします。
臨時記号 の代表的なものはスコアの上の臨時記号ツールバー、基本 ワークスペース の臨時記号 パレット に用意されています。アドバンスワークスペースにはより包括的な範囲の臨時記号パレットが用意されています。
_基本ワークスペースの臨時記号_
音高を増減する際には、適切な 臨時記号 が自動的に加えられます。
(i) ダブル♭やダブル #、(ii) 慣例 (確認 あるいは 留意) の臨時記号、(iii) 標準的ではない臨時記号は、次のいずれかの方法を用います。:
確認の臨時記号 に括弧を加えたい場合には、次のいずれかの方法で行います。:
後刻カーソルキーを使って音高を変える際には、臨時記号に手動で加えた設定は取り除かれます。
臨時記号は、それをクリックして Del を押せば削除されます。
記譜 及び 合奏調(実音)のいずれにあっても、1つあるいは複数の音符の異名同音の変更は:
合奏調(実音)に影響することなく記譜上の異名同音を変更する、あるいはその逆、には:
注: 選択した音符の音高が一部でも異なる場合、一定の結果にはなりません。
メインメニューから音符 → 臨時記号の自動補正 機能を選ぶと、 スコア全体から推測して適切と思われる臨時記号に補正します。
装飾音符 は音楽的な飾りであり、通常の音符より小さく表示されるのが普通です。短前打音 (acciaccatura) は符幹にスラッシュを付けた小さな音符として表示されます。長前打音 (appoggiatura) にスラッシュは付けません。
装飾音符は基本あるいはアドバンスワークスペースの パレット にあります。
装飾音符を加える
対のいずれかの方法を使います:
この操作で対象とする音符と同じ音高の装飾音符が加えられます。連続する装飾音符を加えるには、同じ操作を必要な回数繰り返します。音高を変える (下記) を参照ください。
注: スコアに装飾音符を加えた時点でスラーは自動的には作成されませんので、別途加えます。スラー を参照ください。
コードの装飾音符を加える
通常のコードと同じく、コードの装飾音符を作ることもできます。
その2ステップ目で、音程の追加 のショートカットキーを使ってコードの装飾音符を作ることもできます。 (例えば、 Alt+1 ... 9Alt+1...9ユニゾンから9thまで)
通常の音符と同じく、装飾音符の音高を変えることができます。
既に作成した装飾音符の長さを変えたい場合には、それを選び、ツールバーで音価を選ぶか 1 ... 9 (音符の入力 をご参照) とします。
トリルの終了など、音符の後ろ側の装飾音符の位置は、その音符を選択し、編集モードに入ってからキーボードの左右矢印キーを使うか、インスペクターのオフセット値を変更して調整しなくてはなりません。
連桁 は拍子に基づいて自動的に設定されます。標準の連桁を調整するには、拍子記号を右クリックし "拍子記号のプロパティ" を選択します。詳細は、標準の連桁を変える を参照ください。
場合によって手動で変更したい時には、"基本" あるいは "アドバンス" ワークスペース の 連桁 パレットの記号を利用します。
連桁の記号の種類とその効果は次の通りです。:
この音符から連桁を始めます。
この音符(あるいは休符)は連桁の中間にあり、まだ続きます。
この音符は連桁しません。
この音符から2段目の連桁を始めます。
この音符から3段目の連桁を始めます。
自動モードに戻ります。: MuseScoreは、音符の入力の際にこのモードを選び,拍子記号に従って行います。
この音符から羽付き連桁(次第に遅く)を始めます。
この音符から羽付き連桁(次第に早く)を始めます。
羽根付き連桁以外の連桁を変更するには、次のどちらかの方法で行います:
羽付き連桁の連桁記号を加えるには、次のどちらかの方法で行います。:
注: (1) 羽付き連桁は、テンポやテンポの変更の程度により、2つか3つの羽を使います。; (2) 2本羽にするには、連桁で結ばれた一連の16分音符を元に始める必要があります。; (3) 3本羽にするには、連桁で結ばれた一連の32分音符を元に始める必要があります。; (4) 羽付き連桁は、再生では表現されません。
これらの操作全ては インスペクター を使って行うこともできます。:
スコア上の連桁全てを水平にしたい場合には、スタイル → 一般 → 符尾 の "全ての連桁を平らにする" ボックスをチェックします。
羽付連桁を調整するには:
MuseScore は記譜の通常実務に順じ、音価によって音符の間隔を決め、臨時記号や歌詞などの要素を加えています。複数の譜表からなるスコアの場合、次の例のように音符の間隔が均等ではない状態になることがあります。:
インスペクター には ローカルレイアウト のオプションのチェックボックスが用意されていて、その段の他の譜表とは別に音符間隔を設定することができます。上の例の上側譜表で連桁に "ローカルレイアウト" を適用すると、より均分な音符間隔になります。
ローカルレイアウトを行うには:
連桁の符頭からの方向を上下変更するには:
連桁を楽譜上の拍子に従ったものに戻すには:
連符は、拍子記号で通常用いられる拍打ちではないリズムを記譜するのに使われます。例えば、16分音符による 3連符 は、8分音符1つを16分音符2つではなく3つに分けます。
6/8 拍子で8分音符による2連符は、付点4分音符1つを8分音符3つではなく2つに分けます。
音符入力 モードにあるか、音符入力ではない 通常モード にあるかによって、連符を作成する手順は異なります。簡単な例として、8分音符による3連符を作ってみましょう。
他の連符も 連符作成 コマンド -Ctrl + 2-9 (Mac users Cmd + 2-9) とすることで同じように作成できます。これで2連符から9連符を作成できます。より複雑な事例については 下記 を参照ください。
2連符から9連符までの連符を作成するには、上記の手順の一部を次のコマンドに替えます:
より複雑なものについては、下記.をご参照ください。
例えば4分音符1つの長さを16分音符の13連符にするといった通常範囲ではない連符を作成するには:
OK をクリックしてダイアログを閉じる。
一連の音符・休符を入力します。
連符を削除するには、連符の数字・括弧を選択して Del を押します。
一つの連符のスコア上の表示を変えるには、インスペクターの "連符" セクションのプロパティを調整します。
スコア全体の連符に関する設定は、[スタイル] → [一般...] → [連符] にあります。
一つの連符の表示プロパティを変えるには、連符の数字か括弧を選択してから、インスペクター の "連符" セクションの所定のプロパティを調整します:
もし連符の番号も括弧も表示されていない場合には、連符の音符を一つ選択し、インスペクタの一番下に表示される連符 ボタンを使って "連符" セクションを表示させます。
方向
数字のタイプ
"数" を選ぶと、数字を1つ表示します。
"レシオ" を選ぶと、2つの数字によるレシオを表示します。
"表示しない" を選ぶと、数字は表示されません。
括弧のタイプ
"自動" を選ぶと、全ての音符が連桁となっている場合には括弧は表示されませんが、休符が含まれていたり連桁されていない音符が含まれている場合には括弧が表示されます。
"括弧" を選ぶと、括弧が常に表示されます。
"表示しない"` を選ぶと、括弧は非表示となります。
スコア全体に渡って連桁の調整を行うには、メニューを [スタイル] → [一般...] と進み、[連符] を選びます。
2点の調整が可能です:垂直と水平
音符からの垂直距離には、sp 単位による3つの数値設定と、チェックボックスによる設定が1つあります。
音符からの水平距離には、sp 単位による4つの設定があります。
小節休符は下の図に示すように小節の中央に位置し、拍子が如何であれ、小節(あるいは小節の1つの声部)全体が休みであることを表すのに用いられます。
選択した小節が 特別な長さ ではない "標準" の小節であれば、次の方法を使います。:
特別な長さ の小節が含まれている場合には、次の方法を使います。:
複数小節の長休符は、ある楽器が長い間演奏されないことを示し、アンサンブルの楽譜に良く使われます。複縦線、リハーサルマーク、調号、拍子記号などの大事なポイントがある場合には、自動的に中断します。
長休符の上に示す数字は、休止する小節数を表します。
キーボードの M を押すことで、長休符をオン・オフできます。
別の方法には:
注: このスタイルでの方法は、スコア全体を通して長休符を作成します。なので、記譜を終えてからこの長休符の設定をオンにするのがお勧めです。
参照: 小節の捜査: 長休符の中断
一つの長休符を2つの長休符に分けたい場合もあるでしょう。
そうできるかどうか、"長休符の作成" をオンにする前に、スタイル → 一般... の "スコア" タブを、調べましょう。
2 つ目の長休符を始める最初の小節を選んで右クリックし、小節のプロパティ → "長休符区切り" にチェックマークを付けます。
注:長休符は、単なるテキストではない リハーサルマーク や セクション区切り 、調号や拍子記号の変更、あるいは複縦線で中断します。
単純な繰り返し を作るには、そのパッセージの開始と終了の位置に 反復開始 と 反復終了 の縦線を付けます。これらの記号は、縦線 のパレットにあり、version 2.1 からは 反復記号 パレットにも用意されています。
注: 繰り返しの開始位置が、その楽譜あるいは セクション の始まりである場合、反復開始の縦線は省略することができます。類似に、スコアあるいはセクションの終了位置では反復終了の縦線を省略することができます。
まず上記のような単純な繰り返しを作り、それから1番括弧、2番括弧の記譜を行います。-1番括弧、2番括弧 をご参照ください。
再生中に繰り返しを行うには、ツールバーの "繰り返し再生" ボタンがオンになっていることを確かめます。 同じ様に、このボタンをオフにすれば、再生中に繰り返しをしないようにできます。
繰り返しの箇所の再生回数の設定するには:
繰り返しに関する記号とテキストは、基本・アドバンスワークスペースの 反復記号 パレット にあります。そのパレットには次の記号があります:
反復の記号をスコアに加えるには、次のいずれかの方法を使います:
ジャンプ はスコア上の記号で、演奏上、指定された マーカー (下記参照) に飛ぶことを示しています。ジャンプには、D.C. (Da Capo)、D.S. (Dal Segno) のテキストが含まれます。
ジャンプ をクリックすると、インスペクタ の ジャンプ セクションに、テキストボックスとチェックボックスが表示されます。それらは再生時に次の効果をもたらします:
注: スコアや セクション の開始と終了に関連するタグは、黙示的なものでユーザーが加える必要はありません。
マーカーとは ジャンプ で参照される場所です。黙示的な”開始”と”終了”に加え、次のものがあります。:
マーカーをクリックすると、インスペクタの マーカー セクションに次のプロパティが表示されます:
Da Capo (D.C.): "D.C." の記号で再生は最初(黙示の開始タグ)へジャンプし、再度全スコアを(黙示の終了タグまで)再生します。
Da Capo (D.C.) al Fine: "D.C. al Fine" の記号で再生は最初(黙示の開始タグ)へジャンプし、Fine(fine タグ)までスコアを再生します。
Dal Segno (D.S.) al Fine: "D.S. al Fine" の記号で再生は Segno 記号(segnoタグ)へジャンプし、Fine(fine タグ)までスコアを再生します。
Dal Segno (D.S.) al Coda: "D.S. al Coda" の記号で再生は_ Segno 記号(segnoタグ)へジャンプし、To Coda (codaタグ) までを再生します。それからさらに、Coda 記号 (codab タグ) へ再生が継続します。
注: ジャンプとマーカーのプロパティ (tag 名) は インスペクター 経由で設定できます。複数のジャンプ・マーカーを用いる場合には調整が必要です。
反復番号括弧、あるいは1番括弧・2番括弧は、繰り返しでの終わり方を違ったものにするために使われます。
次のいずれかの方法を使います:
注: Shift< を使ったコマンドだけが、その反復番号括弧の 再生 の開始と終了を変更できます。視覚的 な開始と終了位置の微調整には、キーボードの矢印 コマンド を使うか、マウスでハンドルをドラグしますが、この方法では再生のプロパティを変えることにはなりません。
開始や終了のハンドルを選択すると、譜表上の アンカー 位置につながる点線が表示されます。このアンカーが反復番号括弧の再生の開始と終了の位置を示しています。
反復番号括弧のテキストやその他のプロパティは、線のプロパティのダイアログで変更できます。反復番号括弧を右クリックして 線のプロパティ...を選びます。次の例での反復テキストは "1.-5." の表示となっています。
また、反復番号括弧を右クリックし、反復のプロパティのダイアログを表示させることもできます。そこから、表示される反復テキスト (上記の線のプロパティの場合と同じもの) と反復一覧の両方を変更することができます。一つの反復番号括弧をある特定の場合に繰り返し、他の反復番号括弧はそれ以外とするには、繰り返しの回の数をコンマで区切ってリストにします。下の例では、この反復番号括弧は 1, 2, 4, 5 と 7 回目の繰り返しで演奏されます。3, 6 回目は別の反復番号括弧での終わり方でしょうし、あるいは 8, 9回目にも別の反復番号括弧で繰り返されるのでしょう。
繰り返し再生が2度を超える場合もあります。上記の場合、反復テキストは5回演奏してから次に続くことを示しています。繰り返し再生する回数を変更したい場合、繰り返しを終える縦線のある小節に行き、[反復カウント] を変更します。詳細は 小節の操作: プロパティ、その他 を参照ください。
移調 とは、一連の音符を同じ 音程差 で上下に移動することです。手動 での移調、あるいは 移調ダイアログ を利用しての移調を選べます。.
注: 2.1 より前のバージョンでは、F2 (Mac: fn+F2) で調号とスコア全体を半音上げることができます。Shift+F2 (Mac: Shift+fn +F2) で、調号とスコア全体を半音下げます。
MuseScore の 移調 ダイアログでは、より多くの方法が可能です。
注: デフォルトの設定で、このダイアログは 音符 メニューから開きますが、キーボードショートカットを使って行う選択しもあります。(環境設定 を参照ください)
上であれ下であれ、一番近い調に移調するには:
選択した音符を半音毎に上あるいは下に移調するには:
音階に従って上あるいは下に選択した音符を移調するには:
B♭トランペットやE♭アルトサックスのように、ある種の楽器は 移調楽器 として知られています。これらの楽器は記載された音高より低く、あるいは高く、音を出します。MuseScoreは移調楽器をサポートする機能を備えています。
MuseScore の表示モードでは、楽譜は 記譜調 でなされるのが規定値ですが、これに替え 合奏調(実音) での表示が可能です。合奏調(実音)では、全ての楽器の楽譜は実際に聞こえ、再生する音高です。
合奏調(実音)に切り替えるには、次のどちらかの方法を使います:
メインスコアやパート譜を印刷する際には、事前に合奏調ボタンがオフであることを確かめるよう、お勧めします。
移調楽器についての設定は MuseScore で既に行っています。が、MuseScore には用意されていない移調楽器については、手動で移調設定を行う必要があります。
"五線譜/パートのプロパティの編集" の "楽器を変更" ボタンを使えば、他の標準楽器に変更することもできます。
フレットのある弦楽器の楽譜はタブ譜 (Tab) を使って表わされることも一般的で、弦とフレット番号が視覚的に表示されます。
タブ譜は通常の譜表と併用されることもあります。
新しいスコアのパートとしてタブ譜を作るには、新しいスコアの作成ウィザード を使います。既存のスコアにタブ譜を加えたい場合は、楽器 ダイアログを使います。あるいは、既存の標準譜表を転換 することができます。以下、その詳細です。
新しくタブ譜を作成するには次の方法を使います。(通常の譜表とタブ譜を併用するには下の 音高の譜表とタブ譜を合体する をご参照ください):
楽器 のページで、左欄の "撥弦楽器" の中からタブ譜のオプションがあるものを選び、追加 をクリックします。
注: 楽器リストの上にあるドロップダウンリストを使えば、表示するカテゴリーを変更できます。また、楽器のリストの下にある "検索" のフィールドを使って楽器を検索することもできます。
楽器選択 のリストに求める楽器のタブ譜がない場合には:
こうすることで、半音階が利用できるフレット楽器ならなんでも、それに対応するタブ譜を作ることができます。
既存のスコアにタブ譜を一つ追加するには、(譜表/タブ譜ペアーとするには → 下記ご参照):
標準タイプの譜表をタブ譜に、あるいはタブ譜を標準タイプの譜表に変えるには:
注: その譜表でチューニング、弦の数等更に変更したい場合には、譜表を右クリックし、譜表プロパティ… を選択します。
"譜表のプロパティ"ダイアログだけを使う代案:
注: チューニングや弦の数の変更等のその他の変更は、譜表プロパティ で行うこともできます。
注: 変更するのではなく単にその楽器のチューニングを 見る のであれば、ステップ1と2のみを行ってください。
譜表を右クリックして 譜表プロパティ... を選択し、
ダイアログボックスの下に表示される 弦の設定...をクリックすると、弦の設定 ダイアログが開きます。:
弦のピッチをクリックして 弦の編集... を押すか、単に弦のピッチをダブルクリックし、
音符の選択 ボックスで新たなピッチを選択して OK ボタンをクリックするか、単に新たなピッチをダブルクリックする。
OK ボタンを押して "弦の設定" ダイアログを閉じ、OK ボタンをクリックして "五線譜/パートのプロパティの編集" ダイアログを閉じる。
注: (1) タブ譜に既に音符が入力されている状態でその楽器のチューニングを変更すると、新しいチューニングでのその音符のフレットマークに(可能な限り)調整されます。(2) 弦のチューニングの変更はそのスコアのその楽器のみに影響し、プログラムにおけるディフォルトの設定値を変化させるものではありません。
譜表を右クリックして 譜表プロパティ… を選び、弦の設定 を押し、
弦のピッチを選んで 新しい弦... を押します。
新たなピッチをエランで OK ボタンを押すか、単に新しいピッチをダブルクリックします。新しい弦が選択した減の位置に挿入されます。
注: タブ譜で弦を加えた後、譜表プロパティ ダイアログで弦の数を調整する必要があります。
譜表を右クリックして 譜表プロパティ… を選び、弦の設定 を押します。
弦のピッチをクリックしてから 弦の削除 を押します。
注: タブ譜で弦を削除したのち、譜表プロパティ ダイアログで弦の数を調整する必要があります。
この機能は リュート のように、フレットの無い弦に用います:
譜表を右クリックして 譜表プロパティ… を選び、弦の設定 を押します。
"開放" の欄のボックスをチェックします。
タブ譜で入力できるフレットの最大数を規定します。
譜表を右クリックして 譜表プロパティ… を選び、弦の設定 を押します。
Select or enter a new number in the "フレットの数" スピンボックスで数値を選ぶか、入力します。
タブ譜の表示やフレットマークの表示方法をカスタマイズできます。関連するオプションにアクセスするには:
例えばギターなど撥弦楽器では、音高の譜表とタブ譜の両方で記譜することも一般的です。MuseScore は2つの譜表を "リンクさせる" か "リンクさせない" か、いずれかで利用できます。:
リンクしない譜表: 各々独立して編集が可能です。記譜内容を一方から他方に移動するには、範囲を 選択 し、 コピー・アンド・ペースト して他の譜表に移します。
リンクする譜表: 一方に加えた変更は即座に他方にも適用されます。(相互適用)
注: 時にタブ譜で 赤色の数字 が表示されることがあります。これは フレット番号 が既存の入力とかち合って表示できないことを意味しています。既存のフレット番号入力を移動・調整して解消します (既存の音符の編集 をご参照ください)。しかし、最低音の弦では調整を要しないようになっている設計であり、印刷しても赤い色には表示されないようになっています。
リンクするしないに関わらず、ウィザードを利用して譜表/タブ譜ペアーを作成するには:
メニューを ファイル → 新規作成... と進むか、ショートカットキー Ctrl + N (Mac: Cmd+N) を使って 新しいスコアの作成 ウィザードを開始します。
必要に応じスコアの詳細を入力し、次へ をクリックします。
テンプレートファイルを選択 のページで、楽譜を選択してください をクリックします。
楽器を指定してください のページの左側欄の "撥弦楽器" にあるフレットの楽器を選択し、 追加 をクリックします。
右側欄に新たに加えられた譜表を選択し、次の2つのオプションのいずれかを選びます:
一番右側の項で 譜表のタイプ を変えることができます。(表示についてのオプションの詳細は、タブ譜を右クリックし、譜表のプロパティ… → 高度なスタイルのプロパティ にあります。)
新しいスコアの作成ウィザードを完遂するか、完了 をクリックします。
注: 別のミキサーチャンネル としてリンクしない譜表を作成するには、上のステップ5に代え左側欄のタブ譜を選択して 追加 をクリックします。その後ステップ6と7に進みます。
スコアに既に入力さあれている撥弦楽器にタブ譜(あるいは音高の譜表)を追加するには:
楽器の編集を開きます。(メニューの 編集 → 楽器... か、ショートカットキー I)
右側欄で、タブ譜(あるいは音高の譜表)を追加したい譜表を右クリックします。
次の2つのオプションのいずれかを選びます:
必要に応じ、一番右側の項で 譜表のタイプ を変更します。(表示についてのオプションの詳細は、タブ譜を右クリックし、譜表のプロパティ… → 高度なスタイルのプロパティ にあります。)
Up を使って譜表の位置を変えることもできます。
OK をクリックします。
注: 別のミキサーチャンネル_ としてリンクしない譜表を作成するには、上のステップ3に代え左側欄の適当な譜表を選択して 追加 をクリックします。その後ステップ4~6に進みます。
スコアにある撥弦楽器の譜表にタブ譜を加えるには(あるいはその逆):
メニューの 編集 → 楽器... あるいは I キーを使って楽器エディターを表示させ、
対象とする楽器の右側欄に譜表1として表示されている譜表を選択し、
次のどちらかの方法で行います:
新たに加えた譜表の 譜表のタイプ 欄のドロップダウンリストをクリックし、タブ譜のオプションを選びます (これは後変更することがかのうです。詳細は 譜表のプロパティ を参照ください)
必要に応じ、↑ を使って譜表の順番を変更します。
OK をクリックします。
注: ミキサー・チャンネルを別にするべくリンクkしない譜表を作成するには、上記のステップ3に替え左欄の適切な譜表を選択して 追加 ボタンをクリックし、ステップ 4–6 に続けます。
下の 音符の編集 を参照ください。
version 2.1 から、リュート等でのバス弦の記譜がサポートされました:
フランス式タブ譜: letters with prefixed slash-like strokes right under the tab body: i.e. 7th string: "a", 8th string: "/a", 9th string: "//a" and so on, all in the first position below the tab body.
