音符入力モード
従来からの音符入力モードである ステップタイム と リピッチ の2つに加え、version 2.1 では 新たな 音符入力 モードが利用できるようになりました。それらの機能は、音符入力ツールバーの音符入力ボタンの隣にある小さなドロップダウンメニューからアクセスできます。
ステップタイム
これは MuseScore が当初から採用している音符入力の方法です。マウス・キーボードを使い音価を選んでステップタイムモードに入り、マウス・キーボード・MIDI キーボード・バーチャルピアノを使って音高を指定します。
より詳しくは 音符入力の基本 をご参照ください。
リピッチ
リピッチ モードでは、音符の音価を変更することなく音高を修正することができます。(臨時記号: 音高の変更 とは異なります。)
- 開始する位置の音符を選択します。;
- 2.1 より前の version を使用しているのであれば、 N を押して音符入力モードに入ります。version 2.1 以降では必ずしもそうしなくて差支えありません。
- 音符入力 ドロップダウンメニューから リピッチ のオプションを選択します。(2.1 より前の version であれば、音符入力ツールバーから); あるいはキーボードショートカットの Ctrl+Shift+I (Mac: Shift+Cmd+I) を使います。
- キーボード・MIDI キーボード・バーチャルピアノキーボード を使って、ピッチを入力します。
リピッチ 機能を使えば、同じシークエンスの既存のフレーズをコピー・アンド・ペーストし、それをリピッチすることで新たなフレーズを作り出すこともできます。
リズム
リズムモードでは、キーを一度押すことで音の長さを入力できます。リズムとリピッチモードを組み合わせると、音符入力を効率的に行うことができます。
- スコア上の開始点を選択し、リズムモードに入ります。
- 音符入力ツールバーか、コンピューターのキーボードのショートカット (1 - 9) で音価をを選びます。音符はその選択した音価でスコアに追加されます。音符入力の基本 とは異なり、. キーを押すとそれ以降の付点のオン・オフを切り替えることができます。. キーが再度押されるまで、ずーっと付点付きになります。音符入力の基本 とは異なり、付点はリズムに入る前に押しておかなくてはなりません。
- 休符の入力は付点音符を加えるのに似ています。0 キーが休符入力のトグルスイッチです。0 キーが再度押されるまで、休符が入力されます。これは付点音符と並行して用いることができます。
- 音価のキーを押し続けることで、選択した音価の音符を入力することができます。
- リピッチモード を使って、加えた音符の音高を設定します。
リアルタイム(自動)
リアルタイム・モードでの基本は、MIDIキーボード (あるいは MuseScore の 仮想ピアノキーボード) で演奏し、それを記譜することができます。しかし、現時点では次の制限があることをご了承ください。:
- リアルタイム入力に、コンピューターのキーボードを使うことはできない。
- 選択した音価より短い音符や連符は入力できない。
- 一時に一声部のみが入力可能。
一方で、これらの制限により MuseScore の想定作業範囲が限定できることになり、リアルタイム・モードの信頼性を維持するのに役立っています。
リアルタイムの自動バージョンでは、メトロノームのクリックに従った固定のテンポで演奏します。そのテンポは、メニューから: 編集 → 環境設定... → 音符入力モード (Mac: MuseScore → 環境設定... → 音符入力モード) で調整できます。
- スコアの開始位置を選択してリアルタイム(自動)・モードに入ります。
- 音符入力ツールバーで音価を選択します。
- MIDIキー、あるいは仮想キアノキーを押し続けます。(スコアに音符が加えられます。)
- メトロノームのクリックを聞きます。クリック毎に選択した音価分、音符が長くなります。
- 要する長さに達したら、キーを放します。
キーを放すと即座にスコアでの動きが止まります。休符を入力するなどスコアを次に進ませたい場合には、リアルタイム高度ショートカットReal-time Advance shortcut を使ってメトロノームを開始します。
リアルタイム(手動)
リアルタイムの手動バージョンでは、キーやペダルをタップしてあなたのテンポを示す必要があります。ただし、自由なスピードで良く、一定である必要はありません。 テンポを設定する初期設定のキー ("リアルタイムアドバンス" と呼びます) は10キーパッドの Enter (Mac: fn+Return です。が、これを MIDIキー あるいは MIDIペダル に変更することをお勧めします (下記 参照)。
- スコアの開始位置を選択してリアルタイム(手動)・モードに入ります。
- 音符入力ツールバーで音価を選択します。
- MIDIキー、あるいは仮想キアノキーを押し続けます。(スコアに音符が加えられます。)
- リアルタイムアドバンス・キーを押します。押す毎に音符の長さが選択した音価分、長くなります。
- 要する長さに達したら、その音符を終了します。
リアルタイムアドバンス・ショートカット
リアルタイムアドバンス・ショートカットは、手動のリアルタイム・モードにおいて拍を打つため、児童のリアルタイム・モードにおいてメトロノームの開始のため、に用いられます。 スコア上の入力位置を更に進めることから "リアルタイムアドバンス" と呼ばれます。
リアルタイムアドバンス・キーの初期設定は10キーパッドの Enter (Mac: fn+Return), キーですが、 MuseScore の MIDI リモートコントロール を使って MIDIキー あるいは MIDIペダル に変更されるようお勧めします。MIDI リモートコントロールは、メニューから: 編集 → 環境設定... → 音符入力モード (Mac: MuseScore → 環境設定... → 音符入力モード) と進みます。
他には、USB型フットスイッチやコンピュータ・ペダルなど、キーボードでのキー操作ができるものがあり、それに10キーパッドの Emter キーの機能をさせることができるものがあります。
参照{#see-also}
外部リンク
- Video: Semi-Realtime MIDI Demo Part 1: New note entry modes (available as of MuseScore 2.1)
- Introduction to the new Repitch Mode (YouTube)