環境設定
メニューを 編集→環境設定... (Mac: MuseScore→環境設定...) と進めば、MuseScore 既定の動作をカスタマイズできます。
環境設定ダイアログには各種のタブがあります。
すべての設定を既定値にリセット を使えば、環境設定は MuseScore を当初インストールした際の既定値に戻ります。OK で設定を保存しダイアログを閉じます。キャンセル で変更を適用せずダイアログを閉じます。適用 でダイアログを閉じる事なく変更を有効にします。
一般
ここでは次の設定ができます。
- プログラムの開始: MuseScore 開始を空の状態で始めるか、スコアを表示するかを指定します。選択肢は次の通り:空の状態で開始 (スコア無し) / 最後のセッションを継続 / 新しいスコアで開始 (新しいスコアのウィザードが自動で開きます) / スコアで開始 (標準設定としたり、指定しておくこともできます)
スコア や パネル (再生パネル、 ナビゲータ、スタートセンター) のボックスをチェックします。また、ツアー を表示するを選べます。 - フォルダー: 次の MuseScore ファイルを保存するフォルダーの既定値を指定します-スコアファイル、スタイルファイル、カスタムスコア テンプレート, プラグイン、追加サウンドフォント、イメージ と拡張機能
- 言語: MuseScore が使う言語を選びます。翻訳の更新をここで行うこともできます。なお、翻訳の更新は、メニューから ヘルプ→リソースマネージャー を選んでも行うことができます。
- テレメトリ: MuseScore が利用データを収集することを承認するかどうか。収集するデータの一覧表は テレメトリ にあります。
- 表示: テーマがダークかライトかと、アイコンの幅と高さを選びます。表示する "フォント" と "フォントサイズ" を設定します。
- アイコンの幅 / アイコンの高さ
フォント / フォントサイズ - 自動保存: 自動保存の頻度
- OSC リモートコントロール
キャンバス
キャンバスを使えば、背景や用紙の色・壁紙を設定することができます。既定値で、"背景" は暗灰色 (RGB 20, 36, 51; Alpha 255) で "用紙" は白です。
- 背景: スコアの周囲の色あるいは背景を設定するのに使います。 "色" を選んでその右にある四角の中をクリックして色を選択するか、あるいは "壁紙" を選んでファイルアイコンをクリックし、背景となる画像を設定します。
- 用紙: スコアページの色あるいは背景を設定するのに使います。上の "背景" と同様に設定します。"同じ色をパレットに使用" のオプションも選べます。
- スクロールページ: 複数ページのスコアでの並び方を指定します。"水平に" を選べば左右に、"垂直に" を選べば上下に並んだ配置となります。"スクロール領域をページ境界に限定" を指定することもできます。
- その他: 'アンチエイリアス描画' をチェック (既定値) すると、斜線や輪郭がギザギザが少なくなって滑らかに見えます。'要素選択の検出範囲' で、マウス操作が可能な対象からの距離を設定します。値を小さくするとより精密さが必要となり、対象が小さな場合には難しさが増します。大きな値にすると粗くなり、クリックした時に付近の他の対象を意図せず選んでしまうといったことが起こりやすくなります。快適と感じる数値にしましょう。
音符入力モード
このタブには音符入力モードとMIDIリモートコントロールがあり、次の設定ができます:
音符入力モード
- MIDI 入力を有効にする: チェックしたままであれば、音符が MIDI 入力できます。
- 使用可能な音域外の音符に色を付ける: 詳しくは 楽器の音域外の音符を色付け と 使用可能な音高の範囲 (譜表 / パートのプロパティ: 全ての譜表) をご参照ください。
- リアルタイム自動モードのときの、音と音の間隔: リアルタイムモード (自動) をご参照ください。
- 編集時の音を鳴らす: チェックされていれば、MuseScore は音符を入力あるいは選択した時にその音を鳴らします。コードに音符を加えた時にそのコードの全部の音符を鳴らしたい場合には、 "編集時にコード全体の音を鳴らす" をチェックします。 "デフォルトの音の長さ" を編集することもできます。
MIDI リモートコントロール
MIDI リモートコントロール を指定すれば、パソコンのマウスやキーボードではなく MIDI キーボード上のキーで音符・休符を入力したり、音価を選択したり、 音符入力モード に出たり入ったすることができます。既定値はオフです。
MIDI キーにコマンドを指定するには:
- "MIDI リモートコントロール" がチェックされていることを確かめ (MuseScore を開く前に MIDI キーボードが接続されていなくてはなりません)、
- MIDI キーに設定したいオプションの隣にある赤いボタンをクリックすると、赤いランプが点灯します。
- MIDI キーボードのキーを押します。赤いボタンは消え、グリーンのボタンが点灯します。その時点で MIDI キーはそのオプションに指定されています。
- 更に他のキーを指定するには、"2" と "3" を繰り返します。
キーの設定を行った後は、音符入力にMIDIキーボードを使うことができます。MIDIキーを押しながら 音符入力のツールバー を見て、キー設定を確かめることができます。
MIDIリモートコントロールを一時的に作動しないようにするには:"MIDI リモートコントロール" のチェックを外ずせば、全てのMIDI入力キーが灰色に変わります。注: あなたの設定は常に保持されていて、MIDIリモートコントロールをオフにしても失われません。
注: (1) "クリア" ボタンで、その時点の MuseScore セッションに使っていた緑色ボタンは全て消えますが、ユーザーが設定した MIDIキー設定は保持されていて、次のセッションで再度読み込まれます。
(2) 設定した MIDIキー設定はそれ以後オフとすることはできず緑色ボタンは点灯のままとなりますが、赤色ボタンを再度使って別の MIDIキーで上書きすることができます。
(3) 同じ MIDIキーを誤って2つあるいはそれ以上の音符の入力に割り当てた場合、それら全ての緑色ボタンは点灯しますが、実際に機能するのは1つだけです。修正するには上記 (2) の方法を使います。
スコア
スコアでは次の設定ができます。
ファイルの既定値
- 楽器リスト1: 楽器リスト既定値の1、サウンドフォント, MIDI velocity and instruments.xml を参照
- 楽器リスト2: 楽器リスト既定値の2
- スコア リスト順1: スコアリスト順既定値の1(楽器を順番付けるのに用いる)
- スコア リスト順2: スコアリスト順既定値の2
- スタイル: スコアのスタイルの既定値
- スタイル と パート譜のスタイル: 新しいスコア ファイルと Musescore パート譜のデフォルト スタイル。レイアウトと書式設定 : デフォルト スタイル の章で説明されています。 レイアウトと書式設定の概念 も参照ください。
表示
- ミキサーに MIDI コントロールを表示する: このオプションを有効にすると、ミキサーに MIDI コントロールを表示するのが既定値になります。
I/O
PortAudio
MuseScore 3.6.2 の既知のバグ: このボックス内の設定を変更した後、オーディオおよび MIDI デバイスの再起動 を押して変更を適用する必要があります。 適用 または OK ボタンだけでは変更は適用されません。
API および デバイス:
- MuseScore によって生成されたアナログ オーディオの出力について、内蔵スピーカー/ヘッドフォン、USB ヘッドセット、ワイヤレスなどから選択します。
- Windows で利用可能な一般的な API オプション:
- MME:1991年にリリースされて以来、広くサポートされているソフトウェア
- WASAPI: MME よりも低い遅延を提供することを目指しており、録音に推奨されます。
- DirectSound: WASAPI の DirectX 関連インターフェイス
- MuseScore のオーディオ出力ルーティングを Windows の [コントロール パネル] > [アプリの音量とデバイスの設定] > [MuseScore 出力] オプションに委任するには、API として [DirectSound] を選択し、**デバイスとして [プライマリ サウンド ドライバー] を選択します。 **。
- 低遅延が必要な場合は、ASIO4ALL などのサードパーティ ドライバーを試してください。
MIDI 入力、MIDI 出力、MIDI 出力レイテンシー :
- MIDIデータの入出力については、ミキサー も参照ください。
- MIDI デバイスを使用して音符を入力し、MuseScore によって生成されたオーディオを同時に受信するには、正しい MIDI 入力および MIDI 出力 オプション (Windows では MIDI 出力 は「MMS<デバイス名>」である場合があります) を選択し、閉じて、 MuseScore を再度開き、設定を適用します。
Jack オーディオサーバー
JACK Audio Connection Kit を使う場合に、このオプションをチェックする必要があります.