イタリア式タブ譜: numbers with 'ledger line'- like segment of string above the tab body: i.e. 7th string: "0" one position above the tab body with one 'ledger line'; 8th string: "0" two positions above the tab body with two 'ledger lines' and so on.
入力はコンピューターキーボードからだけ行えます: by moving the note entry cursor below (French) or above (Italian) the tab body, 'shadow' slashes or ledger lines will indicate the target string to which the fret mark will be applied; pressing one of the fret keys, will enter (and lay out) the note on that string.
下の 音符の編集 を参照ください。
音符入力モードでは、次の方法でタブ譜での音符・休符の長さを設定することが可能です:
音符入力モード 中に、入力済のフレットマークを編集するには:
音符入力モード には ない 時に、入力済のフレットマークを編集するには:
次のいずれかの方法を使います:
注: 弦の設定 で規定した最大のフレット番号を超える数値を入力することはできません。
Type: | to get: |
---|---|
↑ | 上の弦を作業中として選択 |
↓ | 下の弦を作業中として選択 |
Shift+1 to Shift+9 | 音価を選択 |
NumPad 1 to NumPad 9 | 音価を選択 |
Q | 現在の入力音価を減らす |
W | 現在の入力音価を増やす |
0 to 9 | フレットの数字・文字を入力 |
A to K | フレットの数字・文字を入力(I を除く) |
Alt+Shift+↑ | 現在のフレットマークから増加
Alt+Shift+↓ | 現在のフレットマークから減少
; (セミコロン) | 休符の入力
Type: | to get: |
---|---|
0 to 9 | 選択した音符・休符の 音価 を変更 (128分音符から四倍全音符) |
Alt+Shift+↑ | 選択した音符の音高を上げる (弦は MuseScore が選択) |
↑ | 弦を変える事無く音高を上げる |
Alt+Shift+↓ | 選択した音符の音高を下げる (弦は MuseScore が選択) |
↓ | 弦を変える事無く音高を上げる |
Ctrl+↑ | 音高を保ちつつ音符を上の弦に移動 |
Ctrl+↓ | 音高を保ちつつ音符を下の弦に移動 |
Shift+X | ゴースト符頭のオン・オフ トグルスイッチ |
打楽器の記譜の入力はピアノやバイオリンなど音高のある楽器の記譜の入力とは少々異なっています。この項を進める前に、予め、音高のある楽器の 音符の入力 に関する項を読んでおかれることをお勧めします。
ニュースコア・ウィザード や 楽器 ダイアログを使ってスコアに打楽器譜を加える際、1本線、3本線、5本線のうち最も適切な譜表がスコアに加えられます。必要であれば、楽器を変更 の "譜表のタイプ" の欄を使って変更できます。また、例えば2本線の譜表にしたいといった追加の変更は、譜表そのものの上で行うことができます。( 譜表プロパティ… → 高度なスタイルのプロパティ をご参照ください。)
5線のパーカッション譜では、5線の線上あるいは線間の特定の上下位置と符頭の形が該当する楽器に割り当てられています。ドラムセットの記譜には1つか2つの 声部 を使えます。上側の 声部1 は上向きの符幹の音符で手で演奏するもの、下側の 声部2 は下向きの符幹の音符で足で演奏するものというのが通常です。(下の図をご参照ください。)
パーカッション譜表に音符を加えるには次のいずれかの方法によります:
これらの方法を組み合わせて使うこともできます。:
MIDIキーボード から打楽器譜に音符を加えるには:
注: 音符入力 モードに入らないでドラム譜をクリックすれば、MIDIキーボードから打楽器の デモ をすることが可能です。
注: どの打楽器にどのキーが割り振られているかは、GM2 drum map を参考にします。例えば Casio のキーボードでは、ユーザーに便利なようにキーに打楽器の記号が付けてあるものもあります。
仮想 ピアノキーボード から打楽器譜に音符を加えるには:
注: 音符入力 モードに入ることなく打楽器譜をクリックすれば、ピアノキーボードから打楽器の デモ をすることが可能です。
注: どの打楽器にどのキーが割り振られているかは、GM2 drum map を参考にします。
初期設定では、ピアノキーボードは画面下のドラム入力パレットの左に位置します。ドラグして動かし、別の場所に位置付けることもできます:
コンピューターキーボードから打楽器譜に音符入力するには:
注: どの声部であるかはドラム入力パレットに音符の色で示されていて、青は声部1、緑は声部2です。
打楽器譜に音符を加えるには
打楽器譜の既存の音符に、さらに音符を加えるには
注: どの声部になるかはドラム入力パレットに音符の色で示されていて、青は声部1、緑は声部2です。
打楽器譜が選択され 音符入力 モードが ON なら、画面下に ドラム入力パレット というウィンドウが開きます。このウィンドウは マウス 入力には不可欠ですし、コンピューターキーボード 入力や仮想 ピアノキーボード 入力でのショートカットキーが示されています。
パレットの音符はそれぞれの打楽器を意味していて、マウスポインターを音符の上に寄せると楽器名が表示されます。
そのパレットの上の方に A–G の文字が表示されている音符は、音高を表すのではなく、バスドラム、スネア、クローズドハイハットなど、の打楽器を入力するショートカットキーです。ドラムセット編集 ウィンドウを使って、それらを変更、再割り当てすることができます。
__ドラム入力パレット_ を開くと、パレットの音符をダブルクリックするか、ショートカットーキーの文字で打楽器譜にその楽器の音符を加えることができます。 どの声部になるかはドラム入力パレットに音符の色で示されていて、青は声部1、緑は声部2です。必要に応じ ドラムセット編集 のダイアログで変更することができます。
この声部の割り振りはキーボードとマウスで音符入力する場合にだけ、適用されます。: MIDIキーボードや仮想ピアノキーボードからの入力は、どの声部へも入力できます。
ドラムセット編集 ウィンドウを開くには、次のどちらかの方法を使います:
* ドラム入力パレット の左側にある ドラムセット編集 をクリック
* 打楽器譜を右クリックし、ドラムセットの編集 を選択
ドラムセットの編集 ダイアログには使用できる打楽器と、それに対応する MIDI 音符・番号が表示されます。また、各打楽器が譜表上でどのように表示されるか、名称・位置・符頭の種類・符幹の方向、を定めます。
左欄の行をクリックするとその音符に関する表示のプロパティにを、次のように編集できます:
名称: マウスを近づけるとドラム入力パレットに表示されるその打楽器の名称
符頭グループ: ドロップダウンリストからその楽器に応じた符頭を選択
標準の声部: 4声部のうちの1つを指定: MIDIキーボードや仮想ピアノキーボードからの入力には影響しません。
譜線: 音符が表示される譜表上での線/空白の数: "0" は5線の一番上の線の上に表示されることを意味します。マイナスの数は一段毎上になることを意味し、プラスの数だと同様に一段毎下になります。
ショートカットキー: その音符を入力するキーボードショートカットを指定
符幹の方向: 自動、上、あるいは、下
カスタマイズしたドラムセットは 名前を付けて保存 を押せば .drm のファイルに保存できます。そうして保存したカスタム・ドラムセットは 読み込む ボタンを使って呼び出すことができます。
注: MuseScore 2.1 では、ある音高のテナードラムが再生されません; これを修正する DRM ファイルは ここ からダウンロードできます。
ドラムロールを作るには、トレモロ を使います。
MuseScore は "サウンドとプレイバック" 機能を内蔵しています。この章では再生の制御と内蔵されているピアノなどの楽器音源を拡張する方法を紹介します。
MuseScoreでの音の再生は、MuseScoreに内蔵されているシンセサイザーによって再生されています。
このシンセサイザーには、打楽器や効果音を含む多数の仮想楽器が内蔵されています。
下記の二つの形式で仮想楽器が成り立っています。
サウンドフォント(.sf2、圧縮型であれば.sf3)は一つ以上の仮想楽器の音を含むファイルで、MIDIファイルを再生するために使用されます。
MuseScore 2.2には、128種類を超える楽器、効果音、様々なドラム/パーカッションキットを含む General MIDI (GM) が含まれています。
注:MuseScore 2.0-2.1 には FluidR3Mono_GM.sf3 が、MuseScore 1 には TimGM6mb.sf2 が使われています。
General MIDI (GM) は世界標準の形式であり、任意の形式でエクスポート した MusicXML や MIDI ファイルが、他のユーザーのコンピューターでも再生ができます。
インターネットでは有償・無償さまざまなサウンドフォントが利用できます。
サイズの大きなサウンドフォントはより良い音源であるかも知れませんが、コンピューターへの負担が大きくなります。
サイズの大きなサウンドフォントをインストールした後に、MuseScoreの動作が鈍くなったり再生が不安定である場合には、サイズの小さなサウンドフォントを探してみてください。
サウンドフォントを インストール すれば、シンセサイザー を使ってそれを MuseScore での再生に使えますし、を使って他の音の機能を設定することもできます。 シンセサイザーを画面表示するにはメニューの「表示」→「シンセサイザー」と進みます。
サウンドフォント (→下を参照) を見つけて解凍した後、それをダブルクリックして開きます。MuseScore は様々なファイル形式のサウンドファイルに対応しているので、MuseScore が開始し、ダイアログを示してそのサウンドフォントをインストールするかと聞いてきます。時にはそのサウンドフォントに特有のアプリケーションが必要な場合もあり、その場合には、そのファイルを右クリックすることで、MuseScore でそのファイルを開くことができるようなメニューが表示されようにしましょう。いずれの場合も、そのサウンドフォントをインストールしたいかと聞いてくるダイアログが表示されたら"Yes" をクリックすれば、そのサウンドフォント・ファイルがMuseScore のサウンドフォント・ディレクトリにコピーされます。このディレクトリは MuseSocre の環境設定で見たり変更したりすることができますが、既定の場所は次の通りです:
Windows: %HOMEPATH%\Documents\MuseScore2\Soundfonts
mac OS and Linux: ~/Documents/MuseScore2/Soundfonts
ユーザーが追加したサウンドフォントとは異なり、MuseScore に付属する初期設定のサウンドフォントは、システム・ディレクトリに位置し、それが意味する通り、変更してはなりません。そのディレクトリと既定のサウンドフォントは次の通りです:
%ProgramFiles%\MuseScore 2\sound\MuseScore_General.sf3
Windows (64-bit): %ProgramFiles(x86)%\MuseScore 2\sound\MuseScore_General.sf3
macOS: /Applications/MuseScore 2.app/Contents/Resources/sound/MuseScore_General.sf3
Linux (Ubuntu): /usr/share/mscore-xxx/sounds/MuseScore_General.sf3
(with xxx
being the MuseScore version)
サウンドフォントをアンインストールするには、そのサウンドフォントがインストールされているフォルダーを開き、削除します。
SFZ は多くのファイル、ディレクトリ、SFZ ファイル、WAVやFLAC形式の実際の音のファイルから成り立っており、SFZ ファイルはテキストファイルでどの音ファイルがどこに位置しどの楽器のどの範囲の音域で使われるかが記載されています。
注: SFZ を完全にサポートするには MuseScore 2.1 以降が必要で、それ以前のバージョンでは Salamander Grand Piano に限られます。
SFZ (→下記 参照) を見つけたら、SZF に属する全てのファイル (SFZ ファイルとその中にある実際の音のファイル全て) を 上記 のディレクトリへ手動で解凍します。
SFZ をアンインストールするには、ファイルをインストールしたフォルダーを開いて、それら全てを削除します。(上記 を参照ください。)
シンセサイザー は MuseScore の音の出力での中心となるコントロールパネルです。サウンドフォントを インストール したら、それを MuseScore で使えるようにするにはシンセサイザーに追加する必要があります。別のサウンドフォントをデフォルトにするには、それをシンセサイザーに追加し 規定値に設定 をクリックします。
シンセサイザーを表示するには、メニューを 表示 → シンセサイザー と進みます。詳細については シンセサイザー を参照ください。
以下のサウンドlibraryは General MIDI (GM2) 標準に準拠しています。この仕様では128の仮想楽器と打楽器の音源が提供されています。
サウンドファイルはサイズが大きいため圧縮されることもしばしばあり、.zip .sfArk .tar.gz、などの圧縮形式が使われます。それらのファイルを使用する前に解凍する必要があります。
ZIP は一般的な圧縮形式で、様々なOSでサポートされています。
sfArk はサウンドファイルを圧縮する目的で開発されています。sfArk software というソフトウェアを使って解凍するか、次のオンラインサービスを利用します: https://cloudconvert.com/sfark-to-sf2
.tar.gz は Linux で一般的な圧縮形式です。Windows ユーザーであれば 7-Zip を利用することができ; Mac ユーザーであれば [The Unarchiver] (http://unarchiver.c3.cx/unarchiver)。macOS にはアーカイブ・ユーティリティーが内臓されています。7-Zip を使う際、一度 GZipに、その次に .tar と2度解凍する必要があります。
ツールバーの再生パネルが灰色あるいは表示されず利用できない場合、次の手順に従って音が再度利用できるようにします。
初めてサウンドフォントの設定を行う場合は、上記の推奨されるサウンドフォントのいずれかを使用してください。
再生が途切れる場合は、コンピュータが使用中のサウンドフォントを使いこなせていない状況です。次の2つの解決法があります。
シンセサイザー は MuseScore の音の出力をコントロールし、次のことが可能です。:
シンセサイザーを表示するには: メニューの 表示→シンセサイザー を選びます。
シンセサイザーのウィンドウは4つのセクション/タブに分かれています:
規定値に設定: MuseScore を開いた際、シンセサイザーはその時点の規定値設定となります。次のセッションに新たな規定値としたい場合、まず望みの設定にし、規定値に設定 ボタンをクリックします。
スコアに保存 / スコアから読み込み: 特定の設定をそのスコアの設定として保存するには、スコアに保存 ボタンをクリックします。そのスコアを次回読み込んだ際、スコアから読み込み ボタンをクリックすると保存したシンセサイザー設定が読み出されます。
注: 一時点で使えるシンセサイザー設定は一つで、複数のスコアを開いていても一つのスコアのシンセサイザー設定だけを変えて他のスコアをそのままというわけにはゆきません。
注: シンセサイザー設定を変更した オーディオファイル をエクスポートした先で有効にするには、そのシンセサイザー設定を スコアに保存 ボタンで 保存 した場合に限られます。下の チューニング も参照ください。
Fluid タブをクリックすると SF2/SF3 SoundFont 音源ライブラリーにアクセスできます。規定値のサウンドファイル FluidR3Mono_GM.sf3
は既に用見込まれているはずです。
必要に応じ、サウンドフォントの読み込み、再設定、削除が可能です。再生では別のサウンドフォント (SFZ ファイル) を組み合わせることができます。 Fluid でのサウンドフォントの並び順は ミキサー の規定の並び順に順じます。
サウンドフォントの読み込みにまず必要なのは、コンピューターの サウンドフォント・フォルダー インストール されていることです。そうすれば上のステップ2の一覧表に表示されます。
ミキサーで音色を変更 していない場合、再生には一覧表の一番上のサウンドフォントが使われます。
別の楽器に別のサウンドフォントの音色を使うようにミキサーを使うのであれば、シンセサイザーと 同じ順番 のサウンドフォントである場合に限って、正しく再生されます。ですから、複数のサウンドフォントを使うには、シンセサイザーの中で スコアに保存 をクリックし、次回そのスコアを開いたときに スコアから読み込み ボタンで、サウンドフォントのリスト(即、シンセサイザー設定)を復活することができます。
これにより、そのサウンドフォントはシンセサイザーから排除されますが、サウンドフォント・フォルダーからアンインストール されるわけではありませんから、後にそれが必要になれば利用できます。
Zerberus タブをクリックすると SFZ 音源サンプルライブラリーのコントロールパネルにアクセスできます。Fluid タブの時と同じようにファイルを 追加 or 削除
Fluid と同じように、シンセサイザーに読み込む前に SFZ ファイルが予めサウンドフォント・フォルダーに インストール されていることが注意点です。
シンセサイザーの右に2つのスライダーがあります。一つは、再生の音量、もう一つは内臓メトロノームの音量で、音量スライダーの下のボタンをクリックすることでメトロノームをオン・オフできます。他の点はシンセサイザーのコントロールに関するものと同じで、スコアに保存したり規定値としたりしない限り、ここで行った変更は一時的なものです
シンセサイザーの 'マスターエフェクト' で、リバーブやイコライゼーションなどの再生の拡張オプションを操作できます。規定値で、 "Zita 1" がオンになっていて、音色の出力がよりリアルとするのが目的です。"エフェクト A" を "NoEffect" に設定すると効果はなくなります。恒久的に効果をオフにしたい場合には、規定値に設定 とします。また、その時点のシンセサイザーの設定も併せて恒久的に適用されます。
効果設定をシンセサイザーの規定値として保存するには、規定値に設定 ボタンをクリックします。その後に効果設定に変更祖加えた場合、規定値に戻すには 規定値の読み込み ボタンをクリックします。
スコアに保存 ボタンをクリックすると、特定の効果設定をスコアに保存することができ、スコアから読み込み ボタンを使って後刻そのスコア設定を読み込むことができます。
Zita 1 ステレオ・リバーブ・モジュールを使えば、小さな部屋から大ホール空間を模擬的に作り出すことができます。Pre-delay、reverb time、reverb tone の微調整には次のコントロールを使います:
注: EQ1 と EQ2 は音質のリバーブのみに影響し、dry (非コンプレッション) には無関係です。
効果を簡単に設定するには、"Output" を "Mix" にし、"Mid RT60" つまみを思うリバーブ時間に設定します。そうしてから、上に説明した効果を微調整します。
SC4 ステレオ コンプレッサーで、次のコントロールができます:
合奏調の楽器に対し、MuseScore は A4 = 440 Hz の音高を既定値の標準として使用しています。これは、 シンセサイザー (表示 → シンセサイザー) で変更できます。
全てのスコアに対するマスターチューニングを変更することも、個別のスコアに関する調律を変更することも可能です。スコア毎に異なる調律とすることもできますが、現在、MuseScoreは複数の調律が同時に影響しないよう、制限を設けています。マスターチューニングはMuseScoreで再生する場合に用いられますが、オーディオファイル (WAV, OGG, MP3, MIDI) へのエクスポートには、スコアに保存 を指定した場合を除き、影響しません。
注:全てのスコアに適用されます。現在の演奏にのみ影響します。(調律はMuseScoreを終了する時点で既定値にリセットされます。)。再生に影響しますが、オーディオファイル (WAV, OGG, MP3, MIDI) へのエクスポートには影響しません。
注:全てのスコアに適用されます。現在の演奏、それに続く全ての演奏(再度変更する迄)。再生に影響しますが、オーディオファイル (WAV, OGG, MP3, MIDI) へのエクスポートには影響しません。
注:現在のスコアの現在の演奏に適用され、スコアから読み込み.を使えば、後の演奏でも利用できます。。再生とオーディオファイル (WAV, OGG, MP3, MIDI) へのエクスポートに影響します。
MuseScore の スウィング 機能により、スコアの再生を "ストレート" から "スウィング" リズムに変えることができます。スウィングはスコア全体、あるいは一部にと、柔軟に適用できます。
スウィングをすることを MuseScore に (そしてその楽譜を読む人に) 伝えるには、スウィング の段テキストを使います。
テキストパレットの スウィング をダブルクリックします(次の図)。
他のテキスト要素と同じく、スウィング テキストをダブルクリックして テキスト編集 したり、インスペクタ を使って非表示にしたりできます。
他の テキスト 要素と同様、スウィングテキストは編集することができ: 文字を変え たり、スタイルを 替えたり、 非表示 にすることもできます。
スウィングを指定するのに次の記載が使われることもあります:
MuseScore にはテキスト中に3連符を使う方法がないので、
スウィングとストレートの両方があるスコアで、再生時にそれを反映させたい場合は、:
スコア全体にスウィングを設定するには、メニューから:
Swing (jazz performance style) (Wikipedia)
テンポマーク は基本とアドバンス ワークスペース のテンポ パレット にあります。メトロノーム・マークの様に掲載されていますが、あなたの望むテンポや表示に編集して変えることができます。再生時のテンポは、表示・非表示を問わずスコアのいたるところに配したテンポマークにより変化します。
次のいずれかの方法を使います:
注: メニューあるいはキーボードショートカットでテンポマークを加えた場合、拍を示す音符は自動的に拍子記号に応じたものとなります。パレットから適用すると、拍を示す音符を 自分 で選べる点が有利です。
現在のテンポテキストを編集するには、そのテンポテキストをダブルクリックし テキスト編集モード に入って行います。全体の テキストスタイル や個別の記号の テキストプロパティ も必要に応じて編集することができます。
スコアの再生は、1分当たりの拍数としてそのセクションに指定したテンポマークに従ってなされます。これを変えるにはメトロノームナンバー(Edit tempo text を参照ください) を変更することで行います。更に文字を加えることも任意で、例えば "Andante" を加えてみましょう。
メトロノームマークで記載されたテンポは例えば テキスト編集 で Andante や Moderato などの文字に代えられたとしても有効です。
