パレットとワークスペース
パレットとは、関連する音楽記号をグループ毎に保存している場所です。パレットを集めたものを ワークスペース と呼び、画面左端に位置する初期設定になっています。
表示 → パレット や ショートカット F9 (Mac: fn+F9) で、ワークスペース表示のオン・オフを切り替えることができます。
ワークスペース
ワークスペース はパレットを集めたものです。MuseScore には予め 2 つのワークスペースが用意されていて、初期設定で選ばれている 基本 と、より多くのパレット・記号を含んでいる アドバンス です。この 2 つを切り替えるには、ワークスペースのパネル下方にあるドロップダウン・メニューを使います。
ワークスペース内のパレットの名前は、"パレット" の文字の下に明示されています。パレットを開いたり閉じたりするには、その名前か付随する矢印をクリックします。
予め用意されているワークスペースのパレットには、追加したりや編集することはできません。そうするには、まず、カスタムワークスペースを作成する必要があります (下記 参照)。
シングルパレット モード
一度には一つのパレットのみが開くようにしたいという場合には、ワークスペースの一番上のところを右クリックし、"シングルパレット" にチェックを入れます。
ドッキング・アンドッキング
ワークスペースを定位置に着けたり離したりするには、サイドパネル を参照ください。
カスタム・ワークスペース
カスタム・ワークスペース を作るには:
- 既存のワークスペースを選びます。必要に応じ、ワークスペース・パネル下方のドロップダウン・メニューを使いましょう。
- + ボタンをクリックし、新しいワークスペースの名前を入力します。新たなワークスペースがパネルに追加されます。
メニューを使う次の方法もあります:
- 編集 → ワークスペースと進んで、ワークスペースを一つ選び、
- 新規 を選んで、新たなワークスペースの名前を入力し、OK をクリックします。
作成したカスタム・ワークスペースでは、パレットの挿入、削除、名前の変更、順番の変更が自由ですし、新たな記号を加えたり、既存の記号を削除したりすることもできます。詳しくは下の カスタムパレット と パレットメニュー を参照ください。
パレット
パレットを開く/閉じる
- 表示されているパレット名あるいは付随する矢印をクリックします。
パレットの記号を適用する
パレットの表題をクリックすると内容が表示されます。パレットの記号をスコアに適用するには、次のどちらかの方法を使います:
- 対象とするスコアの要素を選択し、パレットの記号をダブルクリック
- 記号を、譜表の対象となる場所にドラグ・アンド・ドロップ
例として、テヌート記号 (-) を一連の音符に一挙に加えるには:
- 対象とする音符を 選択 し、
- アーティキュレーションと装飾 のパレットにある、テヌート記号をダブルクリックします。
スコアに加えれば、そのオブジェクトをコピーしたり、ペーストしたり、複製を作ったりできます - コピーと貼り付け を参照ください。
予め用意されている既定のワークスペースのパレットを編集することはできません。そうするには、まず、カスタムパレットを作成します。
既定のパレット (アドバンスワークスペース)
フル装備に近い アドバンス ワークスペース は、次のパレットを含んでいます:
- 装飾音符
- 音部記号
- 調号
- 拍子記号
- 縦線
- 線
- アルペジオとグリッサンド
- ブレスと休止
- 括弧
- アーティキュレーションと装飾
- 臨時記号
- 強弱
- フィンガリング
- 符頭
- トレモロ
- 反復記号
- テンポ
- テキスト
- 区切りとスペーサー
- バグパイプ装飾音
- 連行のプロパティ
- フレーム と 小節
- フレットボードダイアグラム
カスタムパレット
カスタムワークスペース(上記 参照) を作り、下の パレットメニュー に従って編集できるようにすれば、その中のパレットを好み通りにカスタマイズできます。
例えば線、テキスト、強弱記号、フレットボードダイアグラムなどスコアにある要素をカスタムパレットに加えるには、Ctrl+Shift を押したまま、その記号をパレットにドラグします。同じようにして、マスターパレットの記号もカスタムパレットに加えることができます。
パレット・メニュー
カスタムワークスペースのパレット名を右クリックすると、オプションのメニューが表示されます:
-
パレットのプロパティ...: これを使えば開いたパレットの表示を調整することができます:
- 名称
- セルのサイズ: 幅、高さ
- 要素オフセット: そのパレットにある全要素の垂直オフセットの調整
- スケール: 全パレットの要素を大きく、あるいは、小さく表示
- グリッドの表示: これをチェックすると、そのパレットの各要素は囲み線で分離して表示
- 更に要素を表示する...: これをチェックすると、マスターパレットを開くためのセルを作成
-
新しく空のパレットの挿入...: 新たに空のパレットを作成
- パレットを上に移動 / パレットを下に移動: パレットの順番を変更
- 編集可能: これをチェックすると、パレットの編集が可能
- パレットを保存: .mpal のファイルとして保存
- パレットを読み込む: ,mpal ファイルの読み込み
- パレットを消去
パレットが編集可能となっていれば、中の要素を右クリックすると、次のオプションのメニューが表示されます:
- クリア: その要素をそのパレットから排除
- プロパティ: パレットの "セルのプロパティ" ダイアログが開く:
- 名称: その要素の上にマウスを滑らせると表示されるツール名
- コンテンツ オフセット (X, Y): その要素のパレット内での位置調整
- コンテンツ スケール: その要素がパレット内で表示される大きさの調整
- 譜表の表示: その要素の背後に五線の表示
- その他の要素: マスターパレットの該当セクションを表示
注: パレットの "セルのプロパティ" に変更を加えると、そのパレットの中の要素についてののみ、表示に影響が現れます。スコアに表示されるサイズやオフセットは変化しません。
マスターパレット
アドバンスワークスペースのパレットに無い記号は マスターパレット にあり、Z や Shift+F9 (Mac: fn+Shift+F9) を押すと表示されます。
該当するテキストや線のあり方
パレットからスコアに加えた記号がテキスト要素(例: 譜表テキスト、強弱記号、運指記号、1番・2番括弧など)を含んでいる場合、フォント名、フォントサイズ、文字色や配置などのプロパティは次のようになります:
-
ユーザーが変更を行わなかったテキストプロパティは、テキストスタイル が規定するところに従う。
-
ユーザーが変更したが未だカスタムパレットに保存されていない記号であるカスタムテキストプロパティは、カスタマイズされた通り。
線 を加えた場合、線のプロパティは変わることはなく、ユーザーがカスタムワークスペースに保存する前に設定した通りか、基本/アドバンスワークスペースに予め規定されている通り。