インスペクタとオブジェクトのプロパティ
スコアの要素の多くにプロパティがあり、それを次のいずれかの方法で編集できます:
- 要素をクリックすれば、画面右側の インスペクター パネルでプロパティを見たり変更したりできます。
- 要素を右クリックし、プロパティ として表示されるオプションを選択すると、ダイアログが表示されます。この方法が使えるのは、一部の要素だけになっています。
インスペクタ
既定値では、インスペクタ は画面の右側に表示されます。表示・非表示は、メニューの 表示 を開いて インスペクタ にチェックを入れ・外しするか、キーボードショートカットの F8 (Mac: fn+F8) を使います。
インスペクター には、選択した対象のプロパティが表示され、編集することができます。音符、テキスト、縦線、アーティキュレーションなど、スコアウィンドウに表示されるほとんどの要素に使えます。同じタイプであれば複数の要素を 選択 し、同時に編集することもできます。対象が 異なる タイプの場合には、インスペクターで編集可能なのは色と表示・非表示のみになります。
インスペクター パネルは移動可能で、山形を2つ合わせた記号をクリックするか、パネルの一番上をダブルクリックします。
元の位置に戻すには、もう一度、パネルの一番上をダブルクリックします。 サイドパネル を参照ください。
インスペクターでの区分
1つあるいは複数の要素を選択すると、インスペクタには編集に便利なように、区分分けされます。区分は太文字で中央揃えで表示されます。縦線を選択するとインスペクタの上部には次のように表示されます。
様々なスコアの各要素の調整に関しては、ハンドブックの該当セクションを参照ください。以下、全般について記載します。
要素
フレームを除くスコアの要素全てについて、選択した対象の区分がインスペクタに表示されます。表示、色、水平位置 と垂直位置 オフセット値が設定できます。グリッドにスナップ するボタンも用意されています。次の各種オプションがあります。
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表示 のチェックを外すとその要素は非表示になります。非表示の要素は、印刷や PDF などのイメージとしてエクスポートする際には表示されません。画面上は非表示であることを示す灰色で示されます。(画面上でも完全に非表示とするには、メニュー 表示 → 非表示属性を見せる のチェックを外します。V のキーボードショートカットを使えば、選択した要素の表示・非表示を順次切り替えることができます。
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色 の四角をクリックすると "色の選択" のダイアログが表示され、色や明度が選べます。
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水平位置 と 垂直位置 に、既定位置からのオフセット値を入力して、その要素の位置を細かく調整できます。
要素グループ
この区分は異なるタイプの要素を一緒に選択した場合に表示され、色と表示のみが編集可能です。
割り振り
この区分は、譜表の要素の前/後の間隔の増減に使います。前後の間隔を調整すると、付属する歌詞の文節にも影響します。
コード
この区分は音符が選択された場合にだけ、表示されます。コード の下で符頭のプロパティを変更した場合、選択した音符のみならずその位置の全ての音符に影響します。コードの中の一つの音符だけに変更を加えたい場合には、上記の 要素 区分を使います。
音符
この区分では選択した音符に変更を加えることができます。(但し、音符の位置を除きます。 要素 を参照ください。)
次のプロパティが含まれます:
- 小: 符頭を小さくします。 (スタイル → 一般… → サイズ… で大きさを指定することができます)。
- 玉の種類: 符頭のグループ を参照ください。
- 玉の種類: 符頭のタイプ を参照ください。
- 玉の反転: 符頭の符幹左右の位置 (ディフォルトは "自動")
- チューニング: 音符のチューニングをセント単位で調整
- 再生: チェックを外せば、その音符は再生されません。
- ベロシティのタイプ: 音符の MIDI ベロシティを直接設定。次のどちらかを選択。
- オフセット: "ベロシティ" に示されている値を、直前の強弱指定に対する値。
- ユーザー設定:"ベロシティ" に示されている値を 絶対 とする。(すなわち、MIDI ベロシティは強弱指定の影響を受けない)
- ベロシティ: "ベロシティのタイプ" に応じた MIDI ベロシティ
- 線に整列: チェックを入れると、その音符は標準5線譜の一番上の線に位置する。
- 線: 正の数字は "整列" した音符の位置を下げ; 負の数字は位置を上げる。
選択
この区分は、行った選択により異なった表示となります:
- 符頭を一つ選択 した場合、"選択" の区分は符幹、連桁、鈎、付点、その符頭が属する連符の数、の選択が容易になるように表示されます。(下の図を参照ください。)
- 小節を範囲として選択 した場合、"選択k" の区分は全ての 音符、装飾音符(version 2.1 から)、休符を選択できる表示となります。
連桁
1つ以上の連桁を選択するとこのセクションが表示され、連桁の角度と位置を微調整することができます。インスペクタで連桁を調整 を参照ください。
プロパティ ダイアログ
ある種の要素のプロパティは、その対象を右クリックして表示されるメニューの "プロパティ" を選ぶとアクセスでき、インスペクターに表示されるプロパティ以外のものが表示されます。
(注: プロパティ を スタイル と混同しないように。プロパティ の変更は、選択した要素だけに有効であり、スタイル での指定はそのスコア全体に適用されます。
アーティキュレーションのプロパティ
アーティキュレーション記号を右クリックして アーティキュレーションのプロパティ... を選択します。詳細は アーティキュレーションと装飾 を参照ください。
フレットボードダイアグラムのプロパティ
フレットボードダイアグラム を右クリックし フレットボードダイアグラム... を選択します。新たなフレットボードダイアグラムを作ることが可能です。詳細は フレットボードダイアグラムを編集する を参照ください。
線のプロパティ
線 を右クリックし 線のプロパティ... を選択します。始点、中間、終点に分けて設定します。テキストを加え、削除し、位置を調整したり、フックを加えたりその角度を調整したりできます。... ボタンをクリックすると線に加えるテキストの テキストプロパティ にアクセスできます。詳細は カスタム設定の線のプロパティ をご参照ください。
小節のプロパティ
小節の空白部分を右クリックし、小節のプロパティ... を選択します。表示、小節の長さ、反復カウント、小節幅の伸長、小節番号を調整します。詳細は 小節のプロパティ を参照ください。
譜表のプロパティ
小節の空白部分か楽器の名前を右クリックし、譜表のプロパティ... を選択します。ダイアログが開き、その譜表と、その楽器ののプロパティを調整することができます。詳細は 譜表のプロパティ を参照ください。
テキストのプロパティ
文字の要素を右クリックし、テキストのプロパティ... を選択します。詳細は テキストスタイルとプロパティ を参照ください。もしその要素が文字を含む線である場合、→ 上記 を参照ください。
拍子記号のプロパティ
拍子記号を右クリックして 拍子記号のプロパティ... を選択し、拍子記号の表示、や、音符グループを調整します。詳細は 拍子記号 を参照ください。
参照
添付 | サイズ |
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Note inspector.jpg | 67.14 KB |
Staffproperties.jpg | 91.41 KB |
Buttonstaffproperties.jpg | 1.03 KB |
Staffproperties2ndaccess.jpg | 22.51 KB |
View_en.png | 25.03 KB |
Note inspector.png | 133.85 KB |
Measure Properties 1.png | 53.21 KB |
notes.png | 2.65 KB |
inspector_select.png | 3.25 KB |
Barline inspector.png | 10.85 KB |
Measure Properties 2.png | 60.54 KB |
inspector-top-bar.jpg | 3.08 KB |
Previous_Next_Buttons.png | 7.36 KB |
Staff_Properties_en.png | 30.14 KB |
clef_inspector.png | 2.09 KB |