もし、表示されたテンポマークに関わらず特別なテンポでの再生を設定したいのであれば:
Inspector の "速度標語" セクションにある "テキストに従う" のチェックを外します;
そしてその下にある "テンポ" で、指定したいテンポを設定します。
注: 再生パネル の "テンポ" 設定が 100% ではない場合、実際の再生は早くなったり遅くなったりします。
リタルダンド ("rit.") や アッチェレランド ("accel.") のように次第にテンポが変化する指定も、段テキスト としてスコアに加えることはできますが、現在、再生には反映できません。でも、そういった効果を得るには、次第に遅くなるよう複数のテンポマークを非表示にして設定すれば可能です。次の例で、テンポはリタルダンドが始まる 110 BPM から続く各小節の最初の音符で 10 BPM づつ遅くなっています。各テンポ変更は インスペクタ で表示 の指定を外して非表示にすれば、印刷時にはリタルダンドだけが表示されます。
このプロセスを自動化する プラグイン が開発されました: TempoChanges
アーティキュレーションと装飾 パレットにあるフェルマータには タイムストレッチ プロパティがあり、インスペクター を介して設定できます。初期値は 1.00 です。MuseScore での再生で通常の倍にしたい場合、そのフェルマータをクリックし、インスペクターの "タイムストレッチ" を 2.00 に設定します。
再生パネルを表示させる。: 表示 → 再生パネル あるいは F11 (Mac: fn+F11)
テンポスライダーを使って、スコアのテンポに対する % を変える
この設定はスコアに保存されることはなく、スコアに設定した テンポマーク 全てに比例的に適用されます。スコアに複数のテンポマークがある場合、スライダーの上に表示される BPM (1分当たりの泊数) はスコアのどこにいるかによって変わってきます。一例として、80 BPM のテンポに対して 再生パネルで 120% に設定すると、再生時の実際のテンポは 96 BPM になり、再生パネルの % の上にその数値が表示されます。
注: BPM は、実際に指定されている拍子記号に関わらず、1分当たりの4分音符の拍数として換算・表示されます。
ミキサーを使って各譜表毎に楽器の音色を変え、音量や広がりを調整することができます。
ミキサーを表示・非表示するには、次のどちらかの方法を使います:
* F10 (Mac: fn+F10) を押す
* メインメニューから「表示」→「ミキサー」と進む
注: 各チャンネル毎のリバーブとコーラス効果はまだ導入されていないので、シンセサイザーでの 効果 を使ってください。
ミキサーでの各チャンネルの名称は、譜表のプロパティ ダイアログの パート名 と同じです。
ダイアルを時計方向に回すには、クリックして上にドラッグします。ダイアルを反時計回りに回すには、クリックして下にドラッグします。マウスポインターをダイヤル上に持って行き、マウスホイールを使って動かすこともできます。どのダイヤルも、それをダブルクリックすればデフォルト位置に戻ります。
音色のドロップダウンメニューには、使っているサウンドフォント がサポートする全ての楽器が表示されます。シンセサイザー に複数のサウンドフォントを搭載している場合には、シンセサイザーでの順にそれらサウンドフォントやSFZファイルにある音色の全てが一覧表示されます。
ティップ: 楽器を探すには、"音色"のリストをクリックし、楽器の名前の最初の文字をタイプします。必要に応じてこれを繰り返します。
ある種の楽器はミキサーに複数のチャンネルが表示され、スコアのどこででもそれらの音に変更できます。例えば、バイオリン・ビオラ・チェロなどの弦楽器では3つのチャンネルが用意されていて、一つは arco、次は pizzicato、もう一つは tremolo で、トランペットの譜表では、一つ目は "標準" で、もう一つは "Mute" といった具合です。
次の手順は弦楽器でピッチカートを使う場合の例で、同じ手順が他の音色を変えられる楽器にも使えます。
ドロップダウンメニューから「ピッチカート」を選びます。
OK をクリックしてスコアに戻ります。
加えた譜表テキストの後に続く全ての音符はピッチカートで奏でられます。その後の楽譜の通常の弦楽器の音に戻すには、上記手順に従って進め、ステップ3で Arco をタイプし、ステップ6で「標準」を選びます。
基本的な再生機能はドキュメント・ウィンドウの上にある ツールバー からアクセスします。
それらアイコンは左から右へ:
再生を開始するには:
再生中に音符・休符・をクリックすると、再生位置がそこに飛びます。
再生を停止するには:
再生が開始されると、次のコマンドが使えます:
再生中も キーボードショートカット と使って、再生、シンセサイザー、ミキサーなどの パネル をオン・オフ出来ます。
再生パネルを開くには、
* F11) (Mac: Fn+F11) キーを押します。
* メニューから 表示 → 再生パネル を選びます。
再生パネルを使って、{テンポ} で再生スピードを変えたり、開始と終了位置を設定したループ再生で繰り返し再生したり、[音量] を調節したりと、その時点での再生を一時的に変化させることができます。
注: 再生パネルで変更したパラメーターは、仮に 保存 をクリックしたとしても、スコアと一緒に保存することはできず、その時点で行っている再生に対してのみ効果をもたらします。楽譜の実際のテンポを変更するには、テンポの設定をインスペクタ (F8) あるいは テンポテキスト を使って行います。再生音量の初期設定を変えたい場合には、シンセサイザー で行います。シンセサイザーを使うには、メニューを 表示 → シンセサイザー と進みます。
再生を開始する時にカウントインするかどうか、オン・オフが可能です。カウントインは、再生の開始位置での拍子に従って一小節の拍打ちを行います。開始位置が小節の途中か弱起の場合は、さらにその小節を満たす拍を打ちます。再生パネルの指揮棒のアイコンでカウントインをオン・オフできます。
スコアの再生でメトロノームを使うかどうか、オン・オフが可能です。 (再生パネルのメトロノームのアイコンです。)
再生のツールバーあるいは上図の 再生パネル を使って、スコアの選択した箇所を繰り返しループ再生することができます。
ツールバーで:
これで選択範囲が青い旗で印され、繰り返し再生されます。
再生パネルで:
これで選択範囲が青い旗で印され、繰り返し再生されます。
演奏者が曲の一部で他の楽器に持ち替えるよう求められる際には、譜面のその部分の始まりに楽器を変更する旨の指示が記載されるなが一般的です。元の楽器に戻る際にも同様に扱われます。
この目的で、MuseScore では”楽器”と名付けられた特別なテキストを利用することができるようになっています。このテキストは譜表テキストや段テキストとはことなり、再生にリンクして新しい楽器の音に替えるためのものです。
version 2.1 はそれ以前のものを大いに超える機能をもたらしています。でも、引き続き、予め知っておくべき制限があります。
譜表途中での楽器変更は同じタイプの譜表であること。例えば、パーカッション譜表から音高の譜表へ、あるいはその逆もできません。
ミキサー に表示される楽器名は替わりません。引き続き、その譜表に最初に定義された楽器名です。
楽器が替わった時点での調号は自動的には修正されません。必要に応じ、手動で 他の譜表を変化させずに1つの譜表でだけ調号を入れ替え ます。
楽器を変更し、それに応じた調号とした後、演奏すべき音符の入力を行ってください。
同じ譜表を使うのですから、常に ”楽器”テキストを使用します。
version 2.0 では、予め知っておくべき制限があります。
移調楽器である金管・木管楽器については、合奏調から適切な調子に自動的に変更する機能は現在サポートされていません。CフルートからEbフルートへとか、オーボエからイングリッシュホルンへんといった異なる調
の楽器に変更する場合、通常の”譜表テキスト”として楽器の変更を記譜するのが推奨されますし、記譜を終えた後に、メインメニューの "音符 > 移調" を使って移調しなくてはなりません。再生時の不協和音を避けるべく、その譜表で規定された楽器は F10 ミキサーでミュートしておくべきでしょう。
再生時に新しい楽器の音を聞く必要がある場合には、"楽器" テキストの機能を使うことになります。しかし、譜表途中での楽器の変更が異なる調の2つの楽器を一つの譜表に記載していることから、新たな記譜をキーボードから行ってはなりません。そうではなく、(a)ペーストするか、あるいは(b)楽器変更 "以前" に記譜しておきましょう。楽器変更後に新たな入力を行った場合、2.0.x versions では解決できず、後戻りする機能に悪影響を生じます。(この点、version 2.1 では解決されています。) 加えて、スコア合奏調になっていなくてはならず、そうでない場合には移調による不協和音となります。演奏者の利便の為、パート譜の写しを別のファイルとして保存し、該当する部分を適切に移調したのち、印刷をするのが良いでしょう。(注:リンクしているパート譜で移調すると、スコアにも同様に影響します。)
合奏調にある楽器をそうでない楽器へ変更したり、例えば Bbトランペットを Bbコルネットやフリューゲルホーンにといったように移調楽器を同じ調の楽器に変更する場合、"楽器" テキストを使用することで、再生時、新たな楽器に応じた音にできる場合があります。音符入力は通常通りで、前述のバグの影響はありません。
2つの version には異なる点があります。
version 2.0 で記譜された楽器変更を version 2.1 で開くと異なった音符として表示されるか、version 2.0 同様異なった音符として再生されます。楽器変更を削除し再入力すれば、若干の手直しを要するかもしれませんが、ほとんどの場合修正されます。
version 2.1 で記譜された楽器変更を version 2.0 で開くと、異なった音符として表示されますが、再生は全般適正に行われます。
そのテキストを右クリックし、"楽器を変更..." を選びます。
新らしい楽器を選んで OK をクリックします。
強弱記号 は音符やフレーズの音量を示す記号です。記号は、基本とアドバンス ワークスペース の強弱記号 パレット にあります:
注: 再生時の全体的な音量は、再生パネル や シンセサイザー で変更することができます
スコアに強弱記号を適用するには、次のいずれかの方法を使います:
強弱記号を追加するには、マスターパレット (Shift+F9) を使います。後の利用のためにカスタムパレット を作ることもできます。
クレッシェンドやディクレッシェンドについては、クレッシェンドとディクレッシェンド を参照ください。
強弱記号をクリックして選択し、インスペクタの "ベロシティ" の数値を調整します - 数値が大きければ大きな音、数値がちいさければ小さな音。
インスペクター を使えば、強弱記号の適用範囲を設定することができます。デフォルトでは一つの "パート" に適用される設定で、その一つの楽器の譜表全てに適用されます。その設定を "譜表" に変更すると、記号が入力された譜表にのみその強弱記号が適用されます。その設定を "段" に変更すると、その強弱記号は全ての楽器に適用されます。
基本 ワークスペース では強弱記号パレットには8つの記号があります: ppp, pp, p, mp, mf, f, ff, fff.
アドバンス・ワークスペースの強弱記号パレットには15の記号が追加されています: fp, sf, sfz, sff, sffz, sfp, sfpp, rfz, rf, fz, m, r, s, z, n.
マスターパレット の強弱記号セクションには、上記の記号全てに加え6つの記号があります: pppppp, ppppp, pppp, ffff, fffff, ffffff.
強弱記号をスコアに加えた後は、標準テキストと同じように編集することができます。テキスト編集 を参照ください。
前章ではテンポ指示に則した再生を説明しました。しかし、MuseScoreには他にも様々なテキストが使用可能です。: 歌詞, コード記号、 強弱記号、 運指, 見出し、 リハーサルマーク、さらにたくさんあります。これらはすべて、メインメニューの[追加] → [テキスト]から追加することができます。
短い汎用テキストの場合は、譜表テキストや段テキストを使用します。これら2つのテキストの違いは、それぞれ、単一譜表に属するか段全体に属するかという点です。これはパート譜の抽出の際に効果を発揮します。
スコアにテキストを元とする要素を加えるには、以下一般的な方法のいずれかを使います:
キーボードショートカット: 例えば 譜表テキスト を加えるには Ctrl+L を押すといった方法です。
メニューコマンド: [追加]→[テキスト] でテキストを元とする要素を選んで入力することができます。
ワークスペース: 音符を選択してパレットのアイコンの一つをダブルクリックする; あるいは、例えば スウィング や テンポ 等をパレットから譜表の上にドラグします。
注: (1) テキストの種類により入力の方法は異なるので、詳しくは テキスト を参照ください。(2) 一般的な目的で譜表に加える テキストボックス については、 譜表と段テキスト を参照ください。
スコアに用いるテキスト要素には、どれにも3段階の設定があります:
これがフォーマットの一番上位にあり、スコアの特定クラスのテキストのスタイルを設定します。例えばテンポ、歌詞、コード記号等々、全ての 譜表テキストには特有のテキストスタイルがあるという具合です。MuseScore では予め既定したテキストスタイルになっていますが、それをカスタマイズすることもでき、独自のものを作成することも自由です。
テキストスタイルを編集するには、次のどちらかの方法を使います:
注: テキストスタイルを変更すると、そのテキストスタイルを利用する全てのテキスト要素に影響します。
さらに詳細は テキストスタイル を参照ください。
書式設定の次の段階にあるのがこれで、_特定する1つのテキスト要素のスタイルのみに影響します。他のテキスト要素を変更することなく "その1つのテキスト要素" のプロパティを編集するには:
さらに詳細は、テキストプロパティ を参照ください。
テキスト要素で実際に文字を編集中であれば、個々の文字に、太文字、斜体、フォント、フォントサイズ、上付き文字、下付き文字など、特定のフォーマットを適用することができます。テキストを編集するには:
そのテキストをダブルクリックするか、
そのテキストを右クリックして "要素の編集" を選択するかしてから、
そのテキストをクリックし、Ctrl + E (Mac: Cmd + E) を押します。
さらに詳細は テキスト編集 を参照ください。
選択したテキスト要素の位置決めは、次の方法を使います:
テキスト 編集モード に入るには
・テキストをダブルクリックするか
・テキストを右クリックして "要素の編集” を選択するか、
・テキストをクリックして、Ctrl + E (Mac: Cmd + E) を押します。
形式と入力のオプションは画面の下の方にある テキスト・ツールバー から利用できます。
編集モードを抜けるには:
テキストの 編集モード では、次のコマンドが使えます。:
テキスト編集モードtext edit mode では、次の特定キーボードショートカットが利用できます:
Ctrl+Shift+B: フラット
Ctrl+Shift+F: フォルテ
Ctrl+Shift+H: ナチュラル
Ctrl+Shift+M: メッゾ
Ctrl+Shift+N: ニエンテ
Ctrl+Shift+R: リンフォルツァンド
Ctrl+Shift+S: スフォルツァンド
Ctrl+Shift+Z: Z
4分音符や分数とか他の特殊記号・文字をテキストに入れる場合に、特殊文字を使うことができます。
テキストツールバーのキーボードアイコン
をクリックするか、F2 (Mac: fn+F2) を押して特殊文字ダイアログを開きます。
ダイアログは「一般的な記号」「音楽記号」「ユニコード記号」の3つのタブに分かれています。「音楽記号」「ユニコード記号」は更にアルファベット順でカテゴリごとに分けられています。
特殊文字のダイアログにある文字をダブルクリックすれば、カーソルの位置に即座に追加されます。ダイアログボックスを閉めなければ他の項目を追加することができ、それを開いたままで、通常のタイピング。文字の削除、数字コードでの文字入力ができます。
注:テキスト編集モードに居なければ特殊文字ダイアログを表示することはできませんし、Mac OS X 用のMuseScoreにある同じ名のメニュー項目と混同しがちな点、ご注意ください。
ここがスコアの 全 テキスト要素に適用されるフォーマットの最高レベルにあり、タイプ毎個別に定めます。例えば、譜表テキストは特有のスタイルであり、テンポ記号、歌詞、コード記号なども同様に。テキストスタイルを編集することで、対象の全ての表示を一括して変更することができます。
テキストの スタイル を編集するには、次の方法のどちらかを使います:
* 対象のテキストを選択し、メニューバーから「スタイル」→「テキスト...」と進む。
* 対象のテキストを右クリックし、「テキストスタイル...」を選ぶ。
それにより、テキストスタイルの編集 ダイアログが表示されます。
利用できるオプションは、次のの種類に分かれています:
テキスト :
オフセット
位置合わせ
フレーム
注: 透明度はダイアログの "アルファチャンネル" で設定し、透明 0 から 不透明 255 の範囲にします。
そのテキストスタイルはスコアと一緒に保存されます。他のスコアでも利用したい場合には、しびスタイルの保存をし、他のスコアでそのスタイルを読み込むことが必要です。
加えた変更は、適用 を押し OK とすれば、作業中のスコアあるいはパート譜に適用できます。
スコアのパート譜の一つを作業中であれば、 OK する前に 全パート譜に適用 のオプションを利用すれば、他のパート譜を個別に設定する必要はありません。
個別に変更したテキストをそのスコアで定義したテキストスタイルに戻したいとか、古いバージョンのMuseScoreで行った変更を MuseScore 2 の既定テキストスタイルにしたいといった場合には、テキストをスタイルの設定にリセット のオプションを使います。
スタイルをリセットしたいテキストを選び、インスペクタ の テキストをスタイルの設定にリセットをクリックします。同じスタイルのテキスト全てを "リセット" したい場合には、まず一つを右クリックし、次に「選択」→「全ての類似した要素」を選びましょう。
テキストスタイルはそのドキュメントの他のスタイルとともに スタイルファイル として保存し他の MuseScore ファイルに読み込むことができます。スタイルの保存・読み込み を参照ください。
これはテキストフォーマットの次のレベルにあり、対象とする特定一つのテキストのスタイルについてだけ、影響を及ぼします。
特定一つの対象のプロパティを編集するには:
それにより次のダイアログが表示されます:
表示されるプロパティは上で説明した テキストスタイルの編集 ダイアログで既にお馴染みです。スタイルの設定にリセット ボタンを使えば、ドロップダウンリストの対象のスタイルを適用することができます。
全般に利用されるテキストとして、譜表テキスト と 段テキスト があります。この2つの差異は、対象が一つの譜表なのか、あるいは 段 全体なのかという点です。
パート譜の抽出 を行う際に関連があり、譜表テキストはそれが関連付けされた特定の楽器のパート譜にのみ表示され、段テキストは全てのパート譜に表示されます。加えて、空の譜表を隠す 選択をしている場合には、空の譜表に属する譜表テキストは非表示となります。段テキストは、"空の譜表を隠す" 設定には影響されません。
譜表テキストは、全般に用いられるテキストであり、スコアの特定の譜表の特定の場所に位置します。譜表テキストを加えるには、その場所の音符あるいは休符を選択してからメニューの 追加 → テキスト → 譜表テキスト と進むか、ショートカットキー Ctrl+T (Mac: ⌘+T) を使います。小さなテキストボックスが現れるので、そこにタイプします。Esc を押せば何時でもテキストボックスを終えることができ、何も入力していなくても構いません。
譜表テキストは、例えば、"Solo" や "Pizzicato" といったスコアの特定の譜表で指示をするのにも用いられます。その指示内容にもよりますが、その譜表のテキスト箇所の MIDI プレイバック に、譜表テキストを右クリックし "譜表テキストのプロパティ…" を選択することで、それに応じた指示に変更することが可能です。詳細は、譜表途中での変更 (ピッチカート、弱音器など) をご参照ください。
段テキストは、そのテキストが一つの譜表だけではなく段全体に適用したい場合に使います。これにより パート譜の抽出 時や 空の譜表を隠す 指定を行っている場合に差異を生じます。段テキストを作るには、その場所の音符あるいは休符を選択し、メニューの 追加 → テキスト → 段テキスト と進むか、キーボードショートカットの Ctrl+Shift+T (Mac: ⌘+Shift+T) を使います。小さなテキストボックスが現れるので、そこにタイプします。Esc を押せば何時でもテキストボックスを終えることができ、何も入力していなくても構いません。
コード記号 とは、音楽の和声を簡略に表したものです。(詳しくは [和音](https://ja.wikipedia.org/wiki/和音 (ウィキペディア)をご参照ください) 例:
そうするとカーソルはスコアの上に位置し、入力ができる状態になります。コード記号の入力は、通常のテキストと同じように、次のようにします:
コード記号の入力から抜けると、タイプした文字は適切な文字に自動的に切り替わります: 規定値の設定では、小文字で入力された根音は大文字に変わります (設定の変更については、下記 自動大文字 をご参照ください); "#" や "b" は適切なシャープ(♯)やフラット(♭)に変わるといった具合です。通常使っておられるフラットやシャープ記号はお使いにならないように、MuseScore では正しく認識されませんので。
コード記号の入力を終えたなら:
注: 小節をスラッシュで埋めるには、スラッシュで埋める あるいは リズミックスラッシュ表記切替 をご参照ください。
コードの入力では、次のコマンドが使えます:
コード記号で使われる省略形のほとんどが MuseScore で利用できます。:
コード記号は通常のテキストとして編集することができます。 テキスト編集 をご参照ください。
コード記号を含む小節に対してメニューから 移調 を適用する場合には、コード記号も自動的に移調されるのが規定値です。もしそうしたくないのであれば、表示されるダイアログのオプションにある [コード記号の移調] のチェックを外してください。
コード記号 の表示の調整には、次の方法を用います:
そうするとテキストスタイルの編集 のダイアログが表示され、テキストのプロパティを変更できます。
コード記号 のフォーマットのオプションは、[スタイル] → [一般...] → [コード記号、フレットボードダイアグラム ]にあります。編集可能なプロパティは次の表題の下に表示されます。
標準、ジャズ、カスタムの3つのオプションがあります。ラジオボタンを使って、どれかを選びます。
標準で、MuseScore はコード記号に文字名を使います。 他の名付け方を使う地域のユーザーの為、MuseScore は次の方式を提供しています。:
MuseScore は、標準で、入力が大文字小文字のいずれであっても、音符名の全てを自動的に大文字とします。ですが、自動大文字で他の設定を選ぶこともできます。
また自動的に大文字とする機能を全てオフにすることもでき、その場合、音符名は単に入力した通りになります。
注: ここに記載した設定に加え、 テキストスタイル ダイアログでの設定がコード記号のディフォルト位置を決定しています。
カポの位置のフレット番号を入力すると、そのスコアの全てのコードの代替コードが括弧書きで表示されます。
色々な楽器で用いられる運指の記号は、アドバンスワークスペースの運指 パレット にあります。
