タイ
タイ とは 同じ高さ の2つの音符に架かる曲線で、その2つを加えた長さの1つの音符として演奏することを示します (下の 外部リンク ご参照)。 同じ 声部 の直近の音符間に使われるのが一般的ですが、MuseScore は、直近ではなかったり、異なる 声部 の音符間のタイもサポートしています。
音符入力モード にあって、音符やコードを入力した直後にタイを指定すれば、MuseScore は自動的にタイで繋ぐべき適切な音符を生成します。あるいは、"既に入力した" 既存の音符間にタイを作成することもできます。
注: 同じ音高 の音符をつなぐタイを、スラー と混同しないように。スラーは 異なる音高 の音符を レガート に演奏することを示します。
音符入力モードにあって、タイを加える
次のコマンドで、選択したコードに、タイで結んだ同じコードを加えることができます:
1. 音符1つを選択している(色が変わります)のを確かめます。その音符は、コードの一部でも単独の音符でも構いません。
2. 必要に応じ、それに続く音符に新たな 音価 を選びます。(但し、下の "音符" ご参照ください。)
3. + かタイのボタン
を押します。
注: 上に記載したショートカットは、選択した音符になんのコードも続いていない場合に有効です。もしコードが続いているのであれば、音価は無視され、タイで結ばれた音符が続くコードに加えられます。
通常モードにあって、タイを加える
方法1
-
"始める" コードで1つあるいは複数の符頭を 選択 し、
-
+ あるいはツールバーにあるタイボタン を押します。
選択した音符とその次にある同じ音高の音符との間に、タイが作成されます。
MuseScore 3.3.3 以降、タイを削除するには同じコマンドを使います(トグルスイッチです)。
方法2
この方法で、"開始"のコードの符頭の全てがタイで結ばれます。(該当があればですが)
- "開始" のコードの符幹を 選択モード し;
- + あるいはツールバーにあるタイボタン を押します。
選択したコードの音符のすべてが、その次にある同じ音高の音符との間にタイが作成されます。
MuseScore 3.3.3 以降、タイを削除するには同じコマンドを使います(トグルスイッチです)。
既にタイで結んでいるコードに、更にタイで結ぶ音符を加える
時により、タイで結んだ既存のコードに1つあるいは複数のタイで結ぶ音符を加える必要が出てきます。この場合には、別のコマンドを使います。
例えば:
1. 最初のコードに音符を加えます。
2. 音符入力モードにあって、最初のコードの音符を選択し、Alt++ を押します。引き続くコードに対応する音符が追加され、タイで結ばれます。
ユニゾンの音符にタイを加える
ユニゾンの音符間にタイを加えるには、回り道を要します:
1. 最初の音符を通常通りに作成します。
2. 追加するユニゾンの音符は、ユニゾンではなく、例えば2度・3度・4度など 他の音程 で加えます。
3. 上記 のようにタイのコードを作成します。
4. ユニゾンの音符を本来の位置に 移動 します。
タイの方向を変える
X キーで選択したタイのふくらみの上下方向を変えることができます。
参照
外部参照
- How to create ties leading into a 2nd ending (MuseScore HowTo)
- Ties (music) at Wikipedia
- タイ (音楽記号) ウィキペディア
- 離れたところにある音符をタイでつなぐ(つないだように見せる) (MuseScore HowTo)