オーディオエンジン
音が出力されないとかMIDIが働いていないなど、MuseScore がオーディオデバイスや MIDI キーボードとやりとりできなくなった場合、オーディオエンジンを再起動 をクリックして復元します。
インポート
他のソフトウェアで作られたファイルをどのようにインポートするかを設定します。
* インポートに使用するスタイル: MuseScore に組み込まれたスタイル か、スタイルファイルを使う (スタイルの読み込み/保存 をご参照ください)
* MusicXML: MusicXML をインポートする際のオプションを設定します。
* バイナリファイルをインポートするときに使用する文字セット: Guitar Pro や Overture の文字セットのバイナリファイルに使う文字セット
* MIDI: MIDIファイルをインポートする際の最短の音符を定義
* 前のバージョンの MuseScore で作成されたスコアを開いた時: これを有効にすると、ver.3.6の前のMuseScore で作成されたスコアを開く際、記譜・スタイル設定に新しい既定値を滝要するかどうかのプロンプトが表示されます。
エクスポート
MuseScoreのファイルをどのようにエクスポートするかを設定します。
- PNG: PNG/SVG 画像のの解像度 (DPI) と背景の透過をするかどうか
- MIDI: エキスポートする MIDI ファイルで、反復を展開するかどうか
- PDF: 画像の解像度 (DPI)
- オーディオ: サンプルレート、MP3 ビットレート、"ノーマライズ" を行うかどうか
- MusicXML: レイアウトと折り返し/ページ区切りを MusicXML にエクスポートするかどうか
ショートカットキー
このタブには MuseScore の全てのコマンドとそれに関連するキーボードショートカットが表になっています。環境設定に一覧となっているショートカットは、それに関連するメニューでのコマンドに合わせて表示されています。
注: デフォルトのショートカットを含む一部のショートカットは、一部のキーボードでは機能しない場合があります。
-
特定のコマンドを検索するには: ウィンドウの下の方にある "検索" ボックスに操作の名称を入力します。
-
あるコマンド用に新しいショートカットを作成するには:
- 次のいずれかを実行して、関連するコマンドを見つけます。
a. ウィンドウの下部近くにある検索ボックスを使うか、
b. 検索ボックスをクリアし、リストを参照します。 - それをクリックして選択し、定義... をクリックするか、ダブルクリックします。
- 新しいショートカットを4つまでのキーを使って入力する。ショートカットを再入力する必要があれば、クリア を押します。
- 既存のショートットを変更する場合には 更新/samp> を押すか、既存のショートカットを維持する場合には 追加 を押します。
- 次のいずれかを実行して、関連するコマンドを見つけます。
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一つのショートカットをシステムの既定値に戻すには: 表のコマンドを選択して、ショートカットキーを初期状態にリセット を押します。
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ショートカットの表を保存するには: 保存 を押し、ファイル名を指定して保存します。
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ショートカットの表を読み出すにはt: 読み込み を押します。
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一つ入力でのショートカット全てを解除するには: 入力を選択し、クリア を押します。
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ショートカットの表を印刷するには (pdfでのエクスポートを含んで): 印刷 を押します。
アップデート
MuseScore の開始時にアップデートを自動でチェックするかどうかを設定します。
アップデートを手動でチェックするには、メニューから ヘルプ→更新の確認を選びます。
アドバンス
"application"、"export"、 "i/o"、"user interface" と色の設定について設定することができます。
参照
外部リンク
- 起動時のスコアを変更する (MuseScore HowTo)