鍵盤楽器の楽譜では、左右の手の指を表すのに数字の 1-5 を使います。ギターの楽譜では数字の 0-4 を使って左手の運指を表し(時に T は親指として使われることも)、右手の運指は p, i, m, a, c で、○に囲んだ数字で弦番号を表します。おしまいにある5つの記号は古楽でのリュートの運指に使われます。
キーボード では左右の手の指を数字の 1–5 で表します。fingering positioner プラグイン を使うとピアノやキーボードの恩師をより良く入力できるでしょう。
ギター では左手の指を数字の 0–4 で表します(親指を表すのに T が使われることもあります)。右手の指には文字の p, i, m, a, c を使います。丸で囲んだ数字は弦を表します。
パレットの最後5つの記号は、リュート の運指を古楽的に表すものです。
注: タブ譜に運指の表示をするには、タブ譜の空白部を右クリックし、譜表プロパティ...→高度なスタイルのプロパティ と進み、"フィンガリングの表示" にチェックを入れます。
次のいずれかの方法を使います:
複数の運指記号の位置を変えるには:
_
1. それらの運指記号を 選択 し、
2. インスペクター で水平と垂直のオフセットを調整する。
注: 上に記載した fingering positioner プラグインを使えば、ピアノの運指のレイアウトがより良くなるでしょう。
記号を既定位置に戻すには、それを選択して Ctrl+R を押します。
運指はテキスト型の記号ですから、他のテキストと同じように 編集 することができます。記号を右クリックすれば各種のオプションが表示されます。
スコアに歌詞を加えるには:
歌詞の例
歌詞は通常のテキストとして編集可能です。ですが、次の文字を入力するには、特別なキーボードショートカットが求められます:
メリスマ とは、一つの音節・語を二つ以上の音符に当てることをいいます。その音節からメリスマの最後の音符までの下線で示されます。下線を加えるには、音節の終わりにカーソルを位置させ、メリスマの音符毎に Shift+_ を押します。次の例を御参照ください。
この歌詞は次の手順で入力されています:
1. 文字 s o u l とコンマををタイプし、
2. その語の終わりで、Shift+___ を押します。
3. 文字 T o をタイプした後、Esc を押します。
語の最後ではない音節を伸ばすには、 -, を複数追加すれば一つだけが表示され、前述の例と同じように、その音節は最初の音符に正しく位置付けられます。
二つの音節を一つの音符の下で続けるには、"歌詞スラー" あるいは "シナレファ" とも言われるエリジョンスラーを使います。
この例にある歌詞テキストを作るには、テキスト"te"の音節で始めます:
歌詞の行の上下余白と高さは、スコア全体として設定できます。
1. メニューの [スタイル] → [一般...] → [ページ] を選びます。
2. "歌詞の上余白" "歌詞の下余白"、"歌詞の行高" のプロパティを調整します。(一般: ページ: 歌詞の余白 をご参照ください)
歌詞の特定の行の調整は:
(version 2.0.3 以降であれば) 全部の歌詞をクリップボードにコピーすることができ:
歌詞をテキストファイルからスコアにコピーアンドペーストするには:
リハーサルマーク 次のように使われます。
リハーサルマーク には文字や数字、その組み合わせが多く使われます。A, B, C, や 1, 2, 3... といった一連の文字や数字で表されたり、小節番号を含んだりすることもあります。(小節番号より大きく、太文字だったり、丸や四角で囲んだりします。)
リハーサルマークは (i) 一連に自動的に、あるいは(ii) 自由に手動で、加えることが可能です。
手動でレハーサルマークを加えるには:
自動でレハーサルマークを加えるには、次のいずれかの方法を使います:
自動で加えるリハーサルマークは、まず "A," 2つ目が "B," 3つ目は "C," という具合になっています。小文字、数字や小節番号など異なる形式にしたい場合には、2つ目を加える前に最初のリハーサルマークを変更します。それに続くリハーサルマークは前のマークの形式に順じて加えられます。
既に入力されている2つの文字型リハーサルマークの間にパレットからリハーサルマークを加えた場合、"1" が加えられたリハーサルマークとなり、: 例えば、文字 "C" と "D" の間であれば "C1" という具合です。類似に、既に入力されている2つの数字型リハーサルマークの間にパレットからリハーサルマークを加えた場合、"A" が加えられたリハーサルマークとなり、: 例えば、数字 "3" と "4" の間であれば "3A" という具合です。後刻、リハーサルマークを自動で再順列することができます。→下記 を参照ください。
小節番号に基づいて作成するには、2つ目を加える前に1つ目を小節番号と同じに修正します。 (もし実際の小節番号とは異なる数値をリハーサルマークとした場合、それに続くリハーサルマークは単なる数字の連続として取り扱われます。)
何らかの理由でリハーサルマークの順番が狂った場合、MuseScore では自動で再順列させることができます。次の方法を使います:
リハーサルマークを新たな形式 (小文字/大文字/数字/小節番号選定) にしたい場合には、再順列を行う前に、対象範囲にある最初のリハーサルマークを変更しておきます。
再順列 したい対象範囲の小節を選択します。(選択しない場合には、全ての小節が選択されたものとして取り扱われます)
メニューを 「編集」→「ツール」→「リハーサルマークを並べ直す」と進みます。
MuseScore は、選択範囲の 最初のリハーサルマーク に従って自動的に修正を行います。次の順列が適用可能です。:
特定のリハーサルマークに行くには、Ctrl+F (Mac: Cmd+F) を押して 移動先の小節番号 バーを表示し、リハーサルマークの名前を入力します。この機能では、検索対象となるリハーサルマークの最初の1文字は 文字 でなくてはなりません。: 続く文字は文字でも数字でもかまいません。version 2.1 から、最初を "r" とした後、リハーサルマークを入力します。
注: 移動先の小節番号 バーに入力した文字が全て数字であれば、小節番号での検索が求められていとして取り扱われます。検索とナビゲーション: 検索 を参照ください。
リハーサルマークは システムテキスト の一つです。スコア上にも各 パート 譜上にも表示されます。リハーサルマークの前後で小節休符は自動停止となります。
デフォルト設定では、リハーサルマークは大きなフォントサイズで太文字、角の取れた枠で囲まれています。これら外観は、リハーサルマークの テキストスタイル でスコア全体に変更することができます。
スコアに対するレイアウトとフォーマットのオプションは、主に レイアウト と スタイル のメニューから利用できます。
このセクションではスコアのレイアウトに関連する 主 なコマンドとダイアログを記載します。フォーマットの他のオプションは、下の レイアウトメニュー や スタイルメニュー に記載しています。(テキストについては、テキストスタイルとプロパティ をご参照ください。)
レイアウト メニューから:
ページの設定: ページのサイズ、ページ余白やスケールなど、スコアの全体の大きさを調整します。
間隔を広くする/間隔を狭くする: 選択した小節を広げたり狭めたりして、スコア上の間隔を調整します。
スタイル メニューから:
スコア スタイル: フォント、長休符の表示、空の譜表の非表示など、スコア全般に係る詳細を設定します。
ページ スタイル: 譜表や段の間隔、歌詞の余白といった全体の設定を設定
小節 スタイル: 段当たりの小節数決定の主要因となる小節幅の設定
サイズ: 小音符、装飾音符、小譜表と小音部記号のサイズの規定値を設定
他のコマンド:
「譜表の折り返し」の追加/削除: 一段当たりの小節数を設定
区切りとスペーサー: 段、ページ、セクションの区切りを加える。特定の段や譜表により大きなスペースを加えることもできます。
ページの設定 を参照ください。
リセット コマンドは、選択したスコアの要素全てを規定位置に戻します。また音符については符幹・連桁の方向を元に戻します。これを行うには:
選択した範囲の小節で、音符の水平間隔を増減します。これを行うには:
Measure Properties: 小節幅の伸縮 も参照ください。より細やかな伸縮が設定できるでしょう。
伸縮状態を規定値の 1 sp にリセットするには:
連桁をその個所の拍子に定義された方法に戻すには:
連桁 もご参照ください。
version 2.1 から、音符の タイ、音価、連桁 を修正して拍子に応じたグループ化を最大限に行うことができるようになりました。例えば:
操作前:
操作後:
タイで繋がった音符が付点音符と同じ長さであれば、2つの条件の下で付点音符に変更されます。
(i) タイで繋がった音符のグループでは付点となるのは最後の音符のみ
(ii) 連桁の全ての音符が同じ長さである場合を除き、付点音符は連桁を超えて広がることはない
複付点の音符はこれらの方法に従って再グループ化されます。
適用するには:
注: 試験的な機能であり、確認されたバグがあります。アーティキュレーションと装飾音符は削除され、時に音高が変わります。縦線を超えるタイは UNDO 時に失われます。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[スコア]
このダイアログでは、音楽記号フォント、長休符の表示、空の譜表の表示・非表示、スウィング再生など、スコア全体に関するプロパティを設定します。
開くにはメニューから [スタイル]→[一般...]→[ページ] を選びます。
このダイアログで設定するのは、段・譜表・歌詞と垂直フレームの上下の間隔、スコア全体の指定に対する楽譜各ページの上下の余白です。調号、拍子記号、音部記号を表示を調整することもできます。
注: 上記の間隔を特定の譜表でのみ変更するには 譜表の上の追加の間隔 (譜表プロパティ) を参照ください。
次の箱をチェックすると、慣例の記号が段の最後に表示されます:
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[ヘッダ、フッタ、番号]
スコアのメタタグ (スコア情報 を参照) の内容やページ番号をスコアのヘッダーやフッターに表示することができます。リンクしたパート譜があるスコアにヘッダやフッタを作成するには、スコアが現在作業中のタブであることを確かめます。個別のパート譜にヘッダーやフッタを作成するには、そのパート譜が現在作業中のタブであることが必要です。
ヘッダやフッタのテキスト領域にマウスをあてがうと、マクロのリストが、その意味と既存のメタタグとその内容とともに表示されます。
例えばページ番号を奇数ページでは右に、偶数ページでは左にといった具合に、ヘッダとフッタを偶数と奇数ページに分けて編集することができます。
また、小節番号をどういった頻度で表示するかを編集できます。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[段]
ここでできるのは:
括弧 も参照ください。
詳細は スタイル 一般: 小節 を参照ください。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[縦線]
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[音符]
スコアから音符を右クリックし "スタイル..." を選ぶとこの頁に直接アクセスすることができます。ここでは音符に関する間隔や太さのオブジェクト (符幹、加線、臨時記号、付点) が調整可能です。これらを変更することは稀でしょう。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[音部記号]
タブ譜の記号を標準とセリフ体から選択できます。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[アルペジオ]
次のアルペジオ記号の太さ、間隔、鍵の大きさの変更はここで行います:
これらのプロパティを変更することは稀でしょう。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[連桁]
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[スラー/タイ]
メニュー: スタイル→一般...→サイズ
小音符、装飾音符、それに小譜表と小音部記号を設定します。これらを変更することは稀でしょう。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[クレッシェンド、反復記号、8va]
この ボタンを使えば、設定は元に戻ります。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[ペダル、トリル]
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[コード記号、フレットボードダイアグラム]
このセクションで コード記号 と フレットボードダイアグラム のフォーマットと位置を調整することができます。
表示: 標準、ジャズ、ユーザー定義のどれを初期値とするかを選択します。
音符のスペル: 音符のスペルの方式と、コードを大文字あるいは小文字にするかを選択します。
配置:
カポ: カポタストの位置を入力すると、その位置での代替コード名がスコア全体に渡り括弧書きで表示されます。
フレットボードダイアグラム:
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[数字付低音]
数字付低音のフォント、スタイル、位置のオプションです。
数字付き低音 も参照ください。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[アーティキュレーション、装飾記号]
音符や譜表に対するアーティキュレーションの位置を設定します。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[臨時記号]
"調号を変更した場合のナチュラルの配置" のオプションです。
メニューから開くには: [スタイル]→[一般...]→[連符]
適用 ボタンで、ウィンドウを閉じることなく変更の結果を見ることができます。OK はそのスコアに加える変更を保存し、ウィンドウを閉じます。
あるパート譜のタブでレイアウトやフォーマットを変更している場合、(レイアウト→ページ設定... あるいは スタイル→一般...) の全要素に適用 ボタンを押せば、行った変更の全てを全パート譜に一挙に適用できます。
スタイルの保存/スタイルの読み込み の機能を使えば、一つのスコアの一般設定、テキストスタイル、ページ設定) の全てをから他のスコアに持ち込むことができます。
カスタマイズしたスタイルを 保存 するには:
*.mss
となります。注: スコアやパート譜の好みのスタイルは MuseScore の環境設定のスコア セクションに保存することもできます。
カスタマイズしたスタイルを 読み込み するには:
そのスコアの既存のスタイルは全て自動的に修正されます。
スタイル → 一般 → 小節 で、小節の中の各要素の間隔を調整することができます。
小節スタイル のプロパティ (上図参照) に変更を加えると、MuseScore は各小節のそれら要素間の相対的間隔を最もふさわしくなるようにします。音符・休符に付随するフィンガリング、強弱記号、線などの "要素" も正しく再配置されます。
小節の幅と音符間隔に関連する設定は全て "最小値" です。要すれば、指定されている ページ余白 が維持されるよう、小節幅は自動的に伸長されます。
下に表したパラメータは全て、sp と略称される 譜表スペース を基本の単位として使います。詳細は ページ設定: 譜表スペース/スケーリング を参照ください。
小節の最小幅
小節の水平長さの最小値を設定します。例えば全音符や小節休符だけといったような小節の内容がごく少ない場合、小節の長さはこの最小値まで縮まります。
スペース(1=狭い)
音符や休符の後ろのスペースを縮め、伸ばします。この設定は、音符間だけではなく最後の音符とその後の縦線との距離にも影響します。小節の始まりの縦線と最初の音符や休符の距離については、次の 縦線と音符の距離 をご参照ください。
注:(レイアウト→間隔を広くする、間隔を狭くする) での個別の小節の 伸長 変更は、スコア全体の スペース設定 に応じた算定の後に計算されます。
縦線と音符の距離
小節の初めの縦線とその小節の最初の音符か休符までの距離を設定します。縦線ではなく音部記号で始まる段の最初の小節については、下の 音部記号/調号の右余白 を使います。
次の2つのオプションは、縦線とその小節の最初の音符間に特定の要素がある場合には、縦線と音符の距離 の設定に関わらず用いられます。
縦線と装飾音符の距離
縦線とその小節の最初の音符の前に位置する装飾音符との距離を設定します。
縦線と臨時記号の距離
縦線とその小節の最初の音符の前に位置する臨時記号との距離を設定します。
音符と縦線の距離
(記載内容準備中)
最小音符間隔
各音符の後ろに許容される最小のスペースを設定します。(他の要因によって、より大きなスペースが許容される場合もあります。)
音部記号の左余白
各段の初めと音部記号の間の距離を設定します。(必要となることは稀でしょう。〉
調号の左余白
調号とそれに先立つ音部記号との間の距離を設定します。
拍子記号の左余白
拍子記号とそれに先立つ調号や音部記号との間の距離を設定します。
音部記号/調号の右余白
音部記号や調号などの各段の最初に位置する記号とその段の最初の音符か休符との間の距離を設定します。(注:オプションには名称がありませんが、調号がある場合には、それもスペース開始の対象です。)
音部記号と縦線の距離
縦線とそれに先立って変更となる調号との間の距離を設定します。
長休符の余白
長休符 とその前後の縦線との間の距離を設定します。
譜線の太さ
譜表の線の太さを設定するもので、印刷での視認をより両行にするべく、譜線を太く濃くすることができます。
ページの設定 で、ページサイズ、 印刷領域 と スケールといったスコア全体の在り様を調整することができます。 スタイル→一般... と並び、MuseScore のレイアウト関連の主要なツールです。
ページの設定 ダイアログを開くには、メニューの レイアウト → ページの設定.... を選びます。
ここで用紙の形式を、例えばレターサイズやA4などの標準から選ぶか、あるいは高さと幅を mm や inch をラジオボタンでどちらかを選んで指定します。初期設定のページの大きさはあなたの国指定により異なり、日本では A4 が標準です。
楽譜を 横方向 か ポートレイト(縦) にするかもラジオボタンで選べます。2.1 より前のバージョンでは 横方向 のチェックを外すと ポートレイト(縦) に設定です。両面印刷 を選べば本のようにページの左右の余白が偶数・奇数ページで反転する設定になります。下記 参照。
偶数ページの余白 と 奇数ページの余白 で印刷領域を指定できます。楽譜の周囲の余白を変えることに付随し、例えばヘッダーとフッターの位置といったものは、その余白を基に算定されます。
"ページサイズ”の下の方にある "両面印刷" を指定すると、奇数・偶数ページに異なった余白を設定できます。そうでなければ、単一の余白設定が全ページに適用されます。
印刷をすることなく画面上でスコアのページ余白を表示するには、表示 → ページ余白の表示 と進みます。
スケール のプロパティでスコアのサイズを増減できます。
MuseScore では例えば符頭、符幹、臨時記号や音部記号などスコアの要素の大きさを、譜表のスペース (省略記号 sp) と呼ぶ尺度で規定しています。1 スペース (1sp) は、譜表の2本の線の間の距離、あるいは 5 線の幅の4分の1 です。
スケール で "譜表のスペース" を変更すると、スコアの全ての要素がそれに順じ、適切な相対関係を維持します。その例外は テキスト で、"スケール" に関係なく絶対値として設定されます。
注: スケーリングを変更しても、1ページ当たりの段数が即座に変わるわけではありません。段の間隔は、スタイル → 一般... → ページ にある "最小段間隔" と "最大段間隔" に制限されるためです。
そのスコアの最初のページのページ番号を設定します。1 より小さいページ番号は表示/印刷されません。例えば "最初のページ番号" を -1 とすると、第1ページ (ページ番号 -1)と第 2 ページ (ページ番号 0) にはページ番号は表示されず、第 3 ページにはページ番号 1 が表示されます。
全要素に適用 ボタンは、メインスコアではなく 1 つの パート譜 を変更した場合に利用できます (詳細は パート譜の抽出 を参照)。1つのパート譜でページ設定を変更し、他全てのパート譜を同じ設定にしたい場合にこのボタンを使えば、全パート譜を一度に変更できます。
アドバンス ワークスペース の 区切りとスペーサー パレット には次に示す記号があり、そのいずれも印刷されない記号です。
最初の3つは 区切り という名称であり、青色の上・下矢印は スペーサー と呼ばれます。
区切り は小節 あるいは フレーム に適用でき、次の3つの種類があります:
1つもしくは複数の 小節 に区切りを加えるには、次の方法のどれかを使います:
譜表の折り返しとページ区切りについてはキーボードショートカットによる方法もあり:
譜表の折り返し を加えるには:
ページ区切り を加えるには:
フレーム に対して区切りを加えるには、次のどちらかの方法を使います:
注: (1) 青色の区切り記号は画面上では見えますが、印刷では表示されません。(2) スコア 全体 あるいは 一部 に譜表の折り返しを加える(削除する)方法については、「譜表の折り返し」の追加/削除 をご参照ください。(3) To split a measure, see 小節の操作:分割と結合 をご参照ください。
区切りの位置を変えるには:
次の方法で行います:
参考: 「譜表の折り返し」の追加/削除
セクション区切り は、その名が示す通り、同じスコアの中で別のセクションを作成するために使います。譜表の折り返し と同じように、次の小節あるいはフレームを新たな段で始めることになり、必要なら、ページ区切り を併用することもできます。セクション区切りは、例えば、楽章を分ける場合に利用できます。
スコアの中で、各セクションはそれぞれ独立した小節番号で始まります。初期設定では小節番号は1から始まりますが第1小節の番号は画面表示されないようになっており、 小節のプロパティ の画面でその設定を変えることができます。そこでは小節番号に関する他の要素も設定できます。
新しいセクションの最初で拍子記号あるいは調号を変えても、前節最後の小節の終わりに "慣例の記号" は表示されません。次の例を参照ください。
スコアを再生する際、プログラムはセクション間に短いポーズを加えます。また、一つのセクションで最初の反復終了の縦線に達すると、再生カーソルはそのセクションンの最初にに戻ります。反復開始の縦線の設定は任意です。
セクション区切りを右クリックし セクション区切りプロパティ... を選択すると次の設定ができます:
スペーサー は上や下矢印に似た青色の表示で、上下の段との間により大きな間隔を設けることができます(フレームには適用できません)。
次の方法を使います:
スクリーン上スペーサー記号は青く表示されますが、印刷では表示されません。
注: スペーサーは 局所的 な調整だけを目的にしています。スコア全体 に渡って譜表間のスペースを調整するには、スタイル → 一般... → 頁 を使います。
スペーサー の高さを調節するには、次のいずれかの方法を使います:
フレーム は、スコアに空白の領域を作ったり、テキストや図を入れたりする四角い入れ物です。次の3つのタイプがあります。:
水平フレーム は段に区切りを作るために使います。例えば:
フレームの作成 を参照ください。
次のどちらかの方法で行います:
注: (1) [左外側余白] と [右外側余白] は現在 (ver. 2.x) 使っていません。
(2) 水平フレームの右側のハンドルを左端を超えてドラグすることで幅を負の数値で作ることができますが、標準の仕様を超えることになり、元に戻すことはできません。
テキストを加えるには:
* そのフレームを右クリックし、[追加]→[テキスト] を選びます。
イメージを加えるには:
* そのフレームを右クリックし、[追加]→[画像] を選びます。
垂直フレームは段の上に挿入したり、最後の段の次に追加することができます。そこに複数のテキスト要素やイメージを入れることができます。高さは調節ができ、幅は団の幅と同じになります。
次の例のように利用できます:
下の フレームの作成 をご参照ください。
次のどちらかの方法を使います:
垂直フレームを選択すると、そのプロパティをインスペクタで調整することができます:
上外側余白: フレームとその上側の要素との間隔(現在、負の数値はサポートされていません)
下外側余白: フレームとその下側の要素との間隔(負の数値の入力が可能です。)
高さ: フレームの高さ
左余白: テキストオブジェクトの左の揃えを右に移動
右余白: テキストオブジェクトの右の揃えを左に移動
上余白: テキストオブジェクトの上の揃えを下に移動(スタイル→一般...→ページ もご参照ください)
下余白: テキストオブジェクトの下の揃えを上に移動(スタイル→一般...→ページ もご参照ください)
テキストを加えるには:
* そのフレームを右クリックし、[追加]→[テキスト/タイトル/サブタイトル/作曲者/作詞者] を選びます。
イメージを加えるには:
* そのフレームを右クリックし、[追加]→[画像] を選びます。
To add text:
一つのフレームの中にはいくつでもオブジェクトを作成できます。それぞれの位置はそれぞれをドラグしたり、詳細な調整にはインスペクタのオフセット値を使います。テキスト要素の編集については、テキスト編集 や テキストスタイルとプロパティ をご参照ください。
水平フレーム は自動的に左揃えとなり、その垂直フレームの全体を占めます。右揃えにするには:
スコアを新たに作成するとその最初に垂直フレームが自動作成され、ニュースコア・ウィザード の第1ページに記載されているように、タイトル、サブタイトル、作曲者、作詞者などを記載できるようになっています。
もし頭の位置に垂直フレームがないのであれば、次のように作ります:
テキストフレームは垂直フレームと同じ見えますがテキスト入力に特化しています。1つのフレームに入力できるのは1つのテキスト要素のみです。高さは内容に応じて自動的に伸びるので、高さを調節するハンドルはありません。
テキストフレームは次の例のように使います:
下の フレームの作成 をご参照ください。
テキストフレームを選択すると、インスペクタで各プロパティを調整することができます:
上外側余白: フレームとその上側の要素との距離 (現在、負の数値はサポートされていません)
下外側余白: フレームとその下側の要素との距離 (負の数値の入力が可能です)
高さ: テキストフレームには適用がありません。
左余白: テキストオブジェクトの左の揃えを右に移動
右余白: テキストオブジェクトの右の揃えを左に移動
上余白: テキストオブジェクトの上の揃えを下に移動
下余白: テキストオブジェクトの下の揃えを上に移動
次のどちらかの方法で行います:
フレームを選択し、 Del キーを押します。
小節に対するのと同様、譜表・ページ・セクション 区切り をフレームにも適用できます。次のどちらかの方法を使います:
スコアを描くのに イメージ(画像) を使ったり、標準 パレット には無い記号を加えることができます。MuseScore は次のフォーマットをサポートしています:
イメージを加えるには、次のどちらかの方法を使います:
イメージの幅や高さを編集するには、それをダブルクリックし、示されたハンドルをドラグします。幅か高さだけを調整したい場合には、インスペクタ の "縦横比固定" のチェックを外します。
イメージの位置の調整は、それをドラグします。
MuseScore の イメージキャプチャ は、表示されているスコアのどんな部分でもイメージとして保存できるように用意されています。PNG、PDF、SVG フォーマットに対応しています。
名前を付けて保存 (プリントモード). 印刷したのと同じようにイメージを保存します。例
名前を付けて保存 (スクリーンショットモード). 区切り記号など印刷では表示されない要素を含んだ実際のスクリーンイメージを保存します。例
保存形式は PNG (デフォルトです)、SVG、PDF が選べます。
選択枠の上で右クリックすると、イメージキャプチャ メニューが開きます。
要素を選んでドラグする際:
スナップ・ツー・グリッド は、きっちりとした位置決めに役立つように一定間隔で要素をドラグする機能です。
]
スナップ・ツー・グリッドをするには、要素を選択し、インスペクター の2水平位置、垂直位置オフセットの右にあるグリッドボタンを押します。これで、グリッドスペース (規定値は 0.5 sp 単位でドラグできます。
グリッドスペース を変更するには:
インスペクターのスナップ・ツー・グリッドボタンのどちらかを右クリックし、表示されるメニューで グリッドの設定 を選び、
水平と垂直のグリッドスペースを設定します。分数で設定する点にご留意ください。
MuseScore は MIDI ファイル (.mid/.midi/.kar) をインポートし、楽譜に変換することができます。インポートするには、標準の 開く コマンドを使います。
最初の段階ではプログラムはデフォルト設定を使って MIDI ファイルを記譜します。画面の下に MIDI インポートパネル が現れトラック(音符のあるトラックに限ります)を一覧にし、トラック毎に利用可能な操作を表示します。これらの設定をトラック単位で変更しデータを再インポートすることができます。一番上の “適用” ボタンで変更を即座に有効にできます。 "キャンセル" ボタンは、保存していない変更を直ちに取り消します。
Shift+Wheel あるいは Ctrl+Wheel を使ってトラックオプションを水平スクロールできます。; 垂直スクロールに Shift や Ctrl は要りません。
複数のトラックがある場合には、最上部にもう一つのトラックが追加され、全トラックを一度に選択することができます。
パネル内で、インポートするトラックを選び、その順番を入れ替えることができます。また、(音、譜表名や歌詞があるのであれば) メタ情報が表示されます。歌詞の欄があれば歌詞のトラックが含まれていることを示していて、クリックすると利用可能なドロップダウンリストを使って、別のトラックに割り当てることができます。
(右欄での) 操作は "名前"-"値" と一対です。それぞれの値はクリックして変えられます。それは集合体 (選択項目にリストされる) だったりチェックボックスだったりします。選択できるオプションは、音トラックあるいはドラムトラックといったタイプによってトラック毎に変化します。
複数のファイルを開いている場合、どのファイルが見えていても、それに応じて MIDI インポートパネルは関連情報を更新します。MIDI インポートパネルが要らなくなったら、左上角の x ボタンをクリックして閉じます。パネルを閉じた直後に現れる ”MIDIインポートパネルを表示する" ボタンをクリックすると、パネルは再び現れます。
アルバムマネージャは複数のスコアを一覧表として用意し、その一覧表をアルバムファイル ("*.album") として保存することができ、全てのスコアを連続したページ番号で一挙に印刷したり、複数のスコアを新しく一つの MSCZ スコアに結合することもできます。練習帳を準備したり、複数の楽章のオーケストラ譜をつないだりする際に、理想的です。
アルバムマネージャーを開くには、 ファイル → アルバム… と進みます。
新しくアルバムを作成するには、 新規 ボタンを押し、 上部にある "アルバム名:" のボックスにタイトルを記入します。
スコアをアルバムに追加するには、 スコアの追加 をクリックします。ファイル選択のダイアログが現れるので、収録しているファイルから1つあるいは複数のスコアを選び、開く をクリックします。
追加したスコアがアルバムマネージャーの一覧表に表示されます。 並び順を変えるには、変えたいスコアを選択し ↑ や ↓ のボタンをクリックします。
以前作成したアルバムは、アルバムマネージャーで 読み込み ボタンをクリックして開きます。ファイル選択のダイアログが表示されるので、収録しているファイルから .album のファイルを読み込みます。
アルバムの印刷は単一の書類と類似で、印刷 をクリックします。アルバムマネージャーに読み込まれたスコアは、その並び順に連続したページ番号で印刷されます。 レイアウト → ページ設定... での ”最初のページ番号” に関わらず、順にページ番号が付されます。 アルバムは一回の印刷として実行され、両面印刷も設定通りに機能します。
複数のスコアを一つの .mscz ファイルに結合するには、 スコアの結合 をクリックします。スコアは並び順に従って結合された一つのスコアとなります。 各スコアの最後の小節には 譜表の折り返し と セクション区切り が (もしないのであれば) 加えられ、各々のスコアに フレーム が加えられます。
一番目のスコアのスタイル設定の全てが用いられ、続くスコアでの異なるスタイル設定は無視されます。
スコアの結合が正しく機能するには、全てのスコアは同じパート数と譜表数でなくてはならず、同じ楽器が同じ順になっているのが理想です。楽器全部の数は同じだが、種類が同じではないとか並び順が違うといった場合には、最初のスコアの楽器名がその後のスコアにも適用されます。最初のスコアより楽器の数が少ない場合、空の譜表で埋められます。最初のスコアには無いパートや譜表は、結合後のスコアでは失われています。
閉じる ボタンをクリックすると、そのアルバムjを .album ファイルとして保存するように促されます。このファイルは スコアの結合; とは違って単にスコアの一覧表が入っています。 アルバムファイルをアルバムマネージャーに読み込む方法は、上 に記載した通りです。
スコアを作成時に数種のメタタグが自動的に生成され、その後更に作られます。これらはスコアのヘッダ/フッタに利用されることもあります。ヘッダーやフッターで利用できるものもあります-[下記]ご参照
ファイル → スコアのプロパティ... (2.0.3 より前のバージョンでは ファイル → 情報) で現在のメタタグが表示されます。
どのスコアのスコアプロパティにも以下のメタタグのフィールドが用意されています。スコア作成時に自動的に盛り込まれるものがあり、その他は特に変更されなければ空のままです。次の一覧の最初の4つはユーザーが変更するものではなく、ヘッダーやフッターには利用できず、本質的にメタタグではありません。
パート譜 には各々に次のメタタグがあり、パート譜作成時に作られ記入されます。:
パート譜がリンクされているスコアのメタタグを変更するには、そのスコアで現在作業中であることを確かめてください。個別パート譜のメタタグの変更には、そのパート譜で現在作業中であることが必要です。
ファイル → スコアのプロパティ... と進み、メタタグの現在のテキストを変更するか、空のフィールドに記載します。
パート譜がリンクされたスコアにメタタグを追加するには、そのスコアで現在作業中であることを確かめてください。個別パート譜にメタタグを追加するには、そのパート譜で現在作業中であることが必要です。
ファイル → スコアのプロパティ... → 新規 2.0.3 より前のバージョンでは ファイル → 情報) と進みます。
新しいメタタグの名前を入力し、 OK (あるいは キャンセル) をクリックします。メタタグがタグリストに追加されます。その後、そのタグに内容を記入できるようになります。
メタタグの内容をスコアのヘッダ・フッタに表示することができます。スコアのヘッダ・フッタを作成するには、そのスコアが現在作業状態であることを確かめてください。個別パート譜のメタタグの変更には、そのパート譜が現在作業状態であることが必要です。
スタイル → 一般... と進んで "スタイルの編集" ウィンドウを開き、左側のサイドバーから ヘッダ、フッタ、番号 を選びます。
ヘッダ・フッタテキストの所を動き回っていると、現在のメタタグとその内容に加え、マクロのリストが表示されて意味するところが示されます。
ヘッダ・フッタを作成するボックスでは、 $:タグ名: としてタグを使うことができます。
適用 をクリックするとヘッダ・フッタがスコアでどのように見えるかを確かめられます。 OK をクリックしてスコアあるいは作業中のパート譜にヘッダ・フッタを割り当てます。もしパート譜の一つで作業中、 全パート譜に適用 をクリックし、更に OK をクリックしてダイアログを抜けるとその指定通りとなります。 キャンセル ボタンで、変更を適用することなく終えることができます。
役に立つツールが 編集 → ツール にあります。
このツールは、 譜表の折り返し をスコア全体、あるいはその一部に加えたり削除したりします。:
編集 → ツール → 「譜表の折り返し」の追加/削除 と進むと、次のダイアログが表示されます。
次のオプションのいずれかを選びます:
パートに分解 のコマンドは、一つの譜表の選択範囲にある和音を、それを構成する各音符に分解します。一番高い音はその「元となる譜表」に残り、それ以外の音符は下に続く譜表に移動します。パートに分解は第1声部についてだけ有効です。
注: この機能は、対象となる範囲が一つの 声部 のみである場合に利用することを前提としています。2 つ以上の声部からなる場合には、選択フィルター を使って各声部をカット・アンド・ペーストし、他の譜表に移動しておいてください。
スコアの一セクションをパートに分解するには:
* 「元の譜表」の中の小節の範囲を 選択 する: それにより、十分な譜表があれば、すべての音符が分解される。
* 「元の譜表」の中の小節の範囲を 選択 し、それに続く1つ以上の分解先譜表に広げる。これにより、展開する音符の数を、選択した譜表の数に限定する。
4. 編集 → ツール → パートに分解 と進める。
注: (1) 和音の音符の数が選択した譜表の数を超える場合、MuseScore は一番下の音符を切り捨てます。(2) 和音の音符の数が選択した譜表の数より少ない場合、すべての譜表に音符が配置されるよう音符が複製される。(3) 分解先の譜表に既に入力がなされている場合、上書きされる。(4) 小節の部分のみが選択されている場合、その小節全体が選択されたものとしてパートの分解が行われる。
1つのパートに集結 のコマンドは、パートに分解と全く逆に働きます。
注: 一番上の譜表のリズムがテンプレートとなるため、その下の譜表が同じリズムで記譜されている場合に、1つのパートに集結が一番良く働きます。
下に続く譜表の声部 1 の音符が、選択範囲の一番上の譜表にコピーされます。
その譜表の選択された音符が全て第1声部として表示される。
このコマンドは、一拍に一つのスラッシュで選択範囲を埋めます。通常(空)の小節は、声部 1 にスラッシュが加えられます。
選択範囲の小節に既に音符が記譜されている場合にこのコマンドを使うと、次の空の声部にスラッシュを入力します。4 つの声部の全てに音符がある場合には、声部 1 にスラッシュが入力され、既存の音符に置き換わります。声部 1 と 2 では、スラッシュは譜表の真ん中の線を中心とし、声部 3 と 4 では譜表の上あるいは下に小さく表示されます。スラッシュは移調や再生しないように設定されています。
このコマンドは、選択した音符を、通常の音符と、符頭がスラッシュで移調や再生しないように設定されたリズミックスラッシュの記譜との間で、切り替えします。声部1と2でのリズミックスラッシュ記譜は、譜表の真ん中の線が中心となります。
声部 3 あるいは 4 の音符は譜表の上あるいは下に位置し、また ( "アクセント" 記載としても知られる) 小さい記載となります。 このコマンドを実行する前に 選択フィルター を使って声部 1 と 2 を排除すると、声部 3 と 4 の音符だけを対象にできるので、便利かも知れません。
パーカッション譜では、声部 3 と 4 の音符は小さなスラッシュに変換されるのではなく、譜表の上か下に小さな音符として表示されます。
リハーサルマーク をテキストパレットから加える場合、あなたが最初のリハーサルマークを文字としたか数字としたかによって、自動的に文字あるは数字順にラベル付けされてゆきます。でも、メニューコマンドの 編集 → ツール → リハーサルマークを並べ直す を使えば、例えば文字から数字へとか、コピー・アンド・ペーストの使用でごちゃ混ぜになったのを正しい順に治すことができます。対象とする小節を選択してから、このコマンドを適用してください。
MuseScore は、選択範囲内で最初のリハーサルマークに基づいて順番を検知し、それに従って選択範囲の全てのリハーサルマークを変更します。
順番は:
* a, b, c,
* A, B, C,
* 単純な数字順 - 1, 2, 3,
* 小節番号に対応した数字順
このコマンドは MuseScore 2.0.3 以降で利用でき、スコアの歌詞全部をコピーし、他の書類に張り付けることが可能です。
総譜を作成するだけではなく、MuseScore では各楽器のパート譜も作成できます。
注: 現時点の MuseScore には、複数の声部からなる譜表を各々に分離する機能がありません。個別のパート譜を印刷するには、スコアにそれぞれ固有の譜表を作成しておく必要があります。
楽器ごと個別に譜表が割り振られているオーケストラスコアであれば、これが一番簡単なパート譜の作成方法です:
[ファイル] → [パート...] と進み、
全て新規 ボタンをクリックし、
(パート譜は楽器名で名付けられ、同じ名前でスコアに記載されている場合には番号が付されます。)
OK をクリックします。
パート譜にはタブをクリックすることでアクセスできます。
新しいスコアを作成した後ならいつでもパート譜を定義付けできます。スコア毎に一度パートを定義すれば良く、また必要に応じて変更できます。以下説明は弦楽四重奏を例としていますが、他のアンサンブルでも同じ原則が適用できます。
メインメニューから、[ファイル] → [パート...] と進み;
パート譜のウィンドウで 新規 をクリックして "パートの定義" を作成します。
右側の欄で使いたい "パートのタイトル" の名称を入力します。 (この名称は、パート譜をエクスポートする際のファイル名ともなります。);
そのパート譜に表す楽器を右側画面のボックスに印を付け、拾い上げます。一つのパート譜に一つの楽器とうのが通常ですが、例えば複数のパーカッションの譜といったように複数の楽器を一つのパート譜とする必要があるかも知れません。MuseScore は、一つのパート譜にいくつでも楽器を指定できるようになっています。
各パート譜について、上記 2~4 のステップを繰り返します。
完了したら OK をクリックして、パートのウィンドウを終了します。
これでパート譜の設定を終わりました。総譜に楽器の追加や削除がなければ、再度同じことをする必要はありません。
[ファイル] → [パートのエキスポート...] と進み;
エクスポート先の位置に行き、ファイルフォーマットを選びます。(PDF が既定値です。)
ファイル名は全パートに有効な接頭辞を入力することも有用ですし、既定値 (スコアのファイル名) に任せます。
OK をクリックします。
これで、ファイル名は "<接頭辞>" + "-" + "<パート名>.<拡張子>" となります。加えて、PDF としてエクスポートすると、 "<接頭辞>" + "-Score_And_Parts.pdf" と言う名のファイルが作られます。
パート譜とスコアは "リンク" していて、一方の内容が変更されるともう一方にも影響しますが、レイアウトの変更は関係しません。 パート譜を作成すると、スコアと伴に保存されます。(そのスコアを開くと、スコアと作成した各パート譜のタブが表示されます。)
でも、パート譜を個別に保存したいのなら;
1. そのパート譜のタブを選択し;
2. [ファイル] → [名前を付けて保存...] を使います。
MuseScore あるいはパソコンがクラッシュしたり、電源を喪失した場合などで MuseScore を再起動した際に、直前の状態に戻すかという確認画面が表示されることがあります。
いいえ をクリックすれば以前の状態は失われます。はい をクリックすると MuseScore はその時点で開いていたファイルの回復を試みます。
MuseScore がクラッシュ後に回復した時点でのファイルは、そのファイル名の前にそれに至るフル・パス名で名づけられています。そのとても長い名前がタブに表示されます。 オペレーション・システムによっては、この状態で回復されたファイルを保存しようとすると、プログラムが収納されているフォルダーに保存されることになります。そのスコアが作成された時点で保存された同じディレクトリである必要はありません。修正したファイルを通常のフォルダーに保存することができないこともあるかもしれません。
こういった状況を回避すべく、回復したファイルを最初に保存する際には ** "保存"** は使わないように。ファイルに変更を加える 前 にメニューの "名前を付けて保存..." を使い、そのメニューから思うフォルダーやディレクトリを選び、本来のファイル名なり新しいファイル名で保存しましょう。 後刻そのファイルを見つけ出せるフォルダーに保存するというのが大切です。
回復したファイルを "名前を付けて保存..." ではなく "保存" とした場合、あなたのコンピューター上でそれらのファイルを探さなくてはなりません。コンピュータの O/S により、また MuseScore がインストールされているフォルダーにより、どこに保存されたのかは異なります。
Windows 7 のコンピュータで、MuseScore が初期値の x86 プログラムファイル・ディレクトリにインストールされている場合、回復したファイルはC:\Program Files (x86)\MuseScore2\bin
に保存されているでしょう。
Windows 10 のコンピュータでしたら、C:\Users\[User Name]\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\MuseScore 2\bin
を覗いてみてください。
回復した直後に保存したファイルをコンピュータ全体に検索する必要がある場合、元々のファイル名やワイルドカードをキーワードとしたり、修正を加えた日付といったものも役に立つかもしれません。
MuseScoreは広範囲なファイルフォーマットでインポート/エクスポートできるので、あなたのニーズにぴったりのファイルフォーマットでスコアの共用や公表が可能です。
MuseScore は次の独自フォーマットで、ファイルを 保存 します:
フォントについての注: MuseScore はファイルの保存やエクスポートにテキストフォントを含みません。もし他のパーティと MuseScore を共用する場合には、 FreeSerif か FreeSans フォントを使用しているか、あるいは他のパーティがあなたと同じフォントをインストールしていることを確かめておく必要があります。システムにこれらフォントが無い場合、MuseScore はフォールバックを使うことになり、それによりそのスコアは異なった表示となる場合があります。
*.mscz
)MSCZ は MuseScore の標準フォーマットで、ほとんどの用途に推奨されます。このフォーマットで保存したスコアは、必要な情報を維持しつつ、小さなディスクスペースで済みます。このフォーマットは .mscxファイルを ZIP 圧縮したもので、画像を含みます。
*.mscx
)MSCXは 非圧縮バージョンの MuseScore ファイルフォーマットです。このフォーマットで保存したスコアは、画像を除く全ての情報を保持しています。テキストエディターを使って手動でファイルフォーマットを編集する必要のある場合に推奨されます。
.*.mscz,
) or (.*.mscx,
)バックアップファイルは自動的に作られ、通常の MuseScore ファイルと同じフォルダーに保存されます。バックアップコピーの内容は MuseScore ファイルが以前保存されたもので、通常のファイルが壊れた場合や、そのスコアの以前のバージョンを見たい場合に重要です。
バックアップファイルは、ファイル名の最初にピリオド (.
) 、そして最後にコンマ (,
) が付きます (例: 通常ファイル名が "untitled.mscz
" であれば、バックアップコピーのファイル名は ".untitled.mscz,
" となります。) から、バックアップファイルを MuseScore で開くには、そのピリオドとコンマを削除する必要があります。バックアップファイルは通常の MuseScore ファイルを保存しているのと同じフォルダーに保存されるので、固有の名称(例 ".untitled.mscz,
" を "untitled-backup1.mscz
") にしておく必要もあるでしょう。
注: MuseScore のバックアップファイルを見るには、O/Sを "隠しファイルの表示" に設定変更する必要がある場合があります。詳細は スコアのバックアップコピーを回復する方法(MuseScore 2.x) をご参照ください。
MuseScore はスコアを一つのグラフィックファイルとして、PDF、PNG あるいは SVG フォーマットで エクスポート できます。
*.pdf
)PDF (Portable Document Format) は、内容を編集しなくても良い人と楽譜を共用するのに理想的です。ほとんどのコンピュータのユーザーは既に PDF を見るソフトを持っているので、スコアを見るための追加のソフトを要しません。
PDF でのエクスポートで、解像度を設定するには :
*.png
)PNG (Portable Network Graphics) はビットマップ画像のフォーマットで、Windows、Mac OS、や Linux など広くに用いられていて、ウェブではごく一般的です。MuseScore は印刷するのと同様、1頁を1画像として PNG 画像を作ります。
エクスポートする PNG 画像の解像度を設定するには:
注: スコアの一部のみの画像を作成するには、フレームボックス・非表示の音符・音域外表示の音符など画面表示の有無に関わらず、イメージキャプチャー を使います。
*.svg
)SVG (Scalable Vector Graphics) ファイルは、version 9 より前の Internet Explorer を除き、ほとんどのウェブ・ブラウザー、およびベクター・グラフィック・ソフトウェアで開くことができます。 ただし、SVGは組み込みフォントをサポートしていないので、これらのファイルを正しく見るには適切なMuseScoreフォントをインストールしておかなくてはなりません。
エクスポートする SVG ファイルの [解像度] と [背景の透過] を設定するには、前述 PNG を参照ください。
MuseScore はスコアを WAV, MP3, OGG VORBIS, FLAC の形式で標準的なステレオ音源を作成することができます。音源ファイルにエクスポートするには:
1. メニューから [ファイル] → [エクスポート...] と進み;
2. [ファイルの種類] でファイル形式を選び、[ファイル名]を設定して 保存(S) を押します。
全てのファイル形式について、サンプルレート を調整することができ:
1. メニューから [編集] → [環境設定] (Mac: [MuseScore] → [環境設定]) と進み、エクスポート タブをクリックして:
2. [オーディオ] セクションの [サンプルレート] を設定します。
*.wav
)WAV (Waveform Audio Format) は非圧縮の音声フォーマットです。Microsoft と IBM により開発され、Windows、OS X 並びに Linux 用の多くのソフトウェアで広範囲にサポートされています。音質の全てが保存されるのでCDを作成するのに理想的なフォーマットです。しかし、Eメールやインターネットで共用するには MP3 などの圧縮版が代替して使われます。
*.mp3
)MP3 は圧縮型の音源フォーマットとして、広く用いられています。MP3はファイルサイズが比較的小さいことから、インターネットで共用・ダウンロードするのに理想的です。
Windows では ver 2.2 より以前、Mac ではver 2.3.2 より以前の旧 version の MuseScore を使っているユーザーが MP3 ファイルを作成するには、Lame?enc.dll (Windows) あるいは libmp3lame.dylib (Mac) を追加してインストールしていなくてはなりません。(Linux については、この種のライブラリを含んでいるかどうかは distribusion maintainer によります。)初めて MP3 へのエクスポートを行う際、MuseScore はどのフォルダーにあるか指定を求めて来ます。http://lame.buanzo.org/ で得られます。
Macユーザーは、MP3ライブラリをローディングする際にエラーに出会うことがあるかもしれません。ライブラリーが 32 ビットであることがその原因でしょう。MuseScoreで機能する64ビットのもの http://www.thalictrum.com/en/products/lame.html (注:MuseScoreが認識できるよう、ファイル名をlibmp3lame.dylib に変える必要があります。) Homebrew ユーザーは brew install lame
を実行します。
version 2.1 から、MP3 ビットレートを設定できるようになりました:
*.flac
)Free Lossless Audio Codec (FLAC) は圧縮型のオーディオ・フォーマットです。FLACファイルは、良い音質を保ちながら非圧縮オーディオのほぼ半分のサイズです。WindowsやMac OSはFLACを予めサポートするようにはなっていませんが、無料でオープンソースの VLC media player はどのOSでもFLACファイルを再生することができます。
*.ogg
)Ogg Vorbis は、人気のMP3オーディオフォーマットに対するパテント・フリーな後継となることを目しています。MP3 と類似に、Ogg Vorbis ファイルは比較的小さい(非圧縮オーディオファイルの1/10と言われる)が、ある種の音質が損なわれています。WindowsとMacOS は Ogg Vorbis を予めサポートするようにはなっていません。が、[VLC media player] (http://videolan.org/vlc) や Firefox などは、どの OS でも Ogg ファイルを再生することができます。
次のそーマットのスコアは MuseScore 固有のフォーマットである MSCZ (#musescore-native-format) と類似に、他の楽譜作成ソフトウェアで作成されたものをインポートしたり、エキスポートしたりすることが可能です。
MuseScore は MusicXML や MIDI ファイルを インポート したり、その形式で エクスポート できます; また、他の音楽記譜プログラムの独自フォーマットのファイルをインポートすることもできます。
*.xml
)MusicXML は楽譜における世界標準です。Sibelius、Finaleやその他100以上の楽譜作成ソフトと楽譜を共用できるフォーマットとして、推奨されています。 MuseScore は version 2.2 から .musicxml としてエクスポートし、 *.xml と *.musicxml をインポートします。
*.mxl
)圧縮 MusicXML は、通常の MusicXML より小さなファイルを作ります。これは新しい基準であり、現時点では他の楽譜作成ソフトで広くサポートされているわけではありませんが、MuseScore はインポート、エクスポートのすべてに対応しています。
*.mid
, *.midi
, *.kar
)MIDI (Musical Instrument Digital Interface) はシークエンサーや楽譜作成ソフトで広く用いられているフォーマットです。そのプロトコールの詳細については、MIDI Association のウェブサイトを参照ください。
MIDIファイルはプレイバックにはとても有用なのですが、フォーマット、ピッチの表記、声部、装飾音、アーティキュレーション、繰り返しや調号など、スコアのレイアウトに関する情報はわずかしか含まれていません。他の音楽作成ソフトとファイル交換を行う目的には、それに代わるものとしてMusicXMLをお勧めします。
MIDI ファイルのインポートについては、MIDI インポート を参照ください。
*.md
) (インポートのみ)MuseData Walter B. Hewlettが開発したフォーマットで、ソフトウェア間での音楽の共用の初期的方法として1983年に開始しました。MusicXMLにより影が薄くはなりましたが、何千ものスコアがこの形式で現在もオンラインに提供されています。
*.cap
, *.capx
) (インポートのみ)CAP と CAPX ファイルは、楽譜作成ソフト Capella で作られます。version 2000 (3.0) 以降のものはMuseScoreでかなり正確にインポートできます。(2.x のものはうまくゆかず、1.x version の*.all フォーマットには全く対応できません。)
*.bww
) (インポートのみ)BWW ファイルは、楽譜作成ソフト Bagpipe Music Writer で作られます。
*.mgu
, *.sgu
) (インポートのみ)BB ファイルは、楽譜作成ソフト Band-in-a-Box で作られます。
MuseScoreでのサポートは、現在試験段階です
*.ove
) (インポートのみ)OVE ファイルは、楽譜作成ソフト Overture で作られます。
このフォーマットは、中国本土、香港や台湾など、主として中国語環境で人気があります。
MuseScoreでのサポートは、現在試験段階です。
*.gtp
, *.gp3
, *.gp4
, *.gp5
, *.gpx
) (インポートのみ)GP ファイルは Guitar Pro で作られます。
MuseScore では ver. 2.0.3 から、ギターの フレットボードダイアグラム (あるいは コードダイアグラム とも云われます) をアドバンスワークスペースのフレットボードダイアグラム パレット に用意してあります。
どのフレットボードダイアグラムもあなた好みにカスタマイズし、他のフレット楽器に利用できます。後の利用のために カスタムパレット に追加することもできます。
スコアにフレットボードダイアグラムを加えるには次のどちらかの操作を行います:
例としてC コードから F# コードを作ってみましょう。:
スコアに C のフレットボードダイアグラムを加え、それを右クリックしてフレットボードダイアグラムプロパティを選びます。
しかるべきフレット位置をクリックして、指の位置を確定します。
表示する "フレットの数" を "4" にし、右側のスクロールバーを使ってフレット番号を "2" にすると、このように表示されます。
バレーを作るべく Shift キーを押しながら、6番弦の第2フレットをクリックします。"OK" をクリックしてそこを抜けると次の表示になっているはずです。
部分バレーにしたい場合も同じ手順です。A7 コードを例にすると、Shiftを押しながら、4番弦の第2フレットをクリックします:
フレットボードダイアグラムのサイズ ("スケール" 単位)、色や位置は、ダイアグラムをクリックし、インスペクタ で関連の値を変更すれば調整できます。
位置については、編集モード でより直接的に調整できます。
ダイアグラムをダブルクリックするか、シングルクリックして Ctrl+E (Mac: Cmd+E) を押すか、右クリックして "編集モード" を選びます。
矢印キーを押す毎に 0.1 sp づつ微調整でき、Ctrl+矢印キー (Mac: Cmd+矢印キー) ではより大きく 1 sp づつの調整ができます。
バレー記号の幅、上下位置、サイズなどフレットボードダイアグラムの初期値は、スタイル → 一般… → コード記号、フレットボードダイアグラム… で調整できます。そこでの調整は、既に入力されているもの全てと、その後に入力するダイアグラムに反映されます。
プラグインとは小規模なコードで、MuseScore に特定の機能を追加します。プラグインを有効化するとプラグインメニューに新しい項が付け加わり、スコアあるいはその一部で所定の動作を果たします。プラグインとは、ユーザーが、最小限のプログラム技術でソフトウェアに機能を加えることができる方法です。
MuseScore はある種のプラグイン付きで配布されています。 →以下ご参照。 プラグイン貯蔵庫 では、多くのプラグインを見ていただけます。あるプラグインは MuseScore 2 で動作し、他は以前のバージョンの MuseScore で動作し、両方で使用できるものもあります。これを識別するのは、MuseScore 2.0 用は拡張子が ".qml" で、以前のバージョン用は ".js" です。
プラグインのあるものは、例えばフォントといった他の要素のインストールを必要とすることがあることに、ご留意ください。そのプラグインの文書を点検し、詳細を得てください。
ほとんどのプラグインは ZIP 圧縮形式で提供されていますので、そのプラグインの .zip ファイルをダウンロードし、以下に記載するディレクトリにそれを解凍します。非圧縮の
.qml ファイルのままで提供されている場合は、ダウンロードしてディレクトリに保存ます。
プラグインをインストールしたなら、プラグインマネージャーで有効化する必要があります — →以下ご参照。
MuseScore で事前にインストールされたプラグインは、
Vista、7、10 では:
%ProgramFiles%\MuseScore 2\Plugins
(64-bit version は %ProgramFiles(x86)%\MuseScore 2\Plugins
) 、
XP では:
C:\Documents and Settings\USERNAME\Local Settings\Application Data\MuseScore\MuseScore 2\plugins
(使用言語による調整が必要)
に収録されています。
これらのフォルダーを新しいプラグインのインストールに使ったり、変更したりしてはなりません。そうではなく、%HOMEPATH%\Documents\MuseScore2\Plugins
あるいは他のフォルダーとし、MuseScore の 環境設定 で定義します。
Mac OS X で MuseScore が事前にインストールしたプラグインは、/Applications/MuseScore 2.app/Contents/Resources/plugins
に収録されており、それを見るには MuseScore 2.app を右クリックし、"Show package contents" を選択して ~/Library/Application Support/MuseScore/MuseScore 2/plugins
をチェックします。
このフォルダーを新しいプラグインのインストールに使ったり、変更したりしてはなりません。そうではなく、~/Documents/MuseScore2/Plugins
あるいは別のフォルダーにして MuseScore の 環境設定 で定義します。
Linux で MuseScore が事前にインストールしたプラグインを探すのは、
/usr/share/mscore-2.0/plugins
と
~/.local/share/data/MuseScore/MuseScore 2/plugins
です。
このフォルダーを新しいプラグインのインストールに使ったり、変更したりしてはなりません。そうではなく、~/Documents/MuseScore2/Plugins
あるいは別のフォルダーにして MuseScore の 環境設定 で定義します。
プラグインメニューからインストール済みプラグインへのアクセスを可能とするには、それをプラグインマネージャーで有効化する必要があります。:
新しいプラグインを作ったり、既存のプラグインを編集したり、それを稼働させるには、プラグインクリエーターを使います。:
全ての要素に関する文書がここにあります。
MuseScore に予めインストールされているプラグインがあり、有効化されていない状態が既定値です。プラグインを有効化するには →上 をご参照ください。
このプラグインは、ファイルあるいはクリップボードから ABC テキストをインポートします。 外部のウェブサービス を利用するのでインターネット接続が必要で、 abc2xml を使用して ABC データを送受し、MusicXML を返したり MuseScore にインポートしたりします。
このプラグインは選択した一連の小節、あるいは選択していない場合にはスコア全体に、指定する間隔で譜表の折り返しを入力します。この機能は 編集 → ツール → 譜表の折り返しの追加/解除 が取って代わっているので、新たに配布されることはありません。しかし、もし、MuseScore 2 のベータバージョンより前のものを使用しているのなら、このプラグインが残っているかもしれません。
このデモ用プラグインは、選択した音符に音高に依って色付けします。全譜表と声部の全ての音符の符頭にBoomWhackers式に従って色付けします。各音高は異なる色です。 C と C♯ は違う色ですが、C♯ と D♭ は同じです。
全ての音符を黒にするには、プラグインを(同じ設定で)もう一度稼働させればできます。'Remove Notes Color' plugin プラグインを使ってもできます。
このデモ用プラグインは、新しいスコアを作ります。C D E F の 4 つの 4 分音符の新しいピアノ譜を作ります。スコアを新しく作り音符を入力することを学び始めるのに、このプラグインは良いでしょう。
このデモ用プラグインは、基本的な作業を表示します。
このプラグインは、音符を名付けます。音符の英語名を (譜表テキスト として) 、1 と 3 の声部は譜表の上に、2 と 4 の声部は下に、和音は一番上の音符からコンマで区切ったリストとして、表示します。
あなたの言語設定に応じた音名を使った訳語バージョンが プラグイン貯蔵庫 にあり、利用できます。
このデモ用プラグインは、GUI パネルを作成します。
でたらめなスコアを作ります。
これもでたらめなスコアを作ります。
このデモ用プラグインは、外部コマンドをかどうします。おそらく Linux でのみ稼働可能でしょう。
この試験的プラグインは、スコアの一覧表を繰り返します。
このデモ用プラグインは、ScoreView を使うとどうなるかを見せてくれます。
この試験的プラグインは、スコアの全要素を歩いてゆきます。
マスターパレット は基本・アドバンス・Custom の ワークスペース に配置されている記号の集積です。新たな拍子記号 や 調号 を作成するのにも用います。
マスターパレットを開くには、次のどちらかの方法を使います:
* Shift+F9 (Mac: fn+Shift+F9) を押す。
* メニューを [表示] → [マスターパレット] と進みます。
マスターパレットは記号の種類によりセクション分けされています。マウスポインターを上に移動すると、黄色い背景に黒色でその記号の簡略なツール情報が表示されます。
マスターパレットの記号を カスタムパレット に移すには:
* その記号をマスターパレットからカスタムパレットにドラグします。
注: 記号 セクションを除き、マスターパレットからスコアに直接作業をするのは通常ではありません: それに代えワークスペースパレットを使います。でも、必要であれば、(i) ドラグ・アンド・ドロップ、あるいは (ii) 音符・休符を選択して記号をダブルクリックする、のいずれからの方法で行うことはできます。
マスターパレットの 記号 セクションには既定のワークスペースにあるものに加え数百の音楽記号が収録されています。マスターパレットから開くか、キーボ-ドショートカットの Z を使ってスコアから直接開くことができます。
記号は音楽フォント別にまとめられていて、ボックス右下にある フォントメニュー を使って Emmentaler、Gonville、Bravura のいずれかを指定します。検索ボックス にキーワードを入力すれば特定の記号を検索できます。
記号をスコアに入力するには、次のどちらかの方法を使います:
記号の位置調整はマウスでドラグしたり、 インスペクタ で水平位置/垂直位置のオフセットを変更することで行います。インスペクタでは色や表示・非表示の設定も調整できます。
注: マスターパレットの他セクションの要素とは異なり、記号セクションから利用する要素には位置決めのルールは適用されませんし、スコアのプレイバックには影響しません。
記号セクションから利用できる要素はスコア上の他の要素に次の手順で結合させることができ、そうすれば一体として移動が可能です:
一番目の要素をドラグすると二番目の要素がくっついてくるはずです。
MuseScoreは、無料でオープンソースの Windows 用 NVDA screen reader のサポートが付いています。 現在、Windows 用 Jaws や Mac OS X 用 VoiceOver など他のスクリーンリーダーはサポートしていません。
この文書は、視覚障害者が MuseScore 2.0 を利用できるよう,書かれています。MuseScore の全機能を詳細に解説する目的ではなく、通常の MuseScore 文書と併せて読んでください。
この書類に記載した機能は、NVDA 付きの Windows で試されています。他のスクリーンリーダーや他のオペレーティングシステムでは異なる働きとなるか、あるいは全く機能しないかも知れません。
現時点で MuseScorew 2.0 は、スコアを編集することより、読むために使われるのがほとんどです。この書類はスコアを読む機能に重点を置き、スコアを編集することについては簡略に説明します。
初めて MuseScore を利用すると、スタートセンターのウィンドウを以後全く働かないようにしたいと思われるかもしれません。そうするには、まずスタートセンターウィンドウを閉じ、それから編集メニュー(Alt+E)、環境設定と進み、その中で、”スタートセンターを表示する” のチェックを外します。環境設定のウィンドウを閉じるとその設定が保存されます。
MuseScore のユーザーインターフェースは他のスコア編集や文書を扱うプログラムと類似に働きます。ドキュメントウィンドウが一つあり、その中でスコア作業をします。このウィンドウの中で、MuseScoreは複数の文書をタブを付けて取扱えます。また、2つの文書を同時に作業できるよう、分割スクリーン表示もサポートしていますし、各々のウィンドウで複数のタブを使うことができます。
スコアのウィンドウに加えMuseScoreにはメニューバーがあり、個別のメニューへのショートカットキーでアクセスすることもできます。
もちろん、MuseScore を使ってスコアを読む人にとって、ファイルメニューが大いに興味が湧く、唯一のものでしょう。メニューを開き、Up や Down キーをなんどか押せば、全体が明らかになるでしょう。
MuseScore の中には色々なツールバー、パレットやサブウィンドウがあり、Tab を使って、項目を順に進む事ができます (あるいは Shift+Tab でそれを逆順に進みます)。MuseScore を開始したりスコアを読み込んだ時、スコアのウィンドウに注目するでしょう。タブを押してツールバーが現れ、新規、開く、再生などなど、一連の作業ボタンが示されます。タブはその時点で動かないボタンを飛ばします。これらボタンの名前とショートカットキー (もし該当すれば) をスクリーンリーダーが読み上げます。
ツールバー上のボタンを一巡したら、次のウィンドウタブで、パレットにゆきましょう。これがスコアに色んな要素を加えるのに使われますが、現在タブで行けるのは2つのボタンに限られていて、別のワークスペース (パレットを保存する機能) を選ぶドロップダウンと新しいワークスペースを作るボタンです。
例えばインスペクターや選択フィルターといったオプションウィンドウを開いていると、タブキーでそこに行けます。いらなくなったウィンドウを閉めるには、表示メニューにゆき、最初の一組のサブメニューのチェックボックスがどれも選択されていなことを確かめましょう。標準設定では、パレット、ナビゲーターと MuseScore Connect だけを選ぶことができ、ナビゲーターと MuseScore Connect はタブではアクセスできません。
ツールバーやサブウィンドウを訪問した後は、ESC キーを押して、スコアウィンドウに焦点を戻しましょう。ESC キーはスコアウィンドウで行った選択を消去することにも使います。
MuseScore 2.0 を開始すると、最初に “My First Score” というタイトルの空のスコアが例として読み込まれる、という初期設定になっています。編集機能を試してみたいなら、これを利用するのも良さそうです。でなければ、たぶん、スコアの読み込みから始めたいということでしょう。MuseScore で利用できる標準のシステムコマンドへのショートカットキーは、例えば:
Ctrl+O (Mac: Cmd+O) ファイルを開くCtrl+S (Mac: Cmd+S) 保存する
Ctrl+W (Mac: Cmd+W) 閉じる、
などです。
スコアを読み込もうと Ctrl+O (Mac: Cmd+O) を押すと、標準のファイルダイアログ (実際は Qt が提供) が示されます。 MuseScore はそのドック時のフォーマット (MSCZ あるいは MSCX) のスコアを開くことができ、標準MusicXML フォーマット、MIDI フォーマットのスコアや、 Guitar Pro、Capella、Band-in-a-Box のソフトで作られたスコアをインポートすることが可能です。スコアを読み込むと、スコアウィンドウの中に新しいタブで表示されます。スコアウィンドウの複数のタブからタブへ Ctrl+Tab (Mac での対応はありません) で動いて行くことができます。
読み込んだスコアは、音符から音符へと読んでゆくだけではない他の面白さがあります。スペースキーで MuseScore にスコアを演奏させられます。ファイル/エクスポートを使って、 PDF、PNG、WAV、MP3、MIDI、MusicXML など他のフォーマットに変換できます。そして、もちろん、ファイル/印刷あるいは Ctrl+P (Mac: Cmd+P) でスコアを印刷することが可能です。
スコアが複数の楽器を含んでいるのなら、関連するパート譜が既に作られていることもあるでしょう。関連するパート譜は、スコアタブの中にパートタブとしてありますが、現在は、これらパート譜のタブをキーボード操作で動きまわる方法はありません。パート譜がスコアとは異なる情報を含んでいるといったことは通常はなく、(各パートがそのページに)異なって表示されているだけです。まだパート譜が作られていないのなら、ファイル/パートで行うことができ、表示されるダイアログを使います。パート譜を印刷したいのなら、ファイル/パートのエクスポートのダイアログを使って、ひと手間で全パート譜を自動的にPDFでエクスポートでき、各パートタブを個別にアクセスする不便さを避けることができます。
スコアを読み込むとまずスコアウィンドウはキーボードに焦点を当てていますが何も選ばれていません。スコアを読む第一歩は何かを選ぶことであり、もっとも自然な開始場所はスコアの最初の要素です。 Ctrl+Home (Mac: Cmd+Home) でそうします。また、もう一つ便利なのは、選んだものを解除する ESC キーです。
要素間を動いてゆくに連れて、スクリーンリーダーは、選ばれている要素(スコアの一番上の譜表の始まりにある音部記号ということになるでしょう)の名称を与えます。(例えば”ト音記号”といった)要素の名前が読みあげられるのが聞こえ、(例えば、第一小節、第一拍、譜表1といった)位置情報も与えます。用見上げる情報量をカスタマイズすることは現在は出来ませんが、もっとも重要なものを最初にし、それを全部読みあげる前、あるいは残りの部分は無視して、次の要素に速やかに移動できるようにと私たちは試みています。Shiftキーを押する読み上げは中断するのも、役に立つでしょう。
MuseScore内のナビゲーションは音符と休符周りのみに集中していて、音部記号、調号、拍子記号、縦線やその他の要素はスキップします。標準のRight and Left キー操作でスコアの中を移動し、音符と休符(そしてそれに付属する要素を)のみを聞くことになります。しかし、2つの特別なナビゲーションコマンドがあり、スコア全体をよりよく把握するのに有用でしょう。
これらコマンドは音部記号や他のナビゲーションコマンドがスキップする要素を含み、同じ譜表の全ての声部をナビゲートすることができます。一方、Right and Left といった他のナビゲーションコマンドは、意図的に他の声部に変更するまで、その時点で選択されている声部のみをナビゲートします。例えば、2つの声部がある第1小節の第1拍の4部音符にいるとすれば、rightを押すと声部1の次の音符、即ち第2拍、に移動しますが、 Ctrl+Alt+Shift+Right (Mac: Cmd+Option+Shift+Right) を押した場合は第1拍のままで声部2の音符に移動します。その時点の譜表のその時点の拍にある全ての音符を移動した場合に限り、このショートカットキーで次の拍に動きます。スコアの内容を全て知ることができるようナビゲーションをするのに有益であるよう、このショートカットキーは設けられています。
ある要素をナビゲートする際、スクリーンリーダーはそれについての情報を読み上げます。音符と休符に関しては、歌詞、アーティキュレーション、コード記号など、それに付属する要素についての情報も読み上げます。現状で、これら要素を直接ナビゲートする方法はありません。: Up と Down 単独で、あるいは Shift や Ctrl / Cmd を付けても、ナビゲーションでの有効なショートカットにはなりません。むしろ、それらはその時点で選択している音符の音高を変化させます。読もうとしているスコアを、うっかり編集してしまわないようご注意を。 ナビゲーションでは、 Up や Down は Alt オプションでのみ利用可能です。次のナビゲーションショートカットキーの一覧表を参照下さい。
スコアを”水平”移動するショートカットキー:
スコアを”垂直”移動するショートカットキー:
次の要素: Ctrl+Alt+Shift+Right
Alt+Up と Alt+Down は、Ctrl+Alt+Shift+Right とCtrl+Alt+Shift+Left と類似に、スコアの内容を探検する補助となるよう考えられています。一つのコードにいくつ音符があるか、一つの譜表にいくつの声部があるか、スコアにいくつ譜表があるかを知らなくても、これらのコマンドにより"垂直”に動いてゆくことができるのです。
歌詞やコード名といった要素を除き、スコアを読む際に選択フィルタ (F6) を使うことが出来ます。読みたくない要素のチェックを外します。
スペースキーで再生の開始と停止の両方ができます。音符を選択している場合にはその音符から再生が開始し、選択していない場合には再生が最後に停止したところから、初めての再生であればスコアの最初から始まります。
MuseScoreは、練習の為に楽譜の一部を繰り返すことができるよう、ループ再生をサポートしています。ループ再生の”開始” と ”終了” 位置の設定には、再生パネル (F11) を使います。:
表示/再生パネル (F11) を使うと、スコアのもとのテンポを変更できるように、ループ再生と再生のパラメーターを操作できます。
現在、スコアの編集は簡単ではありません。スコアへの記載には多くのスコア要素をマウスで操作しなくてはなりません。加えて、要素間で相反する点に関してMuseScoreの限定的なサポートにより、様々な要素を目で見て手で修正することが必要です。
それに対し、MuseScoreは既定値を十分設け、音符入力の基本を試す場を提供しています。
音符入力モードに入るには、まず入力したい小節に行き、それから N キーを押します。音符入力に関するほとんどがキーボードからできるよう考えられていて、その手順について標準文書が役立つでしょう。MuseScoreが音符入力モードなのか通常モードなのか、曖昧になりがちなことに留意ください。疑問が生じたら ESC キーを押しましょう。もし音符入力モードに居たなら、それから抜けることになります。通常モードに居たなら、そのままですが、何かを選択していた場合にはそれは解除となります。
編集 / 環境設定 / ショートカットキーで、キーボード・ショートカットをカスタマイズできます。時に、補助に特化したショートカットキーや、ショートカットキー定義の保存と使用の方法を提供することがあります。
MuseScore 2.0 は、古楽 (特に中世とルネッサンス期) の記譜を、20世紀以降の商業的な編集に近しく作成する新機能を提供しています。
ルネッサンス期の音楽のほとんどは縦線がなく小節に分けられてはいないため、長い音符を分け、縦線を越えてタイで繋ぐというスコアの外観はかなり異なったものとなります。大きなメロディラインや繰り返されるモチーフを捉えるのは、より難しくなりましょう。それ故、MuseScoreは、音符の長さはそのままとする試験的な表記法を提供しています。この方法は スタイル → 一般... にある スコア セクションの "小節に音価を表示する" チェックボックスをチェックすることで起動できます。
"適用" を押すと、表示は即座に調整されます。
元の記譜 (De Profundis Clamavi for 4 voices by Nicolas Champion)
スタイル変更の前
スタイル変更の後
注:この機能は試験的なものであり、バグがあるかもしれません。サポートしている最長の音価は longa で、付点の longa は引き続き分割されタイで繋がれます。
縦線を除くには、譜表のプロパティのダイアログにある "縦線の表示" チェックボックスのチェックを外します。でも、別のやり方もあります。
縦線が全くないのでは現在の音楽家にとって演奏をするのがより困難となることから、現代の浄書では Mensurstrich と称される妥協が行われ、縦線は譜表を過ぎるのではなく譜表間に描かれることになりました。現在もこの方法が可能です。:縦線をダブルクリックし、下端を下の譜表の一番上までドラッグし、上端を現在の譜表の一番下までドラッグします。こうするには Shift を押したままの詳細モードで行います。その後、その縦線の選択を解除して譜表全体にこの変更を適用します。
数値を手動で変更するには、インスペクターを使うと、より易しいでしょう。インスペクタを起動するにはF8 を押し、縦線を選択します。正しい値は:
既定値 | Mensurstrich | |
---|---|---|
譜表数 | 1 | 2 |
上位置 | 0 | 8 |
下位置 | 8 | 0 |
縦線をスコアやセクションの終わりで既定値に戻したい場合には Ctrl を押したまま行うこと。そうしないと、全ての譜表がリセットされます。
絶対音高という考え方ができる以前は、演奏者は歌曲を歌える範囲に移調するよう求められました。それを助けるべく、音域が含まれることがあり、楽譜の初めにその声部の全音域が記されました。パレットの線セクションの一番下に音域があり、それを音部記号にドラッグします。音域を自動的に検知します。
音域は次のセクション区切りまでの全ての小節が対象で、それ以降は新たな音域が適用されるかもしれません。インスペクタで手動的あるいは自動的に変更可能です。まず、調整するべき音域を選択します。手動で調整するには、最高音と最低音の音高を編集します。自動調整するには、インスペクタの 範囲を更新 ボタンをクリックします。
定量的な記譜法で、拍子記号は小節の長さではなく breve や semibreve の長さを定義します。MuseScore は定量拍子を記号としてではなく表示の方法として、拍子記号プロパティダイアログでサポートしています。記号は単に表示に過ぎず、例えば、2分音符が全音符に対する割合は変えられません。
これらの記号を使う方法の一つは、ルネッサンス期の作曲家が多くの声部を異なった拍子で連符を使うこともなく同時に暑かった方法を真似ることです。全ての譜表が始まりと終わりで一致するよう、譜表毎に拍子を編集します。もし一致しない場合には、最小公母数に小節を大きくします。
De Profundis Clamavi for 5 voices by Josquin Des Prez
Space で、エディターは次の音符・休符に進み、そこで数字付き低音を加えることができます。 中間点へ移動したり、長く継続した数字付き低音に拡張したい場合には、下の グループ長さ を参照してください。
Tab エディターを次の小節の最初に移動
Shift+Space エディターを前の音符・休符に移動
Shift+Tab エディターを前の小節の最初に移動
数字は直接入力します。複数の数字をグループとして積み重ねるには、文字を一つ一つ直接入力し、都度 Enter キーで積み重ねてゆきます。:
臨時記号は通常のキー操作で入力できます。:
入力 | タイプするのは: |
---|---|
ダブルフラット | bb |
フラット | b |
ナチュラル | h |
シャープ | # |
ダブルシャープ | ## |
これらの文字は、エディターを終える時点で、本来の記号に自動的に変換されます。臨時記号は求められるスタイルに従い数字の前あるいは後ろ(3度の音を変化させる場合には、もちろん、3の数字が入るべき場所)に入力すれば、臨時記号は左あるいは右に "ぶら下がって" 表示されます。
スラッシュや斜線付き数字は \, / や + を数字の 後ろ に加える (合体接尾辞) ことで入力でき、エディターを終える時点で、適切な合体記号に変わります。:
組み込まれているフォントは、組み合わせをより普通な形に取り扱います。:
1+, 2+, 3+, 4+ の結果 (もしくは )
そして 5\, 6\, 7\, 8\, 9\ の結果は (もしくは )
/ は 5 とだけ組み合わすことができ、他のスラッシュ付き数字はクエスチョンマークとなるのを、覚えておいてください。
+ は数字の 前 でも使えます。その場合には合体されることはありませんが、そのまま数字の左にぶら下がったの表示となります。
丸い括弧 '(', ')' 四角い括弧 '[', ']' のどちらも、臨時記号、数字、継続線の前後に挿入できます。括弧を加えても、主となる文字の配置には影響しません。
注:
継続線の入力は、その行の終わりに '_' (下線) を一つ加えます。グループ内の各数字に各々の継続線を設けることができます。:
継続線は数字付低音のグループが継続する全体に描くことができます。(ただし、現在は次の段に続けることはできないのは、歌詞の継続線と同じです。)
'拡張' 継続線
時に依り、コードディグリーが2つのグループを跨いで維持されなくてはならず、継続線を次のグループの継続線に続けたいことがあります。例 (両方とも J. Boismortier, Pièces de viole, op. 31, Paris 1730):
1つ目のケースは各グループには各々独自の継続線があります。2つ目は、最初のグループの継続線が2つ目の "中 " に持ち込まれています。
そうするには、最初のグループの文字行の終わりで下線 "__" を2度以上入力します。
数字付低音のグループには長さがあり、薄い灰色の線で表示されます。(もちろん、この線は情報用のみで、印刷されませんし PDF へもエクスポートされません。)
初期的に、グループはそれが付属する音符と同じ長さです。一つの音符に複数のグループを対応させたい場合や、グループを複数の音符に広げたい場合に異なった長さが必要になります。
そうするには、次のキーの組み合わせで行います。
数字付低音の文字を入力することなく、それらのキー組み合わせを何度も押して、前のグループを繰り返し延長させる。
Type: | to get: |
---|---|
Ctrl+1 | 1/64分音符 |
Ctrl+2 | 1/32分音符 |
Ctrl+3 | 1/16分音符 |
Ctrl+4 | 1/8分音符 (quaver) |
Ctrl+5 | 1/4分音符 (crochet) |
Ctrl+6 | 2分音符 (minim) |
Ctrl+7 | 全音符 (semibreve) |
Ctrl+8 | 倍全音符 (breve) |
(数字は、音符の長さと同じです。)
次の2つのケースでは、数字付低音グループの長さを正確に設定することが必須です。:
しかし、プラグインと MusicXML を念頭に、長さは常に所定の値に設定しておくのが実務的に良いでしょう。
既に入力された数字付低音の表示を編集するには:
通常のテキスト編集ボックスが開き、編集を簡単にすべく普通に戻された文字 (臨時記号は 'b', '#' や 'h' に、合体接尾辞は分離して、下線、など) が表示されます。
編集が終われば、Space を押して次の音符に移動して新たな入力をするか、編集ボックスの外をクリックしてそれを抜けます。
Style → 一般... メニューコマンドで、数字付低音のありかたを設定することができます。左側の一覧表から "数字付低音" を選ぶと、次のダイアログボックスが表示されます。
フォント のドロップダウンリストには数字付低音で使える全てのフォントが含まれています。標準インストールでは "MuseScore Figured Bass" の一つだけで、これが既定値のフォントです。
サイズ はフォントのサイズです。それは sp 値であり、: 入力した sp 値が既定値としたて用いられます。; sp 値を小さくしたり大きくするとそれに応じたサイズとなります。
垂直位置 は、譜表の上から数字付低音のテキストの上側余白迄の (sp 値での) 距離です。負の数値であれば (譜表の上の数字付低音が) 上がり、正の数値であれば下がります。 (譜表の下の数字付低音: 譜表を超すには4より大きな数値が必要です。)
行の高さ は各数字付低音のベースライン間距離です。: フォントサイズに対する% で表現します。
各数値パラメーターの関係を、次の図に表します。:
位置合わせにある 上 Top / 下 Bottom のラジオボタンで、垂直方法の位置を選びます。: 上 Topであれば、グループの上の線は主垂直位置に合わせられ、グループはそれに "ぶら下がる" 形になります。 (これが通常の数字付低音記譜であって既定値です); 下 Bottom であれば、グループの下の線が主たる垂直位置に合わせられ、グループはその上に "座る" 形になります。 (ある種のハーモニー分析のための記譜で使われることがあります。):
スタイルの現代 Modern / 古典 Historic ラジオボタンで合体記号の印刷上のスタイルを選びます。2つのスタイルの違いは、次の通りです。:
関連する代替方法と記号の組み合わせが効果を表し適切な配置となるには、数字付低音のテキストが次のルールに従うことが必要です。
これらルールに反した文字入力は処理の対象とはならず、あるがままに保存され表示されますが、レイアウトからは外れます。
Type: | to get: |
---|---|
Ctrl+G | 選択した音符に新しく数字付低音グループを加える |
Space | 編集ボックスを次の音へ進める |
Shift+Space | 編集ボックスを前の音へ進める |
Tab | 編集ボックスを次の小節に進める |
Shift+Tab | 編集ボックスを前の小節に進める |
Ctrl+1 | 編集ボックスを64分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+2 | 編集ボックスを32分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+3 | 編集ボックスを16分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+4 | 編集ボックスを8分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+5 | 編集ボックスを4分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+6 | 編集ボックスを2分音符分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+7 | 編集ボックスを全音符 (semibreve) 分進める、前のグループの長さの設定 |
Ctrl+8 | 編集ボックスを倍全音符 (breve) 分進める、前のグループの長さの設定 |
B B | ダブルフラットを入力 |
B | フラットを入力 |
H | ナチュラルを入力 |
# | シャープを入力 |
# # | ダブルシャープを入力 |
_ | 継続線を入力 |
_ _ | 拡張継続線を入力 |
メニューを [編集] → [環境設定]> (Mac: [MuseScore] → [環境設定]) と進めば、MuseScore の既定動作をカスタマイズできます。
環境設定のウィンドウには複数の操作タブがあります。
すべての設定を既定値にリセット を使えば、環境設定は MuseScore を当初インストールした際の規定値に戻ります。
キャンセル で、変更を適用することなくダイアログを閉じます。
ここでは次のものを設定できます。
キャンバスを使えば、背景や用紙の色・壁紙を設定することができます。規定値で、"背景" は灰色 (RGB 221, 221, 221; Alpha 221) で "用紙" は白です。
このタブには、音符入力モードとMIDIリモートコントロールがあり、次の設定ができます。
MIDIリモートコントロール を指定すれば、パソコンのマウスやキーボードではなく、あなたの MIDI キーボード上のキーで音符・休符を入力したり、音価を選択したり、 音符入力モード に出たり入ったすることができます。規定値はオフになっています。
MIDIキーにコマンドを指定するには:
、MIDI 経由でスコアに音符を入力する際に、コンピューターのマウスやキーボードを使うことなくMIDIキーボードから直接に音符や休符の長さを選らぶことができます。
既定値ではMIDIリモートコントロールのチェックボックスはチェックされずオフになっていて、全てのボタンが灰色表示です。設定をするには、MIDI キーボードを接続して行ってください。
キーの設定を行った後は、音符入力にMIDIキーボードを使うことができます。MIDIキーを押しながら音符入力の ツールバー をみることで、キー設定を確かめることができます。
MIDIリモートコントロールを一時的に作動させないようにするには:MIDIリモートコントロールのチェックを外ずせば、全てのMIDI入力キーが灰色になります。あなたの設定は常に保存されるので、MIDIリモートコントロールをオフとしても設定内容は失われません。
重要:
(1) "クリア" ボタンで、その時点の MuseScore セッションに使っていた緑色ボタンは全て消えますが、ユーザーが設定した MIDIキー設定は保持されていて、次のセッションで再度読み込まれます。
(2) 設定した MIDIキー設定はそれ以後オフとすることはできず緑色ボタンは点灯のままとなりますが、赤色ボタンを再度使って別の MIDIキーで上書きすることができます。
(3) 残念ながら、同じ MIDIキーを誤って2つあるいはそれ以上の音符の入力に割り当てた場合、それら全ての緑色ボタンは点灯しますが、実際に機能するのは1つだけです。上記 (2) の方法で、修正しましょう。
スコアでは次の設定ができます。
I/O は、内臓スピーカー、USB ヘッドセット、ワイアレスといった音楽再生に使うデバイスや、、プラグイン・キーボードなど MIDI 器具を使うかどうかとか、出力を JACK を経由して行うかどうかを設定します。
オーディオインターファイス (API) を設定し、内臓スピーカ/ヘッドフォン・USBヘッドセット・ワイアレスなど、オーディオ再生に使うデバイスを指定することができます。
外部の MIDI 入力デバイスを接続する際、その ID が MIDI Input に表示されます。MuseScore 2.2 からは、そのデバイスが 最初 に接続された際に、MIDI Output オプションを正しく選んでおく必要もあり、それによって、音符入力がと適切なオーディオ再生が可能となります。それを行った後、一旦閉じてから再度プログラムを立ち上げ、変更点を確かめます。
version 2.2 以前の MuseScore では、"MIDI Input" のオプションだけが利用できます。正しい MIDI output は MIDI Input が正しく接続されたばあに自動的に設定されます。
Check these options as required if using the JACK Audio Connection Kit を使う場合には、このオプションを設定します。
他のソフトウェアで作られたファイルをどのようにインポートするかを設定します。
MuseScoreのファイルをどのようにエクスポートするかを設定します。
MuseScore のすべての機能と、その機能に対して既に割り当てられているショートカットキーの一覧が表示されます。一覧表に既にあるものに対して新しいショートカットキーを定義するには、定義 ボタンを押すか、既存の設定をダブルクリックしてから、新たなショートカットを4つまでのキーで入力します。すべての設定を既定値にリセットしたり、特定のショートカットを選んでクリアすることができます。環境設定で一覧されたキーボートカットキーは、メニューの関連コマンドの横に表示されます。
注:キーボードによっては、既定値を含むいくつかのショートカットが使えない場合があります。
ショートカットのリストは印刷したり、画面右下にある 印刷 ボタンを使って pdf など他のメディアにエキスポートすることが可能です。
MMuseScore の開始時にアップデートを自動でチェックするかどうかを設定します。
メニューを [ヘルプ] &rarr [更新の確認] と進めば、アップデートを手動でチェックできます。
"標準" に加えて利用できる符頭は、アドバンス ワークスペース の 符頭 パレットにあります。インスペクタ を経由しても得られます (符頭種類の変更, below) を参照ください)。
注: 符頭のデザインは選択しているミュージックフォント (Emmentaler, Gonville, Bravura) によって異なります。パレットに常時されている2分音符は Bravura フォントのものです。
MuseScore は各種の符頭をサポートしています:
符頭の グループ 変更するには、次のいずれかの方法を使います。
表記上 の長さを変更する必要がある場合 — 即ち、音符の 実際 の長さを変更することことなく、符頭のタイプ を変更:
同じ音高の2つの音符が同じ拍に位置する場合、位置をずらして隣同士となるか、同じ 符頭 を共用します。後者のありかたは、クラシックや指で弾くギターではごく一般的です。
注: このあり方は次のルールによって取り扱われます。:
次のどちらかの方法で、隣接符頭を共用に変えることができます。:
符頭を共用するには、前述の通り、黒丸符頭の8分音符を非表示にするか、その符頭を白抜きのの音符と同じに変えます。
共用する符頭を タブ譜 にペーストした際、隣の弦の異なるフレットに位置付けられる場合があります。その場合、そのタブ譜上の音符をを選択し、キーボードショートカット V かインスペクタを使って "非表示" にします。
Shape notes at Wikipedia.
Ghost notes at Wikipedia.
譜表/パート譜のプロパティ のダイアログボックスを表示するには、譜表をクリックし、"譜表のプロパティ" を選びます。そこで 譜表 の表示の変更、チューニングの調整、移調、楽器の変更などを行うことができます。
version 2.1 の譜表プロパティ・ダイアログ
譜表には使用目的に応じて次の 4 つのタイプがあります。
1a. 標準譜 I.: 撥弦楽器を以外の楽器用の音階譜表
1b. 標準譜_II.: フレット・撥弦楽器を含む楽器用の音階譜表で、弦の数とチューニングのオプションが含まれます。
2. タブ譜: フレット・撥弦楽器用の譜表で、弦上のフレット位置を連続して表示します。弦の数とチューニングのオプションが含まれます。
3. パーカッション譜: 打楽器用の音階譜表
元の譜表がその 楽器 に適切に選択されたものであれば、楽器のダイアログを使って譜表のタイプを変更できます。例えば、標準譜をタブ譜に変えるには撥弦楽器でなくてはなりません。類似に、標準譜をパーカッション譜に変えるには元の譜表が打楽器に適切なもの、といった具合です。
譜表のプロパティのダイアログにあるオプションのほとんどは全タイプの譜表に共通ですが、1~2点、その譜表特有のものがあります。
次のオプションはすべてタイプの譜表に共通です。
スコアの上で直接的にこの値を変えることができ、
1. Shift キーを押しながら、
2. 譜表の空の場所をクリックし、譜表を上下にドラグします。
注: 一つの段だけ譜表の間隔を変更したい場合には、 区切りとスペーサー を参照ください。
パート名
そのパートの名。 ミキサー と 楽器 ダイアログ (I) にも表示されます。
楽器名称
スコアの最初の段でその譜表の左側に表示される名称。その名称は version 2.1 であれば、テキストオブジェクト として編集ができる場合があります。テキスト編集 を参照ください。
楽器略称
スコアの後の段で、その譜表の左側に表示される名称。version 2.1 では、テキスト・オブジェクト として楽器略称を直接編集可能です。: テキスト編集 を参照ください。編集結果は スコア全体 に影響します。
使用可能な音高の範囲
環境設定→音符入力モードで "使用可能な音域外の音符に色を付ける" を指定していれば、この範囲外の音符はスコア上、赤く表示されます。
操作矢印 (version 2.1)
譜表プロパティウィンドウの左下にある ↑ と ↓ のボタンを使えば、以前の・次の譜表に移動できます。
上記の共通オプションに加え、撥弦楽器の譜表には次の特有なプロパティがあります。
高度なスタイルのプロパティ... ボタンをクリックすると、その譜表の高度オプションにアクセスできます。
以下の図で、譜表タイプ毎、どのようなダイアログであるかを示します。
標準譜:
パーカッション譜:
タブ譜 ー フレットの表示形式:
タブ譜 - 音価:
その他にボタンも用意されています。:
作業中の譜表に適用可能な譜表のテンプレートが全て表示されます。
注: スコアは当初段階で、予め定義した17の雛形を元に作成されます。ここでいう雛形は Templates とは異なるものであり、標準が1つ、パーカッションが3つ、タブ譜が13 です。各ひな形は特定の目的に対し十分標準的です; 各雛形は他に影響することなく変更することができ、特定の目的をもった新たな雛形を作成することもできます。
譜表プロパティの全てを選択したテンプレートのプロパティに設定します。
現在のスコアの設定を新たなテンプレートとして追加します。 (未だ導入されていない)
変更を適用して、ダイアログボックスを閉じます。
変更を使わず、ダイアログボックスを閉じます。
フレットの表示 は、数字あるいは文字で指板上の音符の位置を表します。以下プロパティでフレットの位置の表示を定義します。
弦の線がフレットマークに重なるか、分断するか。
数字のフレットマークで線を分断する場合の例
文字のフレットマークが連続する線に重なる例
上下逆のタブ譜で、数字のフレットマークを連続する線の上に表示する場合の例 (上の数字の例と内容は同じ)
このグループのプロパティは、音価を示す記号の表示を定めます。
スコアの一部を、現状のパラメーターを適用したタブ譜の形式で表示します。
スコアのどこからでも、一つの楽器を違う楽器へ変更することができます。次の手順で、新しい楽器へ、音、名称、移調の有無が即座に設定できます。
譜表途中での楽器の変更 と混同しないように。
ピアノ譜では、へ音記号とト音記号の2つの譜表に広がって曲のフレーズが記載されるのが普通です。
MuseScore では次のように入力できます。:
Ctrl+Shift+↓ で選択した音符あるいはコードを下の譜表に移動します。 (Mac: ⌘+Shift+↓)
注: この方法はコードの全ての音符を移動し、コードのうちの一つの音符だけというわけにはゆきません。そのまま残しておきたい音符がある場合には、声部 を使ってください。
連桁を調整したい場合には、連桁をダブルクリックしてハンドルを表示させます。 キーボードの矢印キー を使うか、そのハンドルをドラグして連桁の角度や位置を調正します。
従来からの音符入力モードである ステップタイム と リピッチ の2つに加え、version 2.1 では 新たな 音符入力 モードが利用できるようになりました。それらの機能は、音符入力ツールバーの音符入力ボタンの隣にある小さなドロップダウンメニューからアクセスできます。
これは MuseScore が当初から採用している音符入力の方法です。マウス・キーボードを使い音価を選んでステップタイムモードに入り、マウス・キーボード・MIDI キーボード・バーチャルピアノを使って音高を指定します。
より詳しくは 音符入力の基本 をご参照ください。
リピッチ モードでは、音符の音価を変更することなく音高を修正することができます。(臨時記号: 音高の変更 とは異なります。)
リピッチ 機能を使えば、同じシークエンスの既存のフレーズをコピー・アンド・ペーストし、それをリピッチすることで新たなフレーズを作り出すこともできます。
リズムモードでは、キーを一度押すことで音の長さを入力できます。リズムとリピッチモードを組み合わせると、音符入力を効率的に行うことができます。
リアルタイム・モードでの基本は、MIDIキーボード (あるいは MuseScore の 仮想ピアノキーボード) で演奏し、それを記譜することができます。しかし、現時点では次の制限があることをご了承ください。:
一方で、これらの制限により MuseScore の想定作業範囲が限定できることになり、リアルタイム・モードの信頼性を維持するのに役立っています。
リアルタイムの自動バージョンでは、メトロノームのクリックに従った固定のテンポで演奏します。そのテンポは、メニューから: 編集 → 環境設定... → 音符入力モード (Mac: MuseScore → 環境設定... → 音符入力モード) で調整できます。
キーを放すと即座にスコアでの動きが止まります。休符を入力するなどスコアを次に進ませたい場合には、リアルタイム高度ショートカットReal-time Advance shortcut を使ってメトロノームを開始します。
リアルタイムの手動バージョンでは、キーやペダルをタップしてあなたのテンポを示す必要があります。ただし、自由なスピードで良く、一定である必要はありません。 テンポを設定する初期設定のキー ("リアルタイムアドバンス" と呼びます) は10キーパッドの Enter (Mac: fn+Return です。が、これを MIDIキー あるいは MIDIペダル に変更することをお勧めします (下記 参照)。
リアルタイムアドバンス・ショートカットは、手動のリアルタイム・モードにおいて拍を打つため、児童のリアルタイム・モードにおいてメトロノームの開始のため、に用いられます。 スコア上の入力位置を更に進めることから "リアルタイムアドバンス" と呼ばれます。
リアルタイムアドバンス・キーの初期設定は10キーパッドの Enter (Mac: fn+Return), キーですが、 MuseScore の MIDI リモートコントロール を使って MIDIキー あるいは MIDIペダル に変更されるようお勧めします。MIDI リモートコントロールは、メニューから: 編集 → 環境設定... → 音符入力モード (Mac: MuseScore → 環境設定... → 音符入力モード) と進みます。
他には、USB型フットスイッチやコンピュータ・ペダルなど、キーボードでのキー操作ができるものがあり、それに10キーパッドの Emter キーの機能をさせることができるものがあります。
新機能の概要は、MuseScore 2の新機能やMuseScore 2.0 Release Notes 、 Changes for MuseScore 2.0を御覧ください。
新機能に関するドキュメントがひと目で分かるようにリンクを集めました(1.3から2.0へアップグレードしているものを除く)。1.xから移行するユーザの方はこのリンク集をご活用ください。
インストール に記載の Nonexistant node nid: 27 ページから最新版をダウンロードし、インストールします。1.x を削除する場合は、1.xハンドブックの インストール のページを参照してください。
MuseScore 2 をインストールする際、1.x のアンインストールは不要で、どちらのバージョンとも安全に共存し、並行して使用できます。MuseScoreのバージョンアップは、正確にはアップグレードではなく新しい別のプログラムをインストールするのと同じ扱いになります。
MuseScore 2.0 は、スコアが魅力的で読みやすい品質で表示されるよう大幅に改善しました。連桁の傾き、符幹の高さ、和音での臨時記号や音符の間隔のレイアウトなど、改善は多岐に渡っています。しかしながら、これは同時にMuseScore 1.x で作られた楽譜が、2.x で作られた楽譜とは若干異なって見えることを意味します。
また、2.0で保存されたスコアは 1.x では開けないという意味でもあります。
1.x スコアを誤って上書きすることが無いよう、2.0 は1.x スコアをインポートしたスコアとして扱います。具体的な動作は以下のとおりです。:
1.x スコアのレイアウトが手動調整されていなければ、MuseScore はレイアウト調整のために2.xのタイプセッティングエンジンを使います。もし 1.xスコアのレイアウトを手動調整していた場合は、MuseScore 2.x で開いてもその状態のままとなります。2.xのタイプセッティングエンジンを使いたい場合は、(Ctrl+A) でスコア全体を選択し、 (Ctrl+R) でレイアウトを再設定します。
2.0 でサウンドは相当改良されていますが、MuseScore 1.x のサウンドがあなたの好みかも知れません。その場合、1.3 のサウンドフォントをダウンロードし、2.0に追加することができます。次の2段階で行います。
これ章では、MuseScoreのヘルプを見つける方法を説明します。質問がある場合やバグを報告は、まず、フォーラムで尋ねるのが最高の方法です。
Recent versions of MuseScore have the option to revert back to the standard built-in presets or "factory-settings". This can be necessary if your settings are corrupted. Warning: Reverting to factory settings removes any changes you have made to the preferences, palettes, or window settings. This is not a commonly needed procedure; consult the forums first, as there may be a way to solve your problem without resetting everything.
In recent versions it is possible to revert from within MuseScore, providing that MuseScore itself is able to start.
Go to Help→Revert to Factory Settings. A warning dialog will appear:
Clicking Yes resets all MuseScore's settings as if the program was installed for the first time, and MuseScore will immediately restart. No will safely cancel the revert.
In older versions of MuseScore, or in later versions if they do not start, you must run this process via the command line.
Click Open to leave the Browse dialog and return to the Run dialog. The following text (or something similar) should display in the Run dialog
C:\Program Files\MuseScore 2\bin\MuseScore.exe
(actually %ProgramFiles%\MuseScore 2\bin\MuseScore.exe
)
For 64-bit Windows, the location is
C:\Program Files (x86)\MuseScore 2\bin\MuseScore.exe
(actually %ProgramFiles(x86)%\MuseScore 2\bin\MuseScore.exe
)
For the Windows Store version (Windows 10), it is pretty well hidden, search for it via Windows Explorer
Click after the quote and add a space followed by a hyphen and a capital F: -F
After a few seconds, MuseScore should start and all the settings reverted to "factory settings".
For advanced users, the main preference file is located at:
%APPDATA%\MuseScore\MuseScore2.ini
)The other preferences (palettes, session, shortcuts, workspaces...) are in:
%APPDATA%\MuseScore\MuseScore2\
)Windows XP or earlier: C:\Documents and Settings\<USERNAME>\Local Settings\Application Data\MuseScore\MuseScore2\
For the Windows Store version (Windows 10), these are pretty well hidden, search for them via Windows Explorer
Type (or copy/paste) the following command into your terminal line (include the '/' at the front):
/Applications/MuseScore\ 2.app/Contents/MacOS/mscore -F
This resets all MuseScore preferences to factory settings and immediately launches the MuseScore application. Note that you cannot quit the Terminal without quitting MuseScore. You can safely quit MuseScore, quit the Terminal, and then reopen MuseScore in the normal fashion, ready to continue using.
For advanced users, the main MuseScore preference file is located at ~/Library/Preferences/org.musescore.MuseScore2.plist
.
The other preferences (palettes, session, shortcuts, workspaces...) are in ~/Library/Application\ Support/MuseScore/MuseScore2/
.
The following is true for Ubuntu, and most likely all other Linux distributions and UNIX-style operating systems.
Type, (or copy/paste) the following command into your terminal line (Ctrl+Shift+V to paste in Terminal):
mscore -F
Or, if you are using the AppImage version, you must first use the cd
command to change directory to wherever you saved the AppImage. For example, if you saved it to your Desktop:
cd ~/Desktop
./MuseScore*.AppImage -F
This resets all MuseScore preferences to factory settings and immediately launches the MuseScore application. You can now quit Terminal, and continue using MuseScore.
For advanced users, the main MuseScore preference file is located at ~/.config/MuseScore/MuseScore2.ini
.
The other preferences (palettes, session, shortcuts, workspaces...) are in ~/.local/share/data/MuseScore/MuseScore2/
.
フォーラム にサポートの要請を提出する前に:
課題追跡 (issuetracker) に問題報告を提出したり、このフォーラムに質問・意見交換を求めて投稿する場合:
一件の報告は一件の問題に限定し、次の情報をできる限り多く含めてください:
ご留意ください:
翻訳の追加をしたい方はWeb経由で簡単に行うことができます。 開発 / 翻訳 ...も御覧ください。
技術的な説明: Continuous translation for MuseScore 2.0
The following software is known to crash MuseScore on startup:
MuseScore requires access to your internet connection with AVG. MuseScore doesn't need an internet connection to function, but if AVG blocks it, MuseScore hangs.
If AVG prompts you, Allow MuseScore and check "Save my answer as a permanent rule and do not ask me next time."
If it doesn't prompt you anymore,
MuseScore is known to display notes as square when some fonts are damaged on macOS.
To troubleshoot this issue:
In Bug in noteheads, a user believes to have found the font "Adobe Jenson Pro (ajenson)" to be the culprit, regardless of not being reported as broken, or problematic as per the above validation, and solved the problem by deleting that font, so this is worth checking too.
If the default desktop environment application font is set to bold, MuseScore will not display the notes properly.
To troubleshoot this issue (gnome 2.*/MATE users):
For GNOME 3/SHELL users
Some users reported that the Save As dialog is empty on Debian 6.0 and Lubuntu 10.10.
To troubleshoot this issue:
Type the following in a terminal
which mscore
The command will answer with the path of mscore. Edit it with your preferred text editor and add the following line at the beginning
export QT_NO_GLIB=1
Launch MuseScore and the problem should be solved.
While all members of the development team did their best to make the software easy to use and bug-free, there are some known issues and limitations in MuseScore 2.x.
The local time signature feature, which allows you to have different time signatures in different staves at the same time, is very limited. You can only add a local time signature to measures that are empty, and only if there are no linked parts. When adding notes to measures with local time signatures, you can enter notes normally via note input mode, but copy and paste does not work correctly and may lead to corruption or even crashes. The join and split commands are disabled for measures with local time signatures.
The Regroup Rhythms
command found under the Layout menu may have unintended side effects, including changing the spelling of pitches and deleting some elements like articulations, glissandos, tremolos, grace notes and, esp. on undo, ties. Use this tool with caution on limited selections, so that you can tell if any unwanted changes are made.
When entering multiple-note chords on a standard staff in a linked staff/tablature system, the notes should be entered in order from the top (first) string to the bottom string to ensure correct fret assignment.
This limitation does not apply if entering notes directly onto a tablature staff, or when using an unlinked staff/tablature system.
Changing settings in the mixer other than the sound doesn't mark the score 'dirty'. That means if you close a score you may not get the warning "Save changes to the score before closing?". Changing mixer values are also not undoable.
There is no way to edit Header and Footer in a WYSIWYG manner. The fields in Style → General → Header, Footer, Numbers are plain text. They can contain "HTML like" syntax, but the text style, layout, etc. can't be edited with a WYSIWYG editor.
キーボードショートカットのほどんどはカスタマイズ可能で、メニューの [編集] → [環境設定...] → [ショートカットキー] (Mac: [MuseScore] → [環境設定...] → [ショートカットキ-]) で設定します。以下は初期設定のショートカットキーの一部です。
スコアの最初: Home (Mac: Fn+←)
スコアの最終ページ: End (Mac: Fn+→)
検索 (小節番号、リハーサルマーク、XX をページ番号とすれば pXX): Ctrl+F (Mac: Cmd+F)
検索 (小節番号、リハーサルマーク、あるいは XX をページ番号とすれば pXX): Ctrl+F (Mac: Cmd+F)
次のスコア: Ctrl+Tab
前のスコア: Shift+Ctrl+Tab
ズームイン: Ctrl++ (doesn't work on some systems) (Mac: Cmd++); あるいは Ctrl (Mac: Cmd) + scroll up
ズームアウト: Ctrl+- (Mac: Cmd+-); あるいは Ctrl (Mac: Cmd) + scroll down
次のページ: Pg DnShift + scroll down (Mac: Fn+↓)
前のページ: Pg UpShift + scroll up (Mac: Fn+↑)
次の小節: Ctrl+→ (Mac: Cmd+→)
前の小節: Ctrl+← (Mac: Cmd+←)
次の音符: →
前の音符: ←
下の音符 (コード内、あるいは下の譜表): Alt+↓
上の音符 (コード内、あるいは上の譜表): Alt+↑
コードの一番上の音符: Ctrl+Alt+↑ (Ubuntu では Workspaces へのショートカットキーとなります)
コードの一番下の音符: Ctrl+Alt+↓ (Ubuntu では Workspaces へのショートカットキーとなります)
音符入力モードを開始: N
音符入力モードを終了: N あるいは Esc
1 ... 9 で音価を選択 参照 音符の入力
前の音符の半分の長さ: Q
前の音符の2倍の長さ: W
付点1つ分、長さを縮める(例えば、付点四分音符は四分音符になり、四分音符は付点八分音符になります。)version 2.1で使えます: Shift+Q
付点1つ分、長さを伸ばす(例えば、付点八分音符は四分音符になり、四分音符は付点四分音符になります。)version 2.1で使えます: Shift+W
声部 1: Ctrl+Alt+1 (Mac Cmd+Opt+1)
声部 2: Ctrl+Alt+2 (Mac Cmd+Opt+2)
声部 3: Ctrl+Alt+3 (Mac Cmd+Opt+3)
声部 4: Ctrl+Alt+4 (Mac Cmd+Opt+4)
音高は (A-G) の音名で入力するか、あるいは MIDI キーボードを使います。詳細は 音符の入力 を参照。
前の音符あるいはコードを繰り返す: R (予め音価を選択しておけば、異なる長さの音符として繰り返しが可能)
範囲の繰り返し: R (選択 範囲を、その範囲直後の一番目の音符位置から繰り返すことが可能。
音高を1オクターブ上げる: Ctrl+↑ (Mac: Cmd+↑)
音高を1オクターブ下げる: Ctrl+↓ (Mac: Cmd+↓)
音高を半音上げる (シャープ表示): ↑
音高を半音上げる (フラット表示): ↓
音高を1音階上げる: Alt+Shift+↑
音高を1音階下げる: Alt+Shift+↓
異名同音を、記譜調・合奏調とも、順に表示: J
異名同音を、その時点の表示についてのみ、順に表示: Alt+J
休符: 0 (ゼロ)
現在の音符に上の音程の音符を加える: Alt+[数字]
符幹、スラー、タイ、連符の括弧などを上下反転: X
符頭を左右反転: Shift+X
小節の 間隔を広くする : }
小節の間隔を狭くする: {
選択した縦線で 譜表を折り返す : Return
選択した縦線でページを区切る : Ctrl+Return (Mac: Cmd+Return)
スコア全体に渡り、上側の譜表との間隔を調整する: Shiftを押したまま、譜表をクリックして上下にドラグする
スタッカート: Shift+S
テヌート: Shift+N
スフォルツァート(アクセント): Shift+V
マルカート: Shift+O
装飾音符(短前打音): /
クレッシェンド: <
ディクレッシェンド: >
譜表テキスト: Ctrl+T (Mac:Cmd+T)
段テキスト: Ctrl+Shift+T (Mac: Cmd+Shift+T)
テンポ テキスト: Alt+T
コード記号: Ctrl+K (Mac: Cmd+K)
リハーサルマーク: Ctrl+M (Mac: Cmd+M)
音符に歌詞を入力: Ctrl+L (Mac: Cmd+L)
歌詞の前の音節へ: Shift+Space
歌詞の次の音節へ: 現在のと次の音節の間を '-' で分ける場合は - 、それ以外はSpace
音節を左に 0.1sp 移動: ←
音節を右に 0.1sp 移動: →
音節を左に 1sp 移動: Ctrl+← (Mac: Cmd+←)
音節を右に 1sp 移動: Ctrl+→ (Mac: Cmd+→)
音節を左に 0.01sp 移動: Alt+←
音節を右に 0.01sp 移動: Alt+→
上の歌詞へ: Ctrl+↑ (Mac: Cmd+↑)
下の歌詞へ: Ctrl+↓ (Mac: Cmd+↓)
歌詞でのショートカットキーの詳細は 歌詞 を参照
ナビゲーター: F12 (Mac: fn+F12)
再生パネル: F11 (Mac: fn+F11)
ミキサー: F10 (Mac: fn+F10)
パレット: F9 (Mac: fn+F9)
インスペクター: F8 (Mac: fn+F8)
ピアノキーボード: P
選択フィルター: F6
全画面表示: Ctrl+U
選択した要素の表示・非表示、トグルスイッチ: v
楽器ダイアログの表示: i
長休符のオン・オフ、トグルスイッチ: m
The glossary is a work in progress—please help if you can. You can discuss this page in the documentation forum.
The list below is a glossary of frequently used terms in MuseScore as well as their meaning. The differences between American English and British English are marked with "(AE)" and "(BE)", respectively.
A curved line between two or more notes on the same pitch to indicate a single note of combined duration:
See also →slur.
The act of moving the pitches of one or more notes up or down by a constant interval. There may be several reasons for transposing a piece, for example:
MuseScoreを、キーボード操作によってコマンドラインから実行できます。
[options] と [filename] はオプションです。この通りに実行するには、MuseScore実行ファイル(訳注:mscore(Mac・Linux)、MuseScore.exe(Windows))を、それぞれ環境変数%PATH%
(Windows)、$PATH
(Mac and Linux) に入れる必要があります。もし上手くいかない場合には、初期設定に戻すから、サポートされているプラットフォームのMuseScore実行ファイルをコマンドラインから、どのように、どこで見つけ実行すればいいのか詳細な手引きを参照してください。
以下のオプションが利用可